今、千葉県の地域福祉が大きく変わろうとしています。堂本暁子知事の下「健康福祉千葉方式」という考え方で、福祉の見直しが行われています。子ども・障害者・高齢者がみんなで楽しく暮らせる福祉作りを県民と行政が施策立案から一緒に話し合うというものです。

7月11日に千葉商科大学で、「タウンミーティングin市川」が、堂本暁子知事と千葉光行市長の出席のもと開催されました。そもそも千葉県が各地で、住民が計画をしてくれればタウンミーティングを開くというので、市内の福祉関係有志で準備を進めてきました。費用は県から6万円が出るだけ!私たちはそれでも会場の手配やチラシまき等に駆けずり回り、結果40万円ものカンパを集め、当日は参加者700人で会場は満杯。熱気あふれる会となりました。前日、堂本知事は母上を亡くされ、すべての公務をキャンセルなさいましたが、市川には絶対行くと、出席下さいました。本当にありがとうございました!

私が長年主張し続けてきた「市民参画」と「地域福祉」の構想が今、堂本知事の政策の中で実現されつつあることにとても感動しています.
知的障害の子を持つ親御さんの会から、障害児を入れるための施設整備という考え方から、親亡き後も地域で、暮らしていくための整備へと考え方を変え、そのために地域のあらゆる立場の人々に「障害」についての理解を求める活動を始めたことが発表されました。
まず、医師会との懇談会で、日ごろ医療について医師の無理解で、つらい思いをしたこと、どうすれば、医師によりよく診察してもらえるかなどを話し合ったといいます。
これに答えて、土橋医師会長はじめ、多くの心ある医師たちが、「障害者の扱いにおいて、医者もパニックになっている。お互いに理解しあう必要がある」と「在宅医療の5%が小児であることから、在宅で小さな障害児を必死で療育する親御さんの実態があるとわかった。何とか医師会も支援できないか考えたい」と話されました。
また、仕事から精神障害を患いながらも社会復帰のためがんばっているお父さんや全身性障害で、発言が不自由な方からも直接知事や市長に現状を話されました。また、障害を持っていたら普通学級になぜ入れないのか、聴覚障害の方への配慮の欠如、児童の置かれている現状から子育て支援を、元気な高齢者の社会参加、ホームレス支援の欠如などなどたくさんの発言がありました。堂本暁子知事はわかりやすくきっぱりとコメントを話され、参加者は行政が直接答えてくれることがカルチャーショックでもあったと感想を述べています。

その後私の住む真間地区の地域ケア真間では、これを受けた「ミニタウンミーティング」を開こうとの動きがあります。地域の方に障害についての理解を得るために、多くの方に話を聞いてもらいたいとの話があったからです。ともに7月の会でつながった人のネットワークの結果です。こうして、今地域福祉が少しずつ実現しているという実感を覚えます。

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