帰国して社会問題を学ぶ


帰国
ブエノスアイレスから帰国して1ヶ月。家族それぞれが新しい生活に慣れようとして、忙しくすぎていった。古巣にもどったはずの夫は、忘れていた通勤ラッシュと、東京の時間の流れの速さに違和感を感じてか、疲れた顔で出勤する。子供たちは日本語で話せることの気楽さからか、新しい雰囲気に嬉々として通園・通学しはじめた。
私はといえば一見何の不満もなく、夫や子供に尽くす主婦を演じていた。しかし、折りしも雨ばかり降る梅雨、なぜかもやもやした気分をぬぐいさることができずにいた。ただただ家事をこなしていくだけで一日が過ぎてしまう。日本の主婦の時間というのは、あるようでないようで予定がたたない。何かしようと思うと子供たちが帰ってくる。子供たちのために時間をあてておくと、ランドセルを放り出し外へ遊びに行ってしまう・・・と、空白の時間が残る。思い出したように玄関を掃いてみたりして時間をつぶす。こんなとき、編物でもするように何か勉強ができたらと思うのだが・・・。毎日毎日尽きることなく続いていく家事。私はこの中に埋もれたくない!と時には家事いっさいを省略して、読みたかった本を買い込んでは読みふけるようになった。
私はまた、自分が所属できる団体のないことがひどく淋しかった。月二回発行される地元市川市の広報に、自分が興味を持てそうなグループを探すようになっていた。


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