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Q1 |
地域ケアシステムが今なぜ必要 なのですか。
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A1 |
福祉の世界も「基礎構造改革 が行われ、いわゆる「お上に与
えられる救貧」から「自ら選択 できる福祉」へと変わってきま した。ところが現実には「選択
できる」ほど、基盤整備は整っ ていません。そこで行政には一 層の施設整備を要求すると同時 に、福祉を「利用者本位」の制 度にするには
| 1. |
様々な情報提供 |
| 2. |
サービスの質の評価 |
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身近なところでの苦情処理・迅速な対応 |
| 4. |
利用者の権利擁護等の保証 |
などが重要になります。
地域ケアシステムは、身近な地域の拠点で、様々なサービスや苦情の受け皿となり、利用者本位の福祉制度を実現するための実践システムです。
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Q2 |
市川では2つのモデル地区で事業が始まったようですが、どん なことをしていますか。
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A2 |
モデル地区は現在2つあります。ひとつは国府台公民館を拠点とする国府台地区、もうひとつは本八幡青少年艦を拠点とする八幡地区です。それぞれの活動内容は以下のようなものです。
| 国府台地区 |
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拠点─国府台公民館(自治会館)
相談73件、保健婦による健康相 談、車椅子や補聴器の貸し出し、 高齢化や子育てに関する勉強会、 PR誌の発行、活動の担い手の発
掘・福祉ニーズの調査等 |
| 八幡地区 |
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拠点─本八幡青少年館
相談12件、介護教室、子育て支援の勉強会、ふれあい会食会等 |
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Q3. |
社会福祉協議会の支部活動との違いは何ですか。
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A3. |
もともと支部を中心にスタートしていますので、共助のサロン活動を出発点にしていますが、
それだけでなく、地域ケア推進連絡会を設け、自治会・民生委員・母子福祉推進員、それに地 域型在宅介護支援センターや行政担当者が一堂に会し
- 相談・活動の問題点の検証・ 専門家による助言
- 関係機関相互の情報交換
地域でできる事業活動の協議等を行い、住民個々のニーズに対応した、より身近な助け合いの活動を展開をしていきます。
今後は、一人暮しの老人宅を訪 問している消防署、警察、郵便局、保健所、医師会などにも事例によっては参加してもらえる問題解決体制が望ましいところです。
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Q4. |
この2地区のほか、広がりはありますか。
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現在は以下の2地区で予定されています。
| 南行徳地区 |
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拠点─南行徳公民館の一階フロアの予定
ここは39自治会と大きく、8ブロックに分け、ブロック単位で
の取り組みを確認。拡大検討委員会の立ち上げを検討。 |
| 真間地区 |
: |
拠点─真間小学校の 一室を予定
去年の夏、自治会の協力で60名の高齢者が参加、高齢者と児童の手紙の交流を企画。このことをきっかけに地域ケアシステムの立ち上げへ向けて検討中。人口規模は6000人と国府台地区と同程度でまとまりやすい規模。
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その他の地区でも関心が高まっています。地区の適正規模はや はり小学校区。今後の検討を要します。地域福祉計画の中で検 討していくとのことでした。
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Q5. |
地域メンバーには自治会や民生委員などの「制度ボランティア」 で構成されているようですが、
ボランティア連絡会登録の団体や6000名を超す個人ボランティア、NPOとの連携は?
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A5. |
残念ながら、現在は繋がっていませんが、福祉の現場で様々な活動をしているこれらの方々と
のネットワークなくして、このシステムは完成しません。今後協議していきたいとの答弁でし
た。
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Q6. |
「地域福祉計画」が策定に入ると聞きましたが、このシステムとの関連は?
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A6. |
この計画は子ども・高齢者・障害者等、各福祉に関することを 「地域の視点」から一体的に定 めようとするものです。住民・ 行政・関連機関等の役割分担を明らかにし、様々な福祉施策・福祉サービス・地域住民による福祉活動を相互に繋いでいく役割をはたすものです。そこで、地域ケアシステムは地域福祉推進のための実践的な取り組みとして、この計画の中に位置付けられます。
- 地域ニーズに対応するには公的バックアップはどうあるべきか
- ネットワーク作りのノウハウ や公的支援のあり方等、
実践から得られたものを計画に反映していくとの答弁でし た。
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Q7. |
地域福祉計画策定はどのように行われますか?
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A8. |
無作為抽出のアンケートを実施し、また、ボランティア・NPO・民生委員等への意見聴取を通して、現状課題を把握。市民自身
が考えることのできる手法を展開していくようです。
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