タイトル



第10話    記憶力
 動物の記憶力には驚かされますねぇ。毎日の「散歩」「食事」などは当然の事でしょうけれど
「覚えてるんだ」とビックリする事が多々あります。サスケと遊んでいる時、じゃれついてきたサ
スケの爪が腕に引っ掛って怪我をしたんです。結構痛いんですよ、それで「お前、どんな爪して
るんだ!」と見てみると、それこそ「鬼の爪」と言うほどに伸びていたんです。「こりゃダメだ、切
らなきゃ。」早速、爪切りを持って来てサスケの爪を「バチッ」と切りました。「ギャン!」
今までに聞いた事がないほどの泣き声というか悲鳴でした(^^);。その声を聞いたこちらがビック
リするほどの声でした。「なんで爪切るのに、こんなに痛がるんだ?」その時はそう思いました。
しかし後日、「いやぁ、サスケごめんな。あの時は悪かった。」と謝っちゃいましたよ(^^);。本によ
ると、犬の爪は細かい神経が集まっているというのです。要するに私は思いっきり「深爪状態」
をサスケに強いてしまったんですね、人間だって深爪は痛いっすもんねぇ。その一件以来、こち
らも爪を切るのが恐くなってしまったんですが、あまりに伸びた場合に先っぽだけ切る事にした
んです。それでも爪切りを持ってサスケを抱くだけで「ぐぅ〜・・ヒィ〜・・あ゛あ゛〜(^^);」と爪切りを
持つ手を払うか、切られる爪の上に片方の前足を置くか、体を捻ったりして鳴きながら妨害しま
す。爪切りの歯を爪にあてて切らないうちから「ハァ〜ッ・・・」と悲鳴を上げるんです(^.^)。「まだ
切ってねぇぞ。」と笑うんですが、あの時の痛さを忘れてないんですね。それに前にも書いたよう
にサスケはウチの父が大好きなんです。電話で母と「じゃあ、今日行くよ」と話していると、もう
大変です(笑)。「行くよ」と言う言葉で「出かける=車に乗る=父と遊べる」という方程式がサス
ケの頭に描かれてるんでしょう(^.^)、「ヒィヒィ、ピィピィ」と大騒ぎなんです。私達の顔を見ては玄
関に走っていき、「まだ行かないの?」とばかりに戻ってきては、また「ヒィヒィ・・」です。後はや
はり食事の関係ですかね、「ジャ−キ−」みたいな「犬のオヤツ」なんてヤツなんか置いた場所
を覚えていて、その場所の前に座って「じ〜」っと「ちょうだい」と背中で演技してます(爆)。「な
んだサスケ、何してんだ?」なんて言うと、目でオヤツを見てから私の顔を見ます。いかにも「あ
れだよ、あれちょうだい。」と訴えかけてきます。ホントに犬って目でしゃべりますよねぇ。まあ、
他の動物もそうなんでしょうね、人間だって「目は口ほどにものを言い」なんて言いますから(爆)


 

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