シリーズ・変わらなきゃ
1999.12〜2000.11


早いもので、私が議員になって今年で8年目になります。20世紀の最後を振り返ると、何となく世の中が変わりそうで変われなかった、欲求不満の10年でした。

 私にとって地元の市民運動家たちは大切なブレーンで、いままでも多くのことを彼らから学び、ともに考えてきました。時に、彼らの先進的な考えが行政の考えと真っ向から対立することがあります。しかし、これまで彼らが主張してきたことが、今まさに現実になってきました。

■1. 治水対策(12月の河川審議会提言)

「ダムや堤防による治水」
「河川は溢れるとの前提にたった治水対策へ転換
  • 川に水を押し込めることはできない
  • 自然の川の性質・機能を尊重すべし
  • 市川市にスーパー堤防や巨大な可動堰も再考すべし
  • コンクリート護岸から多自然型へ
  • 総合治水の尊重へ

■2. 下水道事業(9月自治省警鐘・厚生省マニュアル)
  • 自治省は「下水道事業が地方自治体の財政を圧迫」と警鐘
  • 厚生省も「下水道一辺倒でなく浄化槽併用考えて」とベストの組み合わせを示唆
  • 市川市も下水道会計に多額の一般財源を投入
  • 8市1町の水を一気に集める流域下水道方式は再考すべきでは!
  • 市川市も市街化調整区域には合併浄化槽で対応できないか?
  • 三番瀬に終末処理場は不要では?
■3. 東京都が「都市づくり基本条例」案を提起
公共事業の立案などで住民への説明に不十分な面もあったと反省
計画の構想段階からの情報提供
  • まちの景観維持等についてNPOに権限を与える
  • NPOによるまちづくりへの財政的支援を提起
■4. 川口環境相三番瀬全面見直し発言(1月現地視察で)

千葉県は埋立計画を1/7に縮小妥当性を委員会で検討していた。大臣は視察後、「陸域」でできるものもあると、下水道処理場計画の見直しや第2湾岸道路の地下化等、更なる縮小を県に求めた。

年末からぐぐーっと方向が転換してきました。「自然との共生」を現実のものとしていくには、人間の利便性を少し犠牲にしなくてはならないということが、やっと分かってきたような気がします。今春3月には、千葉県知事選挙があります。長野県や栃木県に続いて千葉県にも、是非市民サイドで政策判断できる知事を擁立したいものです。変化へGO!!


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