環七一周


日時:2007.03.08 AM3:50〜AM10:30

走行時間   6時間30分
総走行距離  85.3km
ケイデンス  23568 (足あたりのペダルを踏んだ回数)
消費カロリー 2674 KCal


【はじめに】

2007年初めから再開した自転車トレーニングも、そろそろ次のステップへと欲が出てきて、
それまでの成果のチカラ試しと、さらに大回りのツーリングの下準備として、
東京環状七号線一周
コース:環状七号線の東の基点、葛西臨海公園
     → 環七に沿って走行
     → 終点・大井競馬場前少し前あたりで品川方面に北上
     → 自転車が乗車して渡れないレインボーブリッジを迂回
     → 海沿いに葛西臨海公園でゴール
の走破を計画した。

今回は、また時間制限もあり、11:00AMまでにゴールに戻ってくる必要がある。

コースの下調べには、Googleマップの地図および航空写真を使用して、
多分主に走ることになるであろう歩道、それも高架部分の状況について確認した。
地図だけでは道路か歩道かはっきりしないが、写真だとそれなりに予想がつく
非常に有効なアイテムだと痛感した。
ただし、日陰や、高架道路の陰に隠れてそもそも見えない部分もあるなど
実際の状況を正確に把握するためには実体験を積む必要はあるのだが。
(中には、でっかい雲に邪魔されて全然見えない場所、なんてのもあったりする。)

持ち物: ・スプレー式簡易空気入れ(ダイソー) 105円
      ・26inch チューブ(ダイソー) 315円
      ・工具   − 六角レンチ
            − プラスドライバ
            − モンキーレンチ
            − 汚れ手袋
            − 油汚れ可雑巾
      ・地図(MapFanWebを打ち出したもの4〜5枚、現在位置確認用、ただし環七付近のみ)
      ・重ね着用の中間フリース上着、タオル、

      [着用]
      ・上着(ゴアっぽい雨具・登山用)、
      ・Yシャツ様服(化繊・登山用)
      ・下着(ユニクロのドライTシャツ)
      ・Gパン(自転車専用で使い古した生地が柔らかいもの)
      ・サイクルパンツ(内張り付き下着)
      ・帽子(100均のCAP)、手袋

     [その他]
      ・ライト(白LED)1台 
      ・サイクルコンピュータ、ハートレイトモニター(CASIO製腕時計型心拍計)


持ち物の反省: ・飲み物 ・・・ 途中の自販機でペットボトルを購入予定だったが、走り出すと
                   つい先を急いで、なかなか止まる勇気がなく買いそびれた。
                   寒い時期だからよかったが、暑い時期だと危険だったと反省。
                   専用のボトルがあった方がいいのかなぁ。

          ・カメラ ・・・ デジカメを忘れてしまったので、記録写真がない。
                 携帯で撮るという手もあるのだが、分厚い手袋をしているので
                 撮影毎に脱がねばならないのが面倒くさいのと、携帯のカメラの
                 ピンボケさが気に食わない、携帯出し入れで落っことして壊すのも嫌、
                 など、色々な理由でほとんど使わなかった。

          ・日焼け止め ・・・こんな時期でも、しっかり日焼けしてしまい、頬がちょっとヒリヒリした。
                    

【行程】

@葛西臨海公園:START
初の長丁場の行動に、緊張と不安を残しながら、えいや!!、とスタート。
多少の寒さは感じるが、後の好天気を期待して、漕いで体を暖めつつ、
環七左側の歩道の北上を開始する。

都営新宿線・一之江駅通過、 (AM3:50)

時間が時間だけに、すれ違う人もほとんどない。
新聞配達の自転車さえ見かけないのはご愛嬌、というか、ものすごく
バカなことをしているのではないかとも思ったが、変な事件に巻き込まれ
なければいいや、と、まだ見慣れた風景の中をくひた走る。

A総武線オーバークロス : (4:15)
ここは、事前調査で気になっていた点で、JRの線路を越えないといけないが、
そのルートが、どうも2本あるようだった。
地図上および航空写真では、すぐ西側にスロープ様の通路があるように
見えたのだが、探したところでは、どうしても上り口が見つからなかった
しかたないので、道路わきの歩道に向かう。

