狩野 伊川院 栄信(かのう いせんいん ながのぶ) (1775〜1828)
安永4年、木挽町狩野の狩野養川院(惟信)の子として江戸に生れる。木挽町狩野家六代目。享和2年(1802)法橋となって伊川院と号し、文化13年法印となる。別号は伊川、幽玄斎、玄賞斎。同時代の狩野派の中では一番優れていた。文政11年歿、享年53歳。
状態:概ね良好。
コメント:水墨で表現する蘆と雁。おぼろな満月を背景に冬枯れした芦と雁。江戸狩野の独特な表現スタイルで見るものを飽きさせない江戸古画狩野作品です。荒涼な冬の画題ながらユーモアを感じる作風です。 |