自慢
作:ko2001
チャカチャンリンチャンリンチャンリン..デンデン。
エー,またまた恐れも知らずバカバカしいお話を一席。
ドンドンッ,
「ご隠居はん,...いてはりまっか」
「なんやねん,やかましいなぁ。なんや,おまはんかいな。
昨日一日,顔を見んと思うたら,いきなりなんや?
相変わらずな顔やのう。 」
「へへ,どうせアホな顔とでも言うんでっしゃろ?
わかってまんがな。御隠居はんの言いそうなことくらい...」
「ほんでなんやねんな。今日は。
わしは今から盆栽の手入れをするんで,忙しいんや。
早よ,用事済まして,いに」
「いや,今日はちょっとやそっとでは帰りまへんで」
「なんや,えらそうに。ほんなら,邪魔にならんように,
隅っこの方におり。」
「これでは,ちょっと話がしづらいんですが...」
「なんや,話があるんやったらそう言わんかいな。
手入れしながら聞かしてもらうわ。ほんで,なんや?」
「時に,御隠居はん!!」
「急に大きな声出しな。びっくりするがな。」
「昨日,わたいがどこに行ったかわかりますか?」
「わからん。」
「ちょっとは考えておくんなはれな。」
「おまはんの行ったとこなんか興味ないがな。厠か?」
「もっと,人の大勢おるところですわ。」
「風呂屋か?」
「もっと暗いところですわ」
「墓場か? 昨日は仏滅やしなぁ。」
「なんでそんなとこ,行かなあきまへんねん?
映画館でんがな。映画館 」
「ほー,おまはんでも映画なんか見るんかいな?
何見てきたんや? 」
「さー,それが問題ですわ。ヒント出しまっさかい,
当ててみておくれやすな。 」
「面倒くさいやっちゃなぁ。当てたらええんやろ?
その,ヒントとやらを言うてみ。」
「ほな,ちょっとづつ,あらすじ言いまっせ。
拾い海の南の島で,でっかい怪獣が生まれまんねん。
その怪獣が,さー,何を思うたか,この日本に
わざわざ来て,街を破壊していきますんや。
そりゃ,えらいパニッくですわ。
そしたら,今度は,海の底から,でっかい恐竜みたいな
怪獣がまた出てきてさっきの怪獣と戦うっちゅう映画
ですわ。
この海の底から着た怪獣が勝って,日本はどうにか
助かって,怪獣もまた生みの底に帰っていくちゅう映画
ですわ。
さぁ,わかりまっか,御隠居はん?? 」
「そら,誤字ら,やな」
注釈:この作品は,いつも作者のつたない文章に対し,細かなご指摘をいただいている
大阪トピ「それは反則やろ 2570」の大将ことburafuさんに対して,そのお礼の
意味で作成しました。(burafuさん,いつも誤字のご指摘ありがとう)
END
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