ところが、スロープが階段に付属してないため、3階くらいの高さまで、車体を
担いで階段を登る羽目に。

愛車が、重さは許容範囲なのだが、持ち上げた状態でのバランスが悪いことを
初めて認識した。
こんな大変な部分がこんなに近くにあるとは、前途多難?とややめげた。

後日談:
地図を再確認したらやはりスロープが存在しているため、再度現まで行ってみた
ところ、このスロープは撤去されてしまっている模様。
これにより、環七行程上最悪の箇所(スロープがない歩道しかない)であるという
ことが判明した。
(道路を走る手もあるが、この高架は傾斜も急だし、車も多く速度も速いので怖すぎる)


この後の区間で左側走行中に、スポーツ公園という看板が見えてくるあたりで
街灯が少なくなり、かなり暗く、非常に寂しい気分を味わった。数百mだけど。


B青砥橋(旧中川をわたる橋) (4:25)
事前調査、第二の難関に到着。
事前調査で、明らかなジグザグ階段が見えていたので覚悟していたが、
実際には左右の歩道に自転車用のキレイな長いスロープが用意されており、とても快適。

橋上は、河のにおいもそれほど臭くなく、かなり高さがあり眺めもよかった
ので夜景はキレイだった。

渡り終えると、すぐに京成青砥駅東側の線路をくぐる。

ここまでは、左側歩道を走行していたが、この後、約1km先の
青戸8丁目交差点(国道6号線との交差点)までの間に、右側歩道に
移動している。
これは、マップ事前シミュレートで、後のオーバークロスの
歩道上り口が便利そうに思えたためである。

CJR常磐線の線路を、亀有駅東側でくぐる。
青戸8交差点からここまでの区間で、ヨーカドー(Ario亀有)の前を通過する
あたりが、深夜にもかかわらず、急ににぎやかな雰囲気。
(時間が時間だけに、当然人はいなかったが、街灯が煌々と明るかった)。
亀有駅周辺を過ぎるまでそんな感じだった。

以前、車で通過した際には、Ario亀有がまだなかった頃だったが
駅前あたりもこんなにごちゃごちゃしてたっけ?などと考えながら先を急いだ。

さらに1kmほど行くと、右手に広い運動公園のようなものが
見えてくる。中川公園というらしく、中で好きに遊べる広場の
ようなところに見えた。(でも、なにぶん暗かったので、はっきりは??)

D大谷田橋交差点
中川公園を過ぎてすぐにマクドがあり、その先に位置する。
この交差点を境に、環七が北行きから東行きにぐぐっとコースを変える
ため、重要なポイントと認識していた。
交差点角には交番があり、一人のおまわりさんが机で執務中。ご苦労様です!!
夜間走行だと、こういう風景があると、やや安心できる。
(なんとなく怪しい風体だったので、職質受けないかと少しドキドキ)

東に方向を変えた後、しばらく特徴のない歩道を走行する。
ほとんど人に会わないのは、このあたりで距離を稼いでおきたい身としては、かなり有難い。
ゴリゴリ漕ぎ進む。

E北綾瀬駅北の線路をくぐる
JR常磐線・綾瀬駅から分岐する、東京メトロ・千代田線支線の終点・北綾瀬駅
から、さらにその先に延びる「東京地下鉄綾瀬工場」への引き込み線の下を
くぐる。
鉄道雑誌で、地下鉄の車両基地があるポイントとしての興味があったのだが
いたって普通の高架線路。北綾瀬駅も、終点の駅としてはいたってローカル
な風情で、ひっそりとした寂しい風景のように感じたので、今度は昼間の
雰囲気を味わいに再訪したいと思う。

少し進むと、首都高の加平ICをくぐる。
ここは、かなり大きな構造物があり、ループ状の道路がドームのような感じでそびえる。

ICにかかる交差点。
(上り方向出入り口付近)

ドーム構造は見づらいが、
左端のあたりがその一端

上り方向出入り口付近を過ぎると、首都高に平行する綾瀬川を渡る。

綾瀬川を渡る橋の上から上流
方向を見たもの。

その先に、今後は下り方向出入り口のループ構造が目前に現れる。

← ドーム状出入り口構造の
  足元部分。結構でかい。

  壁一面には、細かい模様 →
  が施されており、結構芸が
  細かい感じ。

そのすぐ先の、西加平神社の地下を、つくばエキスプレスが走っているが、とてもそんな感じはしない。

   ↑ 歩道から見た西加平神社   ↑神社からみた道路側。この下に
    つくばエキスプレスが走っている。
  ↑走行する歩道自体はこんな感じ
    まあまあ広めで走りやすい。
    人もそんなに多くない。

