(番外)奄美大島編
 




え〜、今回の「珍日本紀行」は、全くサッカーとは関係ございません!
はい、純然たる「紀行」でございます。だもんで、いつもながらの お馬鹿
は、ありませんし、画像が いつも以上に重い んで、ブロードバンドな方と、
お暇な方は、どうぞ!かもしれません (^^;)


奄美大島に行って来ました。カミサンの故郷なんですよね。
羽田からだと、普段の航空運賃が片道で39,800円!往復で約80,000円!
(← ハワイに行けるっちゅうねん!)なんですが、バースデー割引 なんつうもん
がありますな。それを利用するってぇと、片道10,300円! こんなお得なモンを
利用しない手はないでしょうがね、ええ?奥さん!(← 誰だよ?)これを、何とか
ゲット致しまして、ワタクシ、カミサン、我がオフクロ様の3人で行って来ました。


奄美大島って、どこよ?


ってな方もいると思うので・・・・

赤丸が今回、回ったところ
笠利町(かさりちょう)、龍郷町(たつごうちょう)、住用村(すみようそん)
空港は、笠利にあります。



鹿児島と、沖縄のちょうど中間くらいに位置する、珊瑚礁に囲まれた亜熱帯の島です。
羽田からだと、JASの直行便が、一日一便(泣) 飛んでおります。所用時間は
2時間10分くらいですかねぇ。島の大きさは、本州、北海道、九州、四国、沖縄、
佐渡島の次に大きいそうで、っつても、ピンと来ませんわなぁ(苦笑)
島を一周する距離が、直線距離にすると東京から名古屋間に匹敵するらしいです。
ですから、皆さんが想像するような小さな島ではありませんよ!そして、島の大部分は
山と森です。と、言っても何千メートル級の山ではありませんけど(^^); 緑とエメラルド
グリーンの海を持つ、実に美しい島なんです。あまり知られていないかもしれませんが、
奄美群島は、2次大戦に日本が敗戦した後、8年間に渡りアメリカの行政下に
あったんですなぁ。しかし、奄美島民の激しい本土復帰運動により、昭和28年に
アメリカからのクリスマス・プレゼント という名目で(←このあたりから
アメリカは、エエカッコしいだったようだ) 日本に返還されました。まぁ、沖縄の
ように、アメリカが奄美を軍事拠点として、重く考えていなかったということも
あるんじゃないでしょうかねぇ?ってなことで、今年2003年は、奄美群島が
日本に復帰して50周年だったわけです。




で、こんなもんが(^^;)




そんな、奄美大島をチョロっと紹介します。










龍郷町長雲峠「自然観察の森公園」展望台から、笠利町方面を望む



まずは、やはりエメラルドグリーンに輝く海からでしょうかねぇ?
でも、その前に腹ごしらえして行きましょう(笑) 奄美に来たならば、是非食べて
頂きたいのが「鶏飯(けいはん)」ですな。ご飯の上に、ほぐした鶏肉、錦糸玉子、
しいたけ、漬物等を乗せ、アツアツの鶏ガラスープをかけて、お茶漬け感覚で
サラサラ食べます。こりゃ、ホントに美味い!お酒を飲んだ後にも最高ですぜ (^-^)

こちら にレシピが載ってますから、是非、お試しあれ!
柑橘系の皮なんて無くてもイイし、漬物も何でもOKっすよ。
休日のお昼ご飯なんかには最適じゃないでしょうか。

鶏ガラは、沸騰してから入れる。ガラを入れた後は、沸騰しないように
気を付ける。沸騰させてしまうと、スープが濁ってしまいます。
(カミサンの母上からのアドバイス)




カミサンのお母さんに作って頂きました。

具は、鶏肉、シイタケ、錦糸玉子、

ネギ、もみ海苔、きゅうりの漬物


それを、こんな風に好きな量だけ

ご飯の上に乗せ、たっぷりと

鶏ガラスープをかけて食べます。

作法も何も無し!豪快に乗せて

豪快に食べましょう!




