※議案や一般質問をわかり易くお伝えするために、皆様からの質問に行政の答弁を踏まえて、私がお答えする形式にしています。


1.地域福祉計画について

今回は私の学生時代からのテーマであった「地域福祉」について取り上げました。
日本の戦後の社会福祉は、1951年の社会福祉事業法に始まりますが、私が学生だった1970年代は、アメリカのコミニュティ・ワークの考え方が入ってきた時で、日本の福祉がそれまでの「救貧事業」から「国民全体の広義の予防・福祉増進」へと映りだしたころでした。当時私が実習先に社会福祉協議会を選んだのもそのためでした。「多様化する福祉ニーズにこたえるには、住民の自主的課題解決力と行政や企業との協働が必要」と考えていましたが、日本の社会福祉制度は50年間維持されたまま2000年が目前となりました。
1998年「中央社会福祉審議会」が「社会福祉の基礎構造改革」を打ち出し、介護保険法や児童福祉法の改正が行われ、2000年「社会福祉法」へと改定されました。その中で、地域福祉計画の策定が明記されましたし、社会福祉協議会の位置付けも行われています。

  Q1 地域福祉計画策定の背景は何ですか?
  A1 都市化による地域社会の変化で、コミニュティの互助機能が弱まってきました。その一方で高齢者や障害者が住みなれた地域でいつまでも暮らしたいという在宅の考えが生まれてきました。多様化したニーズをすべて行政サービスだけで賄うのではなく、地域課題は地域で解決したいという自治意識が高まってきました。
  Q2 市川市の進捗状況はどうでしょうか?
  A2

以下の通りです。

    公募の市民・事業者・ボランティア・NPO等を含む25名の策定委員によって進められています。うち9名で作業部会を構成し具体的な策定作業を担当します。
    高齢者・中高年・障がい者や民生委員・事業所・NPOなどへのアンケートの実施。小・中・高構成への調査も実施
    国府台をモデル地区とした地区懇談会を実施。11月から市内6会場で開催し、現場の意見を聴集予定です。懇談会では住民が日ごろ感じている自らの課題を出し、解決する方法まで話し合われます。
  Q3. 地域ケアシステムを計画の中でどのように位置づけますか?
  A3.

地域ケアシステムは地域福祉計画の実践的な取り組みとして位置付けられます。具体的にはニーズの掘り起こし、担い手のネットワーク創出の仕組み作りなどが計画に盛り込まれます。

  Q4. 社会福祉協議会や在宅介護シエンセンター、NPOや民間団体との役割分担は?
  A4. 地区懇談会などで地域の課題を抽出し、その解決のため地域自らが何ができるか、また書く専門家がどう役割分担するか、ニーズにこたえる公的支援体制のあり方等は計画策定の中で検討されます。特に社会福祉協議会は法律でもその推進役として位置付けられており、行政と台頭な感計で地域福祉を推進します。
  Q5. 地区懇談会と地域ケアシステムとの関係はどうでしょうか?
  A5. 地区懇談会を継続させることで地域ケアシステムの推進を諮る方向です。

[市川市地域福祉計画」策定のための地区懇談会へ参加しませんか?

A地区   
大野町・南大野・大町・柏井町・奉免町
    11月2日(土)・9日(土)
午後1時30分〜4時30分
大野公民館1階集会室
B地区  
宮久保・曽谷・下貝塚・稲越町・堀の内・国分・中国分・東国分
  11月2日(土)・9日(土)
午後1時30分〜4時30分
曽谷小学校体育館
C地区  

八幡・南八幡・鬼越・鬼高・高石神・中山・若宮・北方・本北方・北方町・菅野・東菅野・須和田

  11月16日(土)・23日(祝)
午後1時30分〜4時30分
市役所第5・6委員会室
D地区  
田尻・高谷・原木・二俣
  11月16日(土)・23日(祝)
午後1時30分〜4時30分
信篤小学校体育館
E地区  
市川・市川南・真間・新己・平田・大洲・大和田・東大和田・稲荷木
  11月30日(土)・12月7日(土)
午後1時30分〜4時30分
大洲小学校体育館
F地区  
行徳支所管内のすべての地域
    11月30日(土)・12月7日(土)
午後1時30分〜4時30分
南行徳市民センター集会室

※申込みは保健福祉政策室へ電話またはFAXで 336-8019

ご意見、ご感想をぜひおきかせください。Email:takayo-i@msh.biglobe.ne.jp

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