この先、歩道沿いが結構物静か、というか寂れた感じで、無人マンションなんかもあって
ちょっと不思議な空間。 環七沿いだけかもしれないが。

← 無人マンション
 
  1Fの店舗跡なんかも
  とても雰囲気あり(何のだ?) → 



F東武伊勢崎線の線路を乗り越える(オーバークロス)
相変わらず人気のない歩道をゴリゴリ漕いでいると、なにやら道路が上がっていく
のにぶち当たり、またかと思いながら歩道の登り口を捜す。


ここは線路前後にギザギザ型の階段(つづら折れと言っていいのかな?)が
それぞれ進行方向とは逆向きに取り付くようになっている。
高さは大したことはないので、一度折れの2段で済むのはありがたいが、
登り口のスロープがちょっと変で、右端(かなり端)にタイヤレールが
あるのだが、なぜか途中まででそれ以降は階段を埋めたようなよくある
コンクリのスロープと中途半端。おまけにコンクリスロープの幅も狭めで
タイヤ落とし気味。(押すのが下手くそなのか?)

↑ 登り口。下段だけレール有り。    ↑ 登りの次の段      ↑ 下りはこんな感じ


昼間で通行人が多いと、衝突が起こって困るのではないか?という感じ。
実は、東西に移動する人があまりいないのかもしれないが、そんなことは大きなお世話。

歩道からは、線路が多数(5本だったかな?)が見えて、時間がもう少し
遅ければ、それなりの電車が見られたかもと思うと、ちょっと残念。

 
←昼間だと、こんなんだけど...

G西新井大師前を通過
歩道から降りて少し進むと、明らかに見覚えがある風景が目前に。
手前の階段の歩道(というか、線路。鉄分たっぷりなので)に気をとられて
気づくのが遅れたが、厄除けで有名な西新井大師の参道入り口で、
初めて車で来た時に、一方通行で悩みながらうろうろしたものだから、
頭に焼きついている。

もうここまで来たか、東行きももうすぐ終了だと思っていた。
事実、東行き行程の半分を過ぎてはいたのだが...

このあたりから、早朝散歩の人や道路工事が歩道上で散見され始め、
これまでの実距離の感覚から言うと、かなり進度が落ちてきたような気がする。
(実際には、そんなでもないのだけれど)

ただし、走りづらいということはほとんどなく、ただ、淡々と信号で何度か止まる
度に地図を取り出しては現在位置を確認して、この先の大きな橋までの距離を
測ろうとしたが、そんな時に限って、もう少しのところで信号が青に変わって
しまったりで、正確な位置確認ができずじまいで進んでいた。

また、このあたりで、そろそろ何か飲まないと水分とかミネラル分が
減ってしまいそうでやばいかと、糖分補給しなければせっかくの脂肪燃焼にも
悪影響がありそうだと少しあせりの気持ちが芽生えてきた。
通過/信号待ち毎に目に入る自販機でポカリorアクエリアスを探すも、
購入できずにだらだらと走ってしまう。
しかし、朝飯はどうしようかとも思ったが、空腹感はあまりなかったので、
反対車線にばかり目につく開店中の丼屋をみても、あまり腹が立たなかったのは不思議だった。
(走行していた右歩道側には、開いている店がほとんどなく、真っ暗だったため)

H環七鹿浜橋通過 (5:35)
環七道路部分が大きな登りになり、ようやく目指す橋に差し掛かったとほっとする。
道路端に歩道のようなサイクルスペース?のようなラインが引かれていたので、
これを走ればよいかとも思ったが、長い橋上で怖い思いをするのは嫌だったので
やはり歩道を探すことにした。

さて歩道はと探すうちに、壁に突き当たる。
反対側(左側歩道)だったかと、道路下を回りこむと長めのスロープがあり、
登り口までちょっと戻ることになったが、おかげで広めの歩道を登る。
登りきったところで更に信号があり、若干の信号待ち後、更に広い歩道にでる。

左側(南側)に大河と高層ビルの明かりが明滅を繰り返し、
夜明けが近づく空をバックに、ある意味壮大な、絵になる
風景を感じた。カメラもってくればよかった...もう一回来るか...でも、こんな時間に?