では、海に出かけましょうか(^^) 海水浴場と呼ばれる場所は、勿論ありますよ。
でもね、空港から車で10〜15分も走れば、どっこでも泳げます(笑)
ただし、シャワーだの更衣室なんて、気の効いたモンはありませんけどね。
今回は、空港から車で15分ほどの、海を紹介します。バス停の名前は
「神の子」。スゴイ名前っしょ?(^^;) 海岸線を道路が走っていますから、
車を降りれば、「すぐ海!」って感じです。カミサンが子供の頃、観光客が
昼間っから泳いでるのを見て、 何で昼間から泳いでるの? と、不思議
だったそうな(笑) 島の子供は、「海で泳ぐのは午後4時以降」って決められてた
そうなんです。何でだろうねぇ?夏場の日差しが半端じゃないから、熱中症
なんかを心配したのかしら?カミサンに聞いても 理由は分らない そうです(笑)





これは、引き潮の時ですね。

黒く見えるのは、珊瑚です、

この時なら、1メートルくらいの深さの

ところでシュノーケーリングしても

バッチリ熱帯魚が、見られますよ(^-^)


9月の終わりとはいえ、

この日の気温は、恐らく32℃くらい。

時間は、午後1:30

誰も泳いでません (笑)

まさに、一人占めっすな


と、思ったら、一人の子供が・・

何故か、シュノーケーリングしながら

釣竿 持ってます(爆)

まぁ、こういうのもアリかと・・・。


岩場だってありますよ。

引き潮の時に、岩場の水溜まり

(タイトプール)を覗いてみると・・・


いました、いました!引き潮に

置いてけぼりにされた子が(^^;)

太陽の光を浴びて、宝石みたいですね。

約1センチくらいの大きさでした。


デバススメダイ

の稚魚でしょう




どこの海でも同じですが、岩場を歩く時は滑るので気を付けましょう。
ワタクシ、この時 思いっきりコケて、ケツに青タン作りました (泣爆)

実際の美しさってのは、なかなかカメラでは伝わりませんね(^^;) しかし、何度訪れても
ワタクシは、「キレイだな」と思うんですが、島の方々は「昔は、もっともっとキレイだった」
と、言います。やはり、開発による環境破壊っていうのは進んでるんでしょうねぇ・・・。
人間が便利に生活するためには、仕方ないことなのかもしれませんけど。
ん〜、ジレンマですなぁ〜。ただただ、一日でも長く、美しい島であり続けることを
願うばかりです・・・。





島の東北端、「あやまる岬」から

見た海です。地形が、「あや織のマリ」に

似ていることから、「あやまる」と呼ばれる

ようになったとか・・・よぉ分らん(^^;)


何しろ絶景です!地球が丸いってのが

よぉ〜く分りますよ。おススメの場所!

ここには 国民宿舎「あやまる荘」

が、あります。


引き潮になれば、珊瑚礁(茶色い部分)を

沖まで歩くことも出来ます。




現・空港は、ジェット便の就航のために、新たに海を埋め立てて作られました。
新空港が出来たことにより、旧・空港は閉鎖されていたのですが、その跡地は、
奄美の自然、歴史の紹介を展示、さらには、イベント施設としても利用出来る「奄美の郷」と、
奄美の自然を描き続けた日本画家・「田中一村(たなかいっそん)記念美術館」を擁する、
緑地公園として生まれ変わりました。「田中一村」って画家をご存知ですかな?
何かね・・・スゴイ絵を残してますよ(^^;) 魚を画く時には、鱗の一枚一枚数えたとか。
その画風は、なんっつうか・・・ 幻想的っつうか・・・ まぁ、見て下さい




奄美大島にドーム出現!(^^;)

ここが、「奄美の郷」

奄美の歌姫・元ちとせが

ライブをしたそうです


中に入ると、島のジュー(じいちゃん)が

迎えてくれます(笑) 蝋人形っすけど(^^);

良く出来てるでしょ?

「いもーれ」は、奄美の方言で

「いらっしゃい」を意味します


バイラス星人の円盤(←誰も知らねぇよ!)

みたいな形をした、「田中一村美術館」

「高倉作り」がモチーフなんでしょうな


こちらが、「高倉作り」

奈良の「正倉院」って高床式って

言ったっけ?やはり、ネズミ返しが目的

だったのか、或いはハブ除け?(^^;)


まだ、旧・空港跡地が残ってます。

さて、何を作るんでしょうか?(笑)


航空ファンには堪らんでしょ?(^^)

YS−11は、まだまだ現役ですぞ!

