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調布市に住む不動産鑑定士のコラムHEADLINE

底地(貸宅地)の評価について


   はじめに

土地を相続したが、その土地の価値がわからないという方は少なくありません。

では、自分の所有している土地の鑑定評価額を知るにはどのような方法があるのでしょうか。

今回は「底地(貸宅地)」に焦点を当てて、その鑑定評価方法について具体的にご紹介します。


底地(貸宅地)とは何か

底地とは、簡単に言えば借地権が付いている土地のことです。借地権は、その土地の上に建っている住居等の建物の所有を目的とする「地上権」「土地賃借権」のことを表しています。
土地とその土地の上に建つ建物の所有者が同一人である場合の土地「建付地」と言います。逆に上に建物が建っていない土地のことを「更地」と言い、更地は「完全所有権」とも言われ、土地所有者が独自の判断により自由に転売したり利用したりすることができます。
これに対して底地の場合には、借地権付きのため、その土地の所有者であっても自由に利用することができません。何故かと言うと、土地の所有権は底地の所有者と借地権を持つ借地人の両方が合わせ持っているということになるためです。

このような理由から、底地は「不完全所有権」とも呼ばれています。

なお、底地は底地買い取り専門の不動産会社が買い取るケースが多く、一般的にはほとんど流通していません。

底地を手に入れたからといって土地を自由に利用できるというわけではないため、一般的には底地を買い取るメリットは少ないと考えられているからです。

【底地を鑑定する方法その1】不動産鑑定士に依頼する

底地の価格は、不動産鑑定士に依頼すれば知ることができます。
底地が存在している土地に根差している地元の鑑定士に依頼することをおすすめします
不動産は地域によってそれぞれ特性があるため、その特性をきちんと理解している鑑定士を選んだ方が的確な鑑定評価を得られます。

不動産鑑定士に底地の評価を依頼する際には、土地賃貸借契約書や登記簿謄本など必要な書類があります。あらかじめ準備しておき、スムーズに依頼できるように整えておきましょう。

【底地を鑑定する方法その2】

 底地の鑑定は非常に複雑かつ困難であるため、正確に行いたいのであればプロに依頼するのが一番です
しかし、大まかな内容が知りたいというのであれば自分自身で調べることも可能です。

それでは実際にどのような手順で底地の鑑定評価を行えばよいのでしょうか。

実は底地の評価額は、「自用地価格(更地価格)×(1?借地権割合)という計算式で算出することができます。ちなみにここで言う「借地権割合」とは、毎年8月に国税局が公表している「路線価図」に掲載されている値のことです。
線価図は国税局のホームページで簡単に閲覧することができます。そこに記載されている借地権割合を上の式に当てはめることで、底地の評価額が算出されます。

自ら鑑定評価を調べることの最大のメリットは、鑑定費用が掛からないということです。やはり不動産鑑定士に依頼するとある程度高額な鑑定費用が必要となるため、自分で調べる労力は掛かっても費用を抑えたいという方に適した方法だと言えます。

ただし底地の売却などの取引が関わってくる場合には、正しい評価を知るためにも、必ず不動産鑑定士に依頼しましょう

おわりに
のように、底地の鑑定評価はさまざまな方法で調べることが可能です。
底地を売却してまとまった資金を得たいと考えている方、借地人との関係が面倒なので底地を売却してしまおうと考えている方は、その底地がどのくらいの価値のものかを確認してみましょう
底地に限らず不動産でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。