一般質問


今回は、市民と行政の対話を進めるための基本に関わる3つのテーマで質問しましたが、聞き慣れない言葉ばかりと思いますので、その説明から始めましょう。
1.事務事業評価システム導入の成果と今後の取り組みについて

[Q1] 事務事業評価システムって何?
[A1] 行政は税金を使って多くの仕事をしていますが、その金額に見合った成果を産んだのか、また、どれだけ目的が達成できたかについてあまり関心が持たれてこなかった。それを、きちんと評価していこうというものです。現在、市の1100もの事業のひとつひとつを、A4 の紙の表裏に、同じ切り口で費用対効果、又は成果を指標に表したり、問題点や改善策等を書き込んで評価しています。
[Q2] これで「お役所仕事」が変わっていくのですか?無駄が省けるの?
[A1] 三ヶ年計画で導入しているので、今すぐに効果が現われるという訳ではありません。又、手間のかかる作業ですが、行政が自分の仕事を客観的に評価することができます。近い将来、市民にも公開される予定なので、市民が直接チェックできるようになりますが、より見やすい評価表が求められます。来年度予算は、この評価表に基づいて組まれていきます。市民参画を進める基礎になると同時に、職員の意識改革につながり、協働への第一歩となります。

2.ケアシステムって何?

[Q1] ケアシステムって何?
[A1] あなたがいつまでも体が不自由にならないという保証は、どこにもありません。障害をもったあなたが、家族がいなくても1人でこの家で住みつづけられるよう、行政や専門家の支援と身近な人々の支援を上手に組み合わされる必要があります。それが地域ケアシステムです。
[Q2] 今はどんな状況ですか?
[A1] 現在では、市役所にサービスを求めていったり、自らボランティアや近所の人々と日ごろからのお付き合いがあれば何とか可能ですが、制度やサービスを何もしらない人は、様々な不安を抱えながら生きているのが、現状ですよね。わかりやすい支援のあり方をめぐって99年度から地域ケアシステムの具体的な検討がされてきました。
[Q3] では、これからどうなるのですか?
[A1] 市役所の福祉の相談窓口と、地域にある在宅介護支援センター、そしてもっと身近な連合自治会単位の活動が連動して、あなたの周りで、すぐ動いてもらえるようにしたいのです。今回の答弁では
  1. 気軽に相談できる地域拠点のモデル作り
  2. 在宅介護支援センターの体制を強化と、地域拠点との連携
  3. 市の保健福祉部門も積極的に地域に出向き、情報提供や問題解決に努めること
が約束されました。

3.ボランティア・市民活動推進懇話会の活動について

[Q1] 4月にボランティア支援課というのができたらしいけど、この懇話会は何を検討しているの?
[A1] 当初、この新しい課はボランティア活動に対して何らかの物的又は 金銭的な支援をしてくれる所とのイメージが先行していました。
しかし、この課にはもっと大きな目的があるのです。市長が行政運営のキーワードに使っている「市民との協働」をどう進めるか、又、そのためのルール作りをするところなのです。ボランティアというと福祉のイメージが強いのですが、この懇話会のメンバーは、教育・環境・文化等、様々な分野で市民活動している方々なので、「市民活動推進懇話会」という名前の方がよいとの意見も出ています。今年度は異分野間の活動や課題・問題点を出し合い、整理し、市に提言します。次年度は懇話会を拡充し、行政と市民の協働を実現するために、情報の共有化・活動拠点・資金作り・行政支援のあり方等、具体的な解決策を検討するようです。
NPOが各々の分野で活動していることを、行政の各担当課を通して反映し、政策決定に参画していくにはどうするのか、全庁的に検討してもらいたい。又、市民と行政の話し合いにプロのコーディネーターを入れるべきだと、提言しました。


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