真間山緑地問題最後の抵抗の決議否決
 

 

真間山旧木内別邸跡地の保全についての陳情が出されました。建設委員会では継続になっています。市側が「緑地の9割が保存される」と説明してきたことについて、生物学の立場から、市の見通しの甘さを指摘し、市長に要望書が出されていました。この3人の生物学者は、過去にこの辺りが千葉県の天然記念物や自然環境保全地域の候補となった時に植生調査に当たった方々です。私も直接話を伺いましたが、森の林床(土)を含む多様な層状構造(高・中・低木・下草)によって今の森が保全されており、樹木の一本一本を残すだけではいずれ、9割の緑が逆転して1割になってしまう恐れもあるということでした。だからこそ、9割の緑地が保全されるものと信じていた市民にとっては、ショックな意見でした。
 そこで、現在サンウッドから施工を依頼された清水建設が樹木調査をしたということで、その報告書は都市計画審議会や議会に公開し、専門家に意見を述べる機会を設置すべきという決議を議会に出しましたが、賛成の署名をしてくれたのは、我会派3名・共産党6名・非自民会派2名にすぎず、議場でもその他2名の合計13名しか賛成が得られず否決となりました。真間山には既にくい打ち工事のためダンプカーが入る状態になってしまいました。ここを保全できずに、環境教育なんてあり得ないと、かの生物学者が話していました。

 

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