今議会は、143億円という大きな補正予算と、保育園と行徳公会堂を運営する指定管理者の決定、東山魁夷展示館・妙典中学校の請負契約、住民基本台帳カードの利用等の議案のほか、最後に追加議案として行徳地区の工場跡地を都市公園にという47億円の債務負担行為の案件が出され、審議されました。また、「行徳アルバトロス跡地(65844uのゴルフ練習場)の開発」に関する陳情など、大きな課題がたくさん出されました。
 その上、一般質問者、議案質疑者がいつになく大勢いて、8日から30日まで続きました。その間、東山魁夷展示館の祈願式の招待状が、落札業者から、議会で議決する前に議員のもとに送付されてきたことに対して(すぐに回収されたが)「議会軽視」と一時議会が中断するなど、「市長対議会」というような、波乱含みの議会でした。


■住民基本台帳カードの利用に関する条例 石崎:反対 / 議会:多数で可決
昨年、大騒ぎになっていた、国が定めた住民基本台帳カードに埋め込まれたICチップを利用して、暗証番号の入力により、支所などで自動交付機で住民票の写しや印鑑証明が取れたり、保育園や学童保育の申し込み等が可能になるというもの。また、市民が倒れたとき、このカードに緊急連絡先などを入れておけば、救急隊員が読み取れるようにするとか、地域通貨のポイントをカードで扱えるようにしようとするものです。市内でまだ発行が2000件弱と少ないのですが、総務省のモデル事業を受けることで、カードの発行数を広げようとする意図があるようです。個人情報に関して、市川市のコンピューターはセキュリティが万全とのことですが、リスクの大きいカードのあり方そのものに反対です。特に、顔の見える狭い地域での互助システムとしての地域通貨を、こういった市全体に広げてしまうことにも問題があります。
   
■行徳支所駐車場有料化→石崎反対、 /議会:多数可決
  行徳支所の駐車場が、市役所と同様に有料となります。隣の公会堂利用者も利用するためとのことですが、今に公民館も公園の駐車場も有料化していくことにもなりかねず。
   
■一般職員の給与減額→ 石崎:賛成/ 議会:多数で可決
  55歳以上の職員の昇給停止をするもので、組合との合意済み。企業並を求められる厳しい時代です。
   
■東山魁夷展示館建設と展示工事請負契約ほか→石崎:賛成/議会:全会一致で可決
  3.7億円と2.56億円。そのほか、洋画家中山忠彦氏の美術資料3500万円も合わせると
合計6.62億円也。賛成はしましたが、なんだか文化に金掛けすぎの感あり!
   
■補正予算143億円→石崎:賛成/議会:多数で可決
  真間山緑地保全1.3億円(前回一般質問した緑地)・国府台1.45億円・小塚山1.31億円を債務負担で、大柏地区に新設の老人施設3箇所へ補助金3.69億円、コミュニティバス導入調査委託500万円。市民税減税のために借りた122.25億円の償還日が来るため、低金利のものに地方債の借り換え等。

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