島から、さらなる離島に飛んでます。


あっちゃこっちゃと歩いているうちに

島影に夕陽が落ちて行きます。

夜空には、満天の星が・・・。


夜は、海岸近くでバーベキュー

して来ました(^^) 夜風に吹かれて

楽しかったですね。




浜まで降りて、バーベキューをするのに、特に許可はいりません(←最高やろ?)
まぁ、許可が必要なとこもあるかもしれませんけど(^^;) でも、あんましバカ騒ぎ
しないことと、後片付けをキチンとして頂ければ、問題ないと思いますけどね。
さて、バーベキューといえば、ビールや酒は必須ですな!(← 特にお前はな!)
奄美大島には、黒砂糖を原料とした、黒糖(こくとう)焼酎があります。
日本国内で、黒糖を原料とした焼酎の醸造が許されているのは、奄美群島だけ。
黒砂糖ということで、糖分が多いと思われる方も多いでしょうが、何と糖分はゼロ!
しかも、低カロリーで、最もヘルシーな焼酎と言われています。最近では、
黒糖焼酎が密かな(?)ブームのようでして、いくつかの銘柄は、日本各地で
見られるようになりました。しかし、大手酒造メーカーのような大量生産の
設備がありませんし、引き継がれてきた伝統の製法と味を落としたくない
との蔵元が多いようで、なかなか内地ではお目にかかれないようです。
なんたって、アァ〜タ、あの 中西哲生 も、黒糖焼酎の、大ファンなんですよ(笑)




島では、黒糖焼酎が無いと

冠婚葬祭は始まりません(^^);

左上の「れんと」の杜氏さんは

女性だそうです。「れんと」は、

たまに、こちらでも見かけますね。




それでは、今度は山に行きましょうか。奄美大島は、山と深い森に覆われた島です。
名瀬市近郊にある 金作原(きんさくばる) 、そのロケーションは、まさに 「ジュラシック・
パーク」(^^); 映画「ゴジラ(モスラだったかな?)」のロケ地にもなったんですよ。
奄美大島と、徳之島にしか棲息していない アマミノクロウサギ や、奄美大島にしか
棲息していない ルリカケス 等を育む奄美の森は、手付かずの自然が多く残って
います。今回は、先に書いた龍郷町の「奄美自然の森公園」と、住用村の「マングロ
ーブ・パーク」に行って来ました。で、やっぱし、その前に腹ごしらえしましょ(爆)

「油ぞーめん」っす。焼きうどんの「素麺版」と、考えてもらえればイイと思います(^^);
沖縄では「ソーメンチャンプル」と呼ばれてるようです。各家庭によって、具材や、
味付けは色々あるようですね。間食、オカズ、酒のつまみ(?) 食欲が無い時でも、
これなら、スパスパ食べられちゃう。頂き物の「素麺」が残ってるってな方は、
試してみては?



ワタクシ、奄美に行ったら、

これと、鶏飯を食べないと

満足出来ません!(^^);

カミサンの母上の「油ぞーめん」は

美味いんですよ!


油ぞーめんレシピ

一応、こんなのがネットにありました。ご参考までに。

一人前の材料: そうめん 1把、豚バラ薄切り肉 50g、人参・玉葱・ニラ等の野菜適量
煮干だし汁・醤油 少々、食用油 少々、胡麻油 大さじ1
1.そうめんをかために茹でる。茹で過ぎると、ベタベタになってしまいます
2.豚バラ薄切り肉、ざく切りにした野菜を食用油で炒める。
3.2に茹であがったそうめんを加え、炒めながらだし汁・醤油で味付けをする。
4.皿に盛り付けたら、胡麻油をたらす。

↑ にんにく入れても美味いんだがなぁ(ぼそっ)


何か、料理紀行になって来たなぁ(笑) それでは、「自然観察の森公園」に行きましょう。
龍郷町の長雲峠を登って行きます。行くならタクシーをお勧めしますね、結構
曲がりくねった道を登って行きますから。金作原ほどでは、ありませんが、
欝蒼とした森の中に、遊歩道があります。ハブが出て来そうでドキドキする
ようなとこを歩きます(^^;) 当然、遊歩道を設置してるくらいですから、駆除は
されているんでしょうけどね。ワタクシ達は、見かけませんでした。でもね、
とても、珍しい生き物に出会えたんですよ!




チョロチョロッて動くもんに

気付いて、目を向けると・・・。

リュウキュウキノボリトカゲ


ペットブームによる乱獲で、数が激減し、

存続が危惧されてるそうです。

こうして、目の前で見られたのは

本当にラッキー!


