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死後の世界は存在するか?

[目的]
  あなたは,死んだら何処に行くか考えたことがあるだろうか?
  所長は,特定の宗教で言われる典型的な「あの世」をそのまま信じるつもりは
ないが,魂の存在を信じたいと考えるため,肉体と魂の分離の後,何らかの今とは
違う世界(※1)が存在すると考えている。

  しかし,未だ死んだことがないので(※2),その確証を得ることはできず,想像に
頼らざるをえなかった。




(※1)違う次元,違う空間と言えるの
    かも知れない(あくまで仮定である)

(※2)当たり前である。臨死体験も,もち
    ろんない。
[方法]
  たまたま,不治の病で亡くなった身内の看病の周囲にいる機会に恵まれた際に,
若干の本件に関する興味をもって,その様子を見守った。(※3)







(※3)言葉で書くと不謹慎であると思わ
    れるかもしれないが,その故人に
    対しては,所長の人生の一部を
    差し出して,でき得る限りの事を
    行なったつもりである。

[検証結果]

  以下は,方法に述べた身内Aに,ほぼ付きっ切りで看病していた人Bからきいた
話である。



  Aは,衰弱が激しく,意識の混濁が見られるなど,うわごとのようなことを言うこと
が多くなってきていた。
  そんなある日,Aが朦朧とした意識の中で,小さな声でボソボソつぶやいて
いることに気がついたBは,その口元に耳を近づけて,その内容を聞き取った。
  Bの耳にはっきりと聞こえたその内容とは,

「はい,はい,そうです。はい。」
「いいえ,主人がおりますので結構です。はい。」(※4)
「はい,わかりました。....はい。.....」

  そう,まるで,役所から来た福祉課の職員と話しているかのようであったと,Bは
後に述べている。

  所長は,Aは,あの世からきた迎え(※5)と,出発に際しての打ち合わせをして
いたのだと考えている。

  Aが亡くなったのは,その3日後である。(※6)


  さて,みなさんはどうお感じになったであろうか?


 








(※4)Aの御主人は,9年前に亡くなって
    いる。




(※5)黒馬に乗った骸骨が来たと考えて
    いる訳ではない。
    所長は,意識の集団として存在
    する神(と呼ばれているもの)の
    一部が来たのではないかと考え
    ている。
    (これについては,報告の機会を
     別途設ける予定である)
    
(※6)静かな,安らかな死であった。


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