2002/5/5 読売新聞の記事
卵の生食「期限守っても食中毒の危険」について



『卵を生で食べる場合賞味期限表示で新鮮なものを選んでも食中毒になる危険性はほとんど変わらないことが、国立医薬品食品衛生研究所など七機関の共同研究で分かった。』というのがその記事のいわば主文である。

過去の中毒事例などをコンピューターで解析して計算した結果らしいが、このことは見方を変えれば私達が普段から主張してきたことでもある。大体サルモネラ特にS.Eを、すべて卵由来に位置づけていることに問題があり、このことは今後の対策上一番大切な事である。

私達は長年の体験で、一定の飼い方をした鶏の卵は他のどんな食品よりも安全であることを知っており、それ故に赤ん坊から年寄りに至るまで家内、親類、知人こぞって生卵を食べて健康を保って来た。これだけは決して我田引水などでは無く真実そのものであると思って居る。

最近のS.Eが外国鶏に付いて入ってきたとする説は、ことさら我が国をサルモネラフリーの国に見せようとする恣意的なそれであると私はこれまでもホームページなどで主張してきたが、実際には昭和20年代から現在まで多少の消長はあっても、鼠、犬、猫などの保菌率は、アメリカなどの資料を見ても30パーセント位はあると考えられて居るのに対して、一定のケージ飼いの鶏は種鶏が確実な検査を受けて居れば、ほとんど陽転するものはいないのも事実である。

テレビなどで見ても厨房などでゴキブリはいうにおよばずクマネズミが猖獗を極めており、一般家庭でもペットにキスをするなどサルモネラの危険はいや増しており生卵はむしろ被害者であるとしてきた。但行政、業界こぞって賞味期限をいれたことで中毒が減って来たと主張してきた事もあり、この論争いかがなることやら。

H14.5.5  篠原 一郎



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