92年の改正都市計画法により、「都市計画マスタープラン」が創設され、都市計画が市民参画によって身近なものになりました。97年からこの進捗を質問してきましたが、私は都市の成長管理ができるようなまちづくり条例等で開発を規制していくべきだと考えます。策定の過程では、2年かけて策定調整委員会や公募市民による地域懇談会が行われて情報公開もされてきましたが、いまだ住民の意見が十分反映されていないという意見があります。


■質問
6月発行のフォーラムアイという広報で、都市計画マスタープランの中間報告が出されている。「いつまでも住み続けたいまち」をめざして、将来都市像を「ともに築く自然とやさしさがあふれる文化のまちいちかわ」とし、将来都市構造と目標、そして将来都市構造図が描かれている。図の中で、外環、(都)3・4・18号道路、国道14号、湾岸道路を都市の骨格として描かれているが、特に外環は「主要な軸・都市軸」としているのに、3・4・18号道路は「生活軸」と表現されているのはなぜか?骨格なら都市軸とすべきだ。具体的な規制やルールの文言がないのはなぜか?また、プランの案ができたら公聴会や説明会の開催をするのか?
■答弁(都市計画部長)
  これら4本は「主要な都市軸」としており、軸は都市としての連携、災害時の避難路、コミュニティ機能と、交通だけをさしているのではない。3・4・18号道路を「生活幹線道路」として、特に強調しているのではない。プランは基本的方針を定めるもので、個々の権利制限を定めるものではないし、具体的な方策を示さないまま、一方的に制限するのは好ましくない。プラン策定後、狭い範囲の地域で、住民が主体的に「建築協定」や「地区計画」を考えられるよう勉強会など設け、まちづくり協議会等の取り組みを検討する。また、原案は10月広報に掲載し、住民意見を取り入れ、素案を作成後、説明会と案の閲覧、意見の公述を行ったうえで、11月に策定する。
■質問
  生活軸にこだわるのは、3・4・18号道路が「生活道路」であることで市議会を通過し、生活道路として国庫補助金を受け、生活道路として環境対策や住民合意を得ることになっているからではないか?市民から、「『3・4・18号道路は快適で安全な利用しやすい交通環境』と表現しているが、現実と矛盾する」「生活軸とするのは事実に反する」という意見に対し事務局の考えとして「都市の骨格であり主要幹線道路である、環境調査を行いながら事業を進めている」としているが、現実には住民が納得せずに調査を始めており、意見も反映されていない。また、ルールを作るのが都市計画だと過去の広報で市民に伝えて参加を求めてきたのに、先にプランで決め、後は細かいところを住民主体で、というのは納得できない。説明会をし、住民が持ち帰って十分吟味したうえで、公聴会を開催するという時間がなければ十分でない。
■答弁
  3・4・18号道路は「主要な生活軸」であると考えている。ルールについては、「都市マスは取り組むべき方針」を明らかにしたものであると考える。公聴会についてはサイレントマジョリティも重視していきながら、きちんとした対応を考えたい。

 

ご意見、ご感想をぜひおきかせください。Email:takayo-i@msh.biglobe.ne.jp

Homeに戻る