タイトル



第2話     お坊ちゃん?サスケ
  我が家の一員となったサスケですが、困った事が起こりました。ドッグフ−ドを食べてくれな
いんです。「TVCMでかぶりつくように食べてる犬は絶食させられてる」って聞いた事があるけど
ありゃ本当だね(^^); 後に我が家の家族になるコタロ−もさっぱり食べないもの。当時の私達はそ
んな事は知らないのでペ×××リ−チャム、愛×元気等などを与えるのですが、ことごとく「拒否!」。
「お前は意中の球団以外から指名された野球選手か!」って程の拒絶反応を示すサスケ。
私の顔を甘ったれた目で見上げ「食べられなぁ〜い」と言うように目で訴えかけてくるんです(^^);。
「そんな目で見られたってよぉ・・・。」と、その時カミサンが「犬って冷やご飯に味噌汁かければいいん
じゃないの?」と一言。「おっ!それだよ、それ!犬は昔からぶっ掛けご飯だよな!鳥かごの中に
いたくらいだから、そんな物しか食わしてもらってないだろ。」人もそうですが犬も外見や育ちで判断
してはいけません(^^); サスケは匂いを嗅ぐなり「プイッ!」と横を向いて「こんな物食えるか!」とソフ
ァ−の上に必死になって上り(その当時はソファ−に上がるのも必死だった)フテ寝してしまいました。
「腹減ってないんだろ(汗)。」と私達は自分達の食事を始めました。すると背後から不穏な気配が・・・。
「その素早い身のこなし、おぬし出来るな!」いつのまにか私の胡座の上にサスケがいました。
その時のおかずは牛肉でした(見栄はってないよ・・・。す、少し(^^);・・・)。おかずが私の口に運ばれる
軌跡を「ジ−ッ」と目で追っているのです。決して奪い取ろうとはしないんですが目で追っているのです
(^_^;) そこまでされちゃ上げないわけにはいきませんや(本当は良くないらしい)「食うか?」と一口やって
しまったのがシロ−トの赤坂見附!「貰っちまったらコッチのもの」とばかりに、おかずを持つ私の右手を
両前足で掴み強引に自分の口へと持って行くのです。あれよあれよという間に私のおかずを食い尽くす
新築の家にとりついたシロアリのようなサスケ。「お前なぁ、ええ加減にせいよ!」と怒鳴られると「ゲップ」
を一つ残して、また必死にソファ−に登り、私の半纏にもぐり込みクッションを枕に大きなため息と共に寝て
しまいました。「コ、コイツって一体・・・(まる子ちゃんバ−ジョン)どんな暮らししてたんだろう。」
唖然とする私とカミサンをよそにイビキをかき始めるサスケでした・・・。サスケって、お坊ちゃん育ちだった
のかなぁ、実際にこれからも「お坊ちゃん&いたずら」なサスケに振り回されるのですが・・・。
     
寝相の悪いサスケ・・・

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