知事選挙には、現職の堂本あき子さん、タレントで、元衆議院議員の森田健作さん、そして共産党の山田安太郎さんの3者が立候補しましたが、事実上堂本・森田の2者の手に汗握る、熾烈な戦いとなり、全体では960,125票対954,039票と、約6,000票の差で、堂本さんが「薄氷の勝利」を得ました!皆様のご支援・ご協力に心より御礼申し上げます。
   
 
  堂本さんは前回の完全「無党派」とは異なり、民主・公明・社民・市民ネットワーク千葉県、そして連合千葉や医師会・町村会長会・中小企業団体、1100を超える勝手連等からの幅広い支持を受け、「県民党」を名乗る選挙戦を行いました。一方、自民党は独自候補擁立で調整がつかず、断念したことを待って、森田氏はあえて自民党推薦を受けず、無所属で立候補しました。
堂本さんは現職として、4年間の「徹底した情報公開と県民参加」の実績を訴え、マニフェストもつくり政策論争を展開しようとしましたが、5回予定されていた公開討論会に、森田氏は一回しか出席せず、それも議論の場になると退席する等、論戦に応じませんでした。
 
  しかし、森田陣営は、政策として「治安向上」「アクアラインの通行料800円化」「小児救急医療体制の確立」というようにシンプルな分かりやすい3つだけを掲げ、これを繰り返しました。そして、中盤には、石原東京都知事の応援に埼玉・神奈川との「首都圏連合」の重要性を訴え、後半には堂本さんの高齢批判で「世代交代」を訴えるという戦略でした。
対する堂本陣営は各政党や連合の選挙戦術が異なり、初期には足並みも揃わずもたつきましたが、すぐに建て直しをはかりました。県内の女性議員が毎日ウグイスとして選挙カーに乗り込み、堂本さんの実績を訴えました。各政党から大物政治が弁士に次々と加わり、終盤戦には大阪府知事の太田房江さん、熊本県知事の潮谷義子さん、北海道知事の高橋はるみさんが揃って応援に駆けつけ、4女性知事が日本を引っ張る原動力になると大いに盛り上がりました。
 
  投票率も6.4ポイント上昇し、43.28%となりましたが、マスコミの出口調査によると、40歳代の男性が森田支持に回ったこと、また、若年層も「世代交代」に反応したように思います。私たちが大事に考えてきた「県民参加の県政」の重要性をこの層の方々に十分に理解していただけなかったと反省しています。
また、三番瀬再生が具体化していないことや、八ツ場ダムの承認、土地収用委員会の再開などで環境派の賛同が得にくくなってしまったことや、各政党の支持をもらったことで「無党派層」が離れてしまったことも、僅差に追い詰められた原因としてあげられます。
 
  しかし、勝ちは勝ちです!堂本さんがやってきた、「知事室を飛び出して、多くの県民とひざ詰めで話をしながら、計画を作り、それを県民とともに実行していく」という「千葉方式」に後戻りは許されません。この4年間できっとその成果がでてきます。これから県議会での攻防は激しくなると思いますし、各政党の思惑もいろいろ出てくるとは思いますが、堂本さんには決してぶれずに、あくまで県民と向き合って、この形を貫いて欲しいと思います。
 

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