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| ◆市川・行徳第2保育園の指定管理者の指定について→賛成討論で苦言を呈す、多数で可決 | ||
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これら2つの公立保育園の民間委託の話が出てきたのは去年の夏ごろでした。あれから1年間、保護者との話し合いが重ねられて来たところですが、その最中に指定管理者制度の導入という新しい概念が持ち込まれ、保護者にとってはこれらにふりまわされた一年だったと思います。募集に当たっての保育園運営仕様書の内容を見ると、細かく指定されており、昨年来の話し合いの成果とも感じられました。しかし、行徳第2保育園の保護者からはプレゼンテーションを傍聴した結果、不安の声が多く寄せられました。 |
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| ■質問 | ||
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行徳第2に応募した千葉寺福祉会は、両園に応募しており、プレゼンの席で「市川保育園が第1希望であった」という発言があり、興ざめした。市川が本命だったのか。市川がだめなほうが行徳に来た、との印象を保護者に持たせてしまった。また、男性保育士を雇わない理由として、私立の給料では結婚して家族を養っていくことができない、共稼ぎでないと無理、雇いたいが一生責任を取れない、などの園長発言から、同じく共働きをしているからこそ保育園に預けている親にとって奇異に聞こえた。このような考えで運営してほしくないとの不安に対しどう答えるか? |
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| ■答弁(こども部長) | ||
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不安解消やスムースな引継ぎが出来るよう指定後、保護者を交えて早急に協議の場を設置し、仕様書の履行を求める。 |
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| ■質問 | ||
| 保護者と共に作り上げた仕様書の内容をどのように担保するのか? | ||
| ■答弁 | ||
| 第3者評価や市のチェックを受け、出来てない事項は指摘・改善要求をし、守らない場合は指定を取り消す。その場合は市が一方的に判断する。 | ||
| ■質問 | ||
| 昨年の秋までは民間児童福祉施設協議会メンバーの法人が内定までいっていたと聞くが、指定管理者の話が出てきた段階で、応募すらなかったのはなぜか? | ||
| ■答弁 | ||
| 今回は見守っていたのではなく、それぞれの事情があった。今後積極的に応募してもらえるよう配慮、要請していく。 | ||
| ■質問 | ||
| 昨年の9月議会で、民間委託に関する答弁では、「委託は経費削減のためではなく多様化する保育ニーズに官民役割を分担する。普通保育は私立、公立は障がい児保育や一時保育等不採算分野を担う。そのために5ヵ年で5園委託し、その結果70名の保育士を確保し充実させる」ということだったが、本年度の保育士採用は1名。指定管理者制度導入のみを急げば質の低下を招く。来年以降の委託計画はどうなっているか? | ||
| ■答弁 | ||
| 手続きには2年もかからないが、保護者の理解を得ることには十分納得してもらえるようにしていく。 | ||
| ◆結果 | ||
| 私自身も採決の前に、千葉寺保育園を調査しました。確かにお会いした理事長、園長は若い保護者にとっては2世代も違い、私も違和感を感じざるを得ない部分もありました。しかし、園児の様子や若い保育士たちの関り方は、特に問題なく、子どもたちはのびのびしていた。また、地元の評判も問題はなかった。そのことを踏まえ、反対の立場をとるより、きちんと苦言を呈し、賛成するほうが効果的であるとの苦渋の判断をしました。 | ||
| ◆討論 | ||
| 今回の指定管理者制度は導入されたが、市立保育園に代わりはなく、30年の千葉寺の保育理念より、仕様書の方針が基本となると考える。そのため、若い現場の保育士と園長の間に「有能な主任の配置」を求めると同時に、保護者の立場に立って、その運営をチェックし、仕様書の遵守を求める行政の強い姿勢が求められる。また今後の指定管理者の指定に関しては、「人が人を扱う保育園運営」ということで、単なる施設管理と同等に扱うことなく、保育という特殊性にかんがみ、慎重に行うべきということを申し添えて、賛成の討論としました。 | ||
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