タイトル



第20話   決闘再び・・・  
 外見は大事です。サスケとコタロ−を散歩に連れて行っても、すれ違う人達はコタロ−を見て「カワイイ〜」
とは言ってくれますが、まずサスケには言ってくれません(爆)。ヒドイのになると、母子連れの子供が「コッチ
(コタロ−)のワンちゃんはカワイイけどコッチ(サスケ)のワンちゃんはカワイくない。」なんて言われちゃったり
して(^^); 「サスケの方が性格いいんだぞ!」と心で怒鳴って、顔で笑うなんて事がありました。ま〜ったく、通
りがかりのオバサンに「あら〜、あんた(コタロ−)カワイイわねぇ〜」なんて言われるとチャッカリ、お座りなん
かしちゃってカワイさを見事にアピ−ルするコタロ−。「この世渡り上手が!」、実際に我が家では「ボクが大
将」状態ですからね。サスケとコタロ−が同じ動作をしても、やっぱり小さい方がカワイく見えるもんですから
私達もそれに吊られて可愛がり過ぎたのも原因なんでしょう。「そろそろ、厳しくいかないとなぁ」と思ってた矢
先に、そのチャンス(?)が巡ってきました、無意味に怒る訳にはいきませんからね。相変わらず、自分の食
事を平らげた後、サスケのお皿に顔を突っ込むコタロ−、「コラッ!」とお尻をパシッ!と叩きました。案の定、
「ウ〜ッ(何だよ!邪魔すんな)」とでも言いたげに私を睨み、またサスケのお皿に行こうとします。バシッ!
もう一度叩いた私の手に今度は噛み付いてきました。サスケとの決闘を経験してる私にとっては、こんなチビ
簡単に屈服させられると思ってました。ところが、サスケは「叩けば噛み付く」というパタ−ンだったんですが
このチビは自ら向かってきました。叩こうとする手をめがけて噛みついてきました、これがチビのくせに結構、
痛いんです(^_^;) さすがに私も手加減できなくなりました「本気」で行きました(爆)。ところが異常に屈しないチ
ビなんです、「こりゃ、一気にトドメを刺すか?」(^^); 首根っこを押さえつけ、ブン投げました!「きゃぁ〜!」さ
すがにカミサンも悲鳴を上げました。しかし、私は手を緩めません。コタロ−の目が、まだ「屈服」していなかっ
たからです。もう一度、首根っこを押さえつけお尻をバシバシと叩きました。その時「ガ〜ッ」と言う声から「キャ
〜ン」という声に変ったのです。勝負あり!離してやると一目散の部屋の隅に飛んでいき「ブルブルブル」と震
えています。身体の大きさは関係ありません、やる時はやらないと、こんなチビでも「俺が一番」と思っちゃうん
ですからね。それから噛み付く事も反抗する態度も見せなくなりましたが、サスケに対する態度は全く変りませ
んでした(爆)。それからはサスケのお皿に近づこうとした時に「コラッ!」と言えば、理解するようにはなりまし
たけどね。ようやく、私達はコタロ−の「飼い主」になれたようです。
敗北に打ちひしがれるコタロ−

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