市川市の男女平等推進審議会(会長:県立衛生短大名誉教授 白井尭子)は、2月16日記者会見を開き、会長以下10名の審議委員が辞表を提出したことを発表しました。

市川市の男女平等審議会は旧条例の精神のもと会長は県立衛生短大名誉教授の白井堯子氏以下弁護士や学識経験者、公募の市民15人により構成されていました。審議会は市の男女参画に関する施策についての提言やセクハラ相談などの活動をしていました。

2月16日に開かれた審議会の会議で市より、4月1日から新条例が施行されるにあたり12月議会で現条例が「男女共同参画社会基本条例」に改廃された経緯や条文の解釈について説明がなされました。審議会委員10名がその後辞表を提出した主な理由については以下の点をあげています。

  • 現行男女共同参画境基本条例は、公聴会含め何度も市民との対話を重ねた上でできあがったものなのに対し、改定条例は市民参加も全くないたった2ヶ月の閉ざされた議会内で浅い議論しかなされていない。
  • 現行条例と改定条例では男女の共同参画の解釈や条例の目指す趣旨に大きな隔たりがある。また国際的な視野で男女をとらえておらず条例の名前は同じでも中身には大きな違いがある。

辞表の提出には、趣旨の違う条例のもとでの活動ができないということのほかに急な改廃に対する抗議の意味も含まれているとみられます。前回の条例は全国的にみても画期的であっただけに、今回の条例改廃により市川市の男女平等の流れは変わってしまいました。異常事態といってもいいこの事態を市はしっかりと受け止めるべきと感じています。

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