今回の一般質問は以下の通りです。

■地域ケアシステムについて

質問
高齢者がサービスを受ける時、たらい回しになることなく、いつまでも住み慣れた地域で暮らしつづけるためには、互助の風土を生かした地域作りが必要だ。市川市政はこれまで、地域をどうとらえてきたのか。また、利用者本位のサービスを提供するためには
  1. 行政の縦割り
  2. 官民の壁
  3. 民間の縦割り
という3つの壁を打破する必要がある。これらをどう解決するのか。

答弁(企画部長)
市川市の地域区分は、各施策によって異なり統一されてはいない。しかし日常の市民生活圏は行政区分とは関係なくボーダレスに広がっており、必ずしも地域に根づいていない。また、ボランティアも全市的に活動が広がっている。地域区分は行政側の便宜的区分であり、市民サイドに立った地域と混在しているのが現状だ。地域福祉力を活用した地域ケアを考える時、地域は重要だ。しかし、あえて線引きをしなくても相談・サービス・ボランティアの拠点が利用しやすい所、(例えば公共施設や学校など)にあればよいのではないか。
  1. 行政内部の縦割りについては、ふれあい相談窓口でのサービスの一元化に努め、保健婦とケースワーカーが裁量権をもって対処している。
  2. 官民の壁・民間の縦割りの解消については、9月に立ちあげた地域ケアシステム検討プロジュエクトチーム(浅野助役と7名の担当者)で保健福祉の連携・窓口の一本化・地域の福祉力を生かしたネットワーク作りを柱に、市川市独自のシステムを検討中。年度内には方向性をまとめて4月に保健福祉局の中に統括したセクションを置き、専従スタッフで検討していく。

再質問
高齢者のケアは地域社会全体に関わる問題で、地域を構成する住民・団体・機関が共通の認識を持って取り組まねばならない。個別ケアのネットワークだけでは限界がある。

介護保険が導入されると、官民・民間同士の情報の共有化や地域の見守りなどがますます重要になる。介護保険の周知に歩くのをチャンスに、現場をよく知る専門家を連れて、具体的な事例を通して説明する必要がある。

答弁(社会福祉部長)
今後自治会単位での説明も行っていく。また、社会福祉協議会の支部作りの中で、保健医療福祉関係者や団体が地域での連携を図るための地域ぐるみ福祉ネットワーク作りができないか、検討していく。

■中学生模擬議会の改善について
質問
今年8月に開かれた模擬議会では、中学生から議会改善の質問が出された。
  1. 中学生の質問に行政の人が答弁して欲しい
  2. 再質問の場を設けて、多くの中学生が関われるような日程にしてほしい
  3. 生徒の意見をどう反映したか報告してほしい
  4. 図書館のインターネットで議論させてほしい
これらにどう応えていくのか。

答弁(学校教育部長)
これらの意見は、模擬議会改善を示したものと受け止めている。中学生が主体的に参加するための効果的方法を検討する時期に来ている。例えば、
  1. 小学生の質問に中学生や行政側が答弁する形
  2. 小学生・中学生・市議・行政を構成員としたテーマごとの委員会を設け、結果を本議会で提案する形
  3. 中学生座談会で市長・行政と話し合う形、など
来年度へむけて検討中。

要望
11月に市川青年会議所が主催した中学生会議では、子供たちがのびのびと日常生活を語っていた。学校は自分たちの意見を聞いてくれない、校則がきびしすぎる、給食がまずい等・・・。こうした中学生の問題意識やなげかけに対して解決への民主的な手続きを保証し、話し合いを重視すべき。スウェーデンでは、給食に対する不満を、学校運営に子どもを参加させて民主的な手続きの中で解決している。模擬議会の改善についても、プロセスにおいて中学生の意見を聞きながら進めてもらいたい。それこそが体験的な地方自治(民主主義)の学習であるのだから。

■女性センター印刷機の使用について

質問
今回育児グループが印刷機の使用を断られた。子育ては女性問題ではないのかと論争が起こっている。過去の経過を改めて問う。

再質問
北京行動網領にはあらゆる分野での平等と参加が示されている。特定の政党や候補者の活動以外は、すべての市民活動は政治につながる。市民活動を広く市民に訴えるには、チラシも重要だ。市民活動アレルギーによる規制ではないのか。

答弁
女性センターの設置目的を考えた利用をお願いしたいが、大量印刷については一部有料化や時間制限等、今後の課題である。


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