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長女は4歳。日本では幼稚園にあがる予定だった。次女は2歳半。近所に友達もいないし、2歳からのクラスもあるというので、二人とも現地の幼稚園に入れることにした。言葉がまったく通じない上に、初めての集団生活という二重のハンディを背負っての入園だった。園の方針として、なれるまで親がつきそわなければならない。はじめは大勢のお母さんが付き添っていたが、子供たちがなれるにしたがって、一人減り、二人減りと、ついに私ともう一人の二人になってしまった。二人は廊下で並んで待っている間に、自然と話をするようになった。
私はしどろもどろになりながらも彼女にスペイン語の先生を探していることを伝えた。
「この国の人が何を考え、どんな生活をしているのか知りたい。そのために、スペイン語を習いたい」
と言うと、
「自分は言葉関係の仕事をしているので、自分が教えられるかもしれない」
と答えてきた。後日、彼女は言語治療の診療所をすぐ近くで開いていると知った。特に言葉の発達の遅れている子供たちや、脳障害で言葉の不自由な大人を治療しているという。 私は予期せぬ出会いがとてもうれしくて彼女のところへ通うことにした。彼女の名前はエディットといった。
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