全身が緑色の

リュウキュウアオヘビ

無毒で、主食はミミズだとか。

でも、結構気性が荒いらしいです

知らんから、思い切り近づいたがな(^^;)

「自然観察の森公園」展望台

からは、笠利方面に向かって

右手に「太平洋」、左手に「東シナ海」

が、一度に見られます
龍郷町(たつごうちょう)は、

地形が細くなっていて、ちょうど

「奄美大島の首」のような感じなので

こんな景観が見られるんですね




さて、次は西表島に次ぐ規模を誇る、住用村の「マングローブ原生林」です。
マングローブって何?ってな方は、こちらを

住用村にある、「マングローブ・パーク」では、カヌーに乗って、マングローブ
原生林を、すぐ側から見ることが出来ます。そして、沖縄ではすでに絶滅した
天然記念物の「リュウキュウアユ」が、唯一棲息するのが、ここ住用村
なのです。マングローブパークでは、このリュウキュウアユの飼育管理、
繁殖も行っています。ここにも、絶滅危惧種がいたんですなぁ・・・。

しかし、カミサンの母上曰く






昔は、良く食べたんだけどねぇ〜







天然記念物、食うてたんかい!(爆)






ま、その頃は天然記念物に指定されてなかっただろうし、それだけ、今の環境が
激変してるってことなんでしょうな。何だか、人間も含めた生き物全てが
住み難い世界になって行くような気がするんですが・・・(苦笑)


この、マングローブ・パーク内のレストランで食事をしたんですがね。以前は、
メニューが豊富で、とても美味しかったそうなんですよ。ところが、今回行って
見ると、リュウキュウアユに匹敵するほど、メニューの品が激減しておりまして・・。
どうやら、レストランの経営者が代わったようなんですな。2種類くらいの定食と
ざるそば、カレーくらいしかありません。ワタクシは、仕方ないので無難にカレーを
注文したんですが、問題は、ワタクシの母上が頼んだ 「もずくそば」
奄美のもずくは、こちらと違って、太くて歯ごたえがあって美味しいんです。
「もずくそば」と聞けば、そば粉に「もずく」を練り込んである蕎麦なんだろうなぁ、
って思うじゃないですか?茶蕎麦みたいな。そう思いません?それが、
出てきたのは、何の変哲も無い「ざるそば」に、もずくが小鉢に入って出て
まいりました。テレビ編集なら、絶対、全員の頭の上に「?」マークが出たね。
我が母上は、「ははぁ、このもずくを、そばつゆに入れて食べろってことね」と、
理解したようで(← 多分、全員がそう理解したと思う) ジャブ! って、
そばつゆに、もずくを入れました!しかしながら、このもずくは







酢の物でやんの (核爆)




どこの世界に、そばつゆに酢の物入れて、そば食う奴がいるよ?(^^;)
んで、蕎麦って啜るでしょ、ちゅるちゅるって、 むせるんだ、これが!
いやいや、到底食えるものではありませんでした。単なる、ざるそばに、もずくの
酢の物が付いただけだったんですな。だったら、「ざるそば、もずくセット」とか
書けっつうの!さらに、ワタクシが頼んだカレーライス・・・




カレーの香りはするけど、味が無い・・・




マングローブ・パークにお越しの方は、弁当持参で行かれることを、強くお勧めします(^^);




マングローブ原生林の一部

この川を、カヌーに乗って行き、

「原生林」を間近で見ること出来ます。

この時間は、引き潮ですから

カヌーは無理でした。



これが、天然記念物の

リュウキュウアユ

で、ございます。こちらの鮎と

比べると、色が淡いですね


はい、ワタクシは、どこにいても

でございます! (爆)




え〜、サッカーサイトらしく(笑) 最後は締めたつもりでございます(^^);
これで、今回、ワタクシが旅して来たところの紹介を終わりますが、こんなもんは
当然、ほんの一部。まだまだ、海にしろ山にしろ、素晴らしいところが
たくさんあります。手付かずの自然を満喫したい、アドベンチャーな方、
また、ただただ、何をすることもなく、穏やかな休日を南の島で過ごしたい方、
是非、一度来てみて下さい!しかし、現実問題ツア〜料金が高いんだよね!(苦笑)
だったら、今回のワタクシのように「バースデー割引」を利用する手もあります。
宿泊施設もピンからキリまで、揃ってますからね。いかがでしょう?



ただ、台風が来たら諦めてね!半端じゃないから (爆)



では、最後は「DOGFIGHTの珍日本紀行」らしく終わりましょう (^^)




「てっちゃん」と聞けば、

こう突っ込むのは、お約束(笑)

なんと、HPもあります!


謎のメニュー

ピザチキンライス

食う勇気が無かった・・・(笑)


すごい、キャンディーが売ってました

ハブの粉が入ってるそうで

これも、買う勇気が無かった・・(^^;)


最近出来たところなんですが

ど〜も、センスが古臭いような・・(^^);

ま、一度くらい 「生ハブ」 を見るのは

イイかもしれませんが

「愛」 たく、ないっす!(笑)