(11) 世紀末の風景

時系列に話を進める手法を導入した,意欲的作品。
ただ,結末の子孫に影響が出る部分については
世の母親から非難が出るかと思ったが,やっぱり出た。
作者自身,書いていて気持ちのよいものではなかったが
書き始めたら仕方がないのが作家業である。


(12) 世紀末の風景2

まず,ウンコを頭に浮かべながら,一気に書きおろした作品。
辻褄合わせに若干無理があるが,その分執筆中は楽しかった。
その強引な展開が功を奏したか,結末のくだらなさが目立った
作品だったが,まあよしとしよう。


(13) 闇の狩人

ご存知,YAHOO「反則/ほれほれ」一番の色男,しーはんの
記念すべきデビュー作品。
おどろおどろしさが良いと評判も良かった。

この作品により,しーはんのファンが一気に増えたとの
もっぱらの噂である。(噂である。ウワサ)


(14) ネット社会史

ネットワーク問題が世で騒がれ出したことを風刺する目的で執筆。
筆者の,これからのネットワーク社会への適応が不可欠になると
いう持論をベースに,未来への不安も重ねあわせた問題作。
しかし,実のところ,発案時点では,「口がない」という点しか
思い浮かんでいなかったというのは,作者のみ知ることである。


(15) 6題小噺

人気者しーはんとの約束を実現すべく,苦し紛れに書いた作品。
だが,思いのほかキャラクタが生きて,レギュラーの座を獲得
した,記念すべきデビュー作である。(キャラクタの)


(16) 世紀末の風景3

落語キャラが活躍する第2弾。
世紀末シリーズの代表作。
スマートな恐怖を目指しているが,そのいくらかは実現できて
いると思う(思っている)


(17) 緊急事態

ニュースヘッドの進行形に挑戦した一作。
実は,「うたた寝で窒息死した馬鹿な宇宙飛行士」が頭に浮かんだので
書き始めたところ結構面白く書いてしまったのが本当のところ。
そのせいか,結末の弱さは否定できない,途中で楽しめ系の
(T_T)ヒドイ作品である。
こんな作品で殺された長屋八兵衛も可哀相である。


(18) 殺戮者

ありがちだとは思いながら,どれだけ読み手に恐怖を与えられるかを
試してみた,桃太郎。
オドロオドロしさは,なかなか成功したと思っている。
桃太郎の描写を,もっと危なくするがどうかで悩んだのが
懐かしい。


(19) 火種

前作で,わかっていながらも,桃太郎ネタがすぐに書かれたことを
指摘された点についての反省の意味も込めて,「これはないだろう」
という,落語+マッチ売りの少女 の組み合わせに挑んだ作品。

しかし最後には死んでしまった薄幸の少女を犯罪者にしてしまった
ことへの女性陣からの反発もあり,ちょっと後悔している点も
ないことはないが,文筆家に反論は必須であるとの見解を信じで
新たなネタ探しをしている,今日この頃である。


(20) 自慢

世の中に,たまーにいる,重箱の隅をつつく人種を皮肉った
作品。
幸い,筆者の周囲には,そんな意地の悪い人間はいないので
なかなか実感が湧かなかった作品である。

うそだよーーーん(^○^)。burafuさん,ありがとう!!