●市民も職員も、ともに育ち、ともにまちを育てよう!
 
〜人件費削減に頼る行財政改革にも限度が〜
 

一般会計1064億円、特別会計205億円。6%増の予算です。施政方針には、

  1. 地域をキーワードとした市民参加のまちづくり
  2. 行財政改革の続行

という基本姿勢が掲げられていました。また、職員定数を176人削減する議案も可決しました。

5年前の財政危機を脱出するため、退職者は補充しない政策をとり、今日まで人件費を削減し、無駄をなくした緊縮財政により、経常収支比率93.6%から85.6%(2000年決算)まで下げました。そして、地域のことは地域でと、市域内の分権を掲げていることはよいのですが、参画のチャンスがなかった市民に、いきなり権限を委譲されても、対応にとまどってしまいます。過渡期の市川市はまだもう少し、やる気のある職員による地道な開拓が必要です。実際は地域へ出ていく機会が増えているのに、職員の実数は削減されているため、1.と2.が矛盾してしまい、うまく機能しないのではないかと心配しています。

現場からは、悲鳴のようなものが聞こえてきます。市民を安上がりのボランティアに終わらせないためにも、職員による手助けが必要です。こういった協働のプロセスは手間暇がかかりますが、市民も職員もともに育っていくのではないでしょうか。

また本年度は、市川南口再開発や大洲防災公園等のビッグプロジェクトも入り、2003年度予算では、経常収支比率は88.8%と上昇しています。ソフト事業のメニューはたくさんあがっているものの、予算的にはハードに遠く及ばず。もっと人がいなければ、「協働」は充分機能しないのでは? しかし今、時間と人をかければ、将来的には市民も育ち、まさに行財政改革につながるのではないかと思います。こんな心配は私だけかしら??

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