今月のニュース<2001年1月>
会長杯初戦突破!
今年もついに始まりました。6年生にとって最後の公式戦です。
初戦は越谷の強豪「越谷フェニックス」でした。
5番洋平が骨折で出場できないなど、県大会のメンバーのうち2人も欠けた苦しい状況でしたが、子どもたちはこの最後の大会にかけてきました。
ディフェンスも慣れていた「ゾーン」から「マンツー」に切り替え、気合いも充分でした。
さてその初戦。気負いすぎたのか、終始リードしながらもなかなか波に乗れませんでした。冬休みに練習してきたハーフマンツーはうまく機能したのですが、オフェンスに積極性が見られず、予想以上の苦戦を強いられてしまいました。
しかしなんとか意地を見せ、辛くも初戦を突破することができました。不安の残る勝ち方でしたが・・。いよいよ来週北部1位の「鴻巣」との対戦です!1週間、鴻巣対策です!!
会長杯鴻巣戦
1週間北部1位の「鴻巣」対策をやってきました。スポーツセンターを借りての練習、そして全員でのビデオ研究。全ては強豪に勝つためです。
鴻巣には一人長身で能力の高い子がいます。その子をおさえられるかが勝負の分かれ目となります。
試合が始まりました。1Qはお互いハーフマンツーです。うちの1Qには長身が3人います。センターイツキ(173)、フォワードフジタ(168)、オオエキ(161)。この3人のうち2人で相手の長身選手(9番)をマークする作戦でした。
前後に挟まれた相手長身選手は、かなりやりにくそうでした。6−5と点数的にはあまり差をあけられませんでしたが、9番を3点におさえたことは大きかったです。
そして2Q。その9番の出ていないこのクオーターが一番のチャンスです。うちの作戦はこのクオーターだけは、戦い慣れたゾーンプレスでした。鴻巣にはプレスは効かないとの前評判も聞いていたのですが、勝負にでました。そしてこれが功を奏しました。プレスが予想以上に効いてこのクオーター19対2と大きくリードです。
結局前半は25−7で折り返したわけですが、まだまだ油断はできませんでした。
3Qは、お互いのベスト対決です。1Qと同じくハーフマンツーで相手9番徹底マークで臨みました。子どもたちの必死のディフェンスでこのクオーターは6対0。まだまだオフェンスは合格点をあげられませんでしたが、相手を0点でおさえるディフェンスはすばらしかったです。
4Q。怪我がまだ完治していないフジタに替えオオエキがはいりスタート。この試合初めて8得点許したものの12点をとり、12対8。後半も18−8とがんばりました。
結局予想以上の大差(43−15)で勝てたのは、作戦通り相手の9番を1試合通して5点でおさえることができたことに尽きると思います。
今期の戸田ミニ、最高の内容と言える試合だったかもしれません。
会長杯石神戦
ついに石神戦です。石神といえば春からずっと県でトップレベルの地位に君臨してきたチームです。県大会予選では南部3位でした。うちにとってかなりの格上です。
1Q。プレスでくる石神に対し、戸田は落ち着いてボールを運びました。相手の長身の5番に対しては、先ほどの鴻巣戦と同じように徹底マークをしておさえました。7対3のリードで終えました。
2Q。鴻巣戦と同じくプレスで真っ向勝負です。これまた予想以上にはまってくれて12対8とわずかにリード。相手の長身6番にも徹底的にマークしました。
結局前半終わり19対11と8点リードでした。しかし流れは完全に戸田なのに、点差が開きませんでした。所々に出たイージーミスが悔やまれます。
3Q。ここからは2人の長身選手(5番、6番)が出てきます。これまで通り1人を徹底マークという訳にはいきませんでした。
少しずつ石神ペースになりながらも、子どもたちは耐えました。いいところでフジタ、コバのシュートが決まりました。そしてクオーターの最後にはコバのブザービータまで飛び出し、ベンチは盛り上がりました。3Qは8−8同点です。
ところが4Q。勝ちが見えてきたのか、急に戸田に弱気が見え始めました。相手の必死のプレスに対して前半のような落ち着いたボール運びができなくなりました。
タイムアウトをとって流れをくい止めようと試みましたが、傾きかけた流れはどうにもならず、結局1ゴール差で敗れました。4Qは6−16でした。
こうして子どもたちの最後の戦いは終わりました。強豪石神とここまで戦ったということはすばらしいことです。しかし・・逆転負けという悔しい負け方でした。
「接戦の負けはベンチワークの責任」と言われます。まさしく私の采配ミスです。
結果論とも言えるのですが、4Qのタイムアウトのとき、2ガードから3ガードに変えるなり、マンツーからゾーンに変えるなりの対策をすべきでした。
子どもたちは最後まで本当によくがんばりました。
終わってみて・・
試合後、キャプテンを中心に子どもたちの口から「一年間、応援ありがとうございました」の言葉が、いつも応援してくれた保護者たちに向けて発せられました。
途中、涙声になる子どもたちに、親たちも涙です。私も、涙をこらえるのに必死でした。
思いかえせば、ちょうど1年前、今のスタメンの半分くらいしか人数がいませんでした。1年前のこの時期からポツン、ポツンと入部してきたのです。背ばかりでかいけど、何もできない素人集団でした。
その子達が、つらい練習と毎週ある練習試合に耐え、ここまできたのです。会長杯で初戦を突破した上、北部の強豪を敗り、南部の強豪石神を最後まで追いつめました。
負けたけど、すばらしいファイトでした。
たった一年間でここまで成長してくれた子どもたちに驚くとともに、たくさんの感動を与えてくれたことに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。
と同時に今の私の中には、「4Q、追いつめられた子どもたちに、有効な策を与えてあげられなかった!」という申し訳ない気持ちがあります。「あのとき、こうしていれば・・」今更考えても仕方のないことなのですが・・。しばらく悩みそうです(笑)
この子たちを新座総合まで連れて行ってあげたかった。
子どもたちはがんばりました。ほんとによくやりました。これまでの経験を大切にして、中学で活躍してほしいと願います。
今「ひとつのこと」が終わり、私の中はぽっかりと穴があいてしまっていますが、これからも子どもたちのために、精一杯の情熱を傾けていきたいです。
保護者のみなさま、応援してくださっていたみなさま、ありがとうございました。(1月16日)