I東北新幹線・埼京線高架 (5:50)
急速に明け始めた空の明るさを感じながら少し走ると、JRの沢山の線路を越える。
なんか、すごい構造物だ。

傍らを走るバスの行き先が『新宿』となっている。
ついに、西半分に入ったとの感を改めて感じる。

序々に南下を始める。


J西武新宿線・野方駅
高架をくぐるために、アンダークロス。
かなり深い階段を降りるが、脇にタイヤレールあり。
キュウキュウ言って、タイヤがやや心配。

バスの行き先が、「新宿」から「渋谷」に変わってきた。

平坦、もしくはゆるい下りの道を進む。あまりチカラは使わない感じ。

中央線、京王本線、京王井の頭線、小田急線、東急世田谷線を通過する。
ほとんど高架の下をくぐる(地下もあったけど)ので、近くの駅名に
気づかないと線路自体に気づかない場合もあった。

東急・世田谷線は、路面電車で踏み切りを渡るので、運悪く(運良く?)
待たされたのだけれど、なんか楽しい。
電車の中から何度も見たところなので、ついに道路側から通過できたかと
ちょっと(かなり)うれしい。


K三軒茶屋・東名高速下コンビニ(買い物)(6:45)
ファミマでコーラ&おにぎり1個&ビッツ・チョコ を購入。
大変キレイなコンビニで、そろそろやば目のトイレをお借りする。
支払い後に借りたのだが、トイレ中に購入品を預かってもくれたり、
とても親切な対応だった。ありがとう!!
(ただの万引きよけかもしれんが...)

東急・東横線、目黒線、大井町線、池上線、何本もの線路を通り過ぎ、
結構走った頃、そろそろ環七の終端あたりの雰囲気が漂う。

都営浅草線・馬込駅の地下からの出口が突然現れちょっと驚く。

直後に東海道新幹線の高い高架を仰ぎ見てくぐる。


L大井付近
さらに1kmほど走って、東海道本線・京浜東北線などの上を通過し、
京急本線・平和島駅横をくぐって大森東交差点に出たあたりで迷子になる。

予定では、春日交差点を左折し池上通り(都道421号?)を進み、
JR大森駅あたりから京急・大森海岸駅を通って大井競馬場方面に
進む筈だったが、春日交差点から見た池上通りの雰囲気が
なんか狭そう、交通量多そう、と思ってしまったのが運のつき。

うろうろして、15号経由で鈴が森刑場跡までたどり着く。

「やっと見覚えのある場所に来た」と喜んだのもつかの間、また迷い、

またまた右往左往して、東京モノレール・天王洲アイル駅付近で
首都高1号・羽田線の下に入り、ようやく一息つく。

レインボーブリッジのループを右手に進み、ゆりかもめが並んで
浜離宮庭園あたりに差し掛かる。

歩道には、お勤めの人が多数歩いていたが、浜離宮庭園の前の広い歩道だけは
やけに空いていて、プチ異空間の雰囲気。

浜離宮庭園を回りこむと、築地市場のまん前に出てしまう。

8:30頃だが、まだまだトラックやら人やらが一杯で通りづらい。
午前中は迂回した方がよい地域と認識。

初めて、こち亀でも有名な『勝鬨橋』を渡る。
跳ね上げ橋の部分が結構短いのに驚く。幅狭いので、船が通るのも大変そう。
あまりの規模の小ささに、一度跳ね上げた状態を見てみたいとの思いが萎える。

晴海通りから、大江戸線・勝ちどき駅、月島駅あたりで方角を見失い、
どうしても豊洲方面に出れず、うろうろしているうちにトリトンスクエアに
行き着く。
交番もあったが、聞きそびれてさらにうろうろし、なんとか方向がわかったが
今度は運河が渡れずに苦労してしまう。

やっとの思いでゆりかもめの新線下に出て、ようやく目指す有楽町線・豊洲駅に
たどり着く。
方位磁石と地図を持ってくるんだったと、猛反省。

ここからは、生活圏に入るので、知った道を進む。

JR潮見駅から、新木場駅を経由し、湾岸から荒川河口橋脇歩道を渡り、
(写真)
無事、葛西臨海公園に帰着。

6時間32分の旅、思ったより早かった。  
Good JOB!!


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