鍍金
自分の顔に責任をもて
なんて、言われて久しい

思慮深そうな
深い彫りを期待して、鏡を覗いても

映るのは
間のびした
そして
髪の薄い
脂ぎったおじさん

無理して作っても
鍍金は剥がれることを知っている
そのまんまでいいじゃないか
ありのままの自分を
さらけだし
それで笑われても
いいじゃないか

やるべきことを、やってんだから
無理してつくることはない
へたな鍍金は
馬にさえ笑われる