タイトル
第25話    血を吐いた?
 ウチでは犬しか飼っていませんから他のペットについては分かりませんが、犬の自分の体調における
自己管理はたいしたものですよ。まあ、大体がお腹の調子なんですがね(^^); 最初はビックリしました。
いつもは一気に平らげてしまう食事に全く興味を示さないので、手にとって口に持っていっても「いらない
!」と、ばかりに首を横にして食べないのです。どうやっても横を向いて食べない、挙句にはその場から
逃げて部屋の隅に行ってしまいました。「どうしたんだろう?」と思っていると、どこからともなく奇妙な音
が聞こえてきました。「キュルルルゥ〜・・・」「ギュゥゥゥゥゥ〜・・・」「何じゃ?」
と、音の出どころを辿っていくとサスケのお腹の音でした(爆) お腹をこわしてる音というよりも、消化してる
ような、人間でいうと空腹でお腹が鳴るような感じの音なのです。この音がするときは絶対に食事は摂らな
いですね、そして散歩の時に道端の雑草(イネ科)をムシャムシャと食べます。これは本能的に「この草を
食べれば治る」と分かっているのでしょう、勿論コタロ−も同じ事をします。他の飼い主の方と話してみても
犬はこの雑草を「薬」として食べるようです。消化に悪いものを食べた時はこの草を食べて、その草ごと吐
き出す事もしますね。ですから、食事をしなかったり、雑草を食べたりする事には驚かないようになりました。
ところが、食事もシッカリ摂ったサスケが敷いていたザブトンに赤い色が見えたのです。私は気が付きま
せんでしたが、カミサンが「これ、血じゃない!」と大声を出したのでビックリしてサスケを見ると、前足を舐
めています。「サスケ、どうした?」と声をかけても一心に前足をペロペロと舐めているのです。ザブトンでは
分からないので新聞紙を敷いてみました、確かに血が新聞紙を染めていきます!「血ぃ吐いてる・・・。」
マジでビビりましたよ、「大丈夫か?サスケ!」と背中をさすったりする二人(^^); それでも前足を舐めるサス
ケ。「このまま血を吐き続ければ死んでしまう」だから、必死に出血を舐めて体内に戻そうとする犬の本能な
のか?そんな事も思っちゃいました。カミサンはかかり付けの動物病院に電話、「じゃあ、連れて来て下さい
。」と返事を受け、サスケを連れて行こうとした時です。前足を舐めるサスケの舌に赤い点を発見しました。
嫌がるサスケの口を無理矢理開かせてみると、サスケの舌の横から血が出ていました。 どうやら前足の
カギ爪が伸びたので、自分で噛み切ろうとした際にカギ爪の先で舌を傷つけたようです。それでも舐め続け
るものですから血がヨダレと共に流れ出したのでした(^^); 「脅かすなよ、サスケ〜。」ホッとする二人。当の
サスケは「何?僕、何かした?」ってな顔で二人を交互に見ています。考えてみれば、
調子が悪ければ絶食して雑草という「薬」を飲む事を知っているサスケが血を吐くほど調子が悪ければ、
いつも通りの食事なんて摂りませんわな! あたふたしたのは、アホな飼い主の二人でした(^^);
           

                            お前なぁ・・・

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