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金融機関から借りることのできる借入限度額は、一般的に担保となる不動産の評価の範囲内で設定されていることがほとんどです。
担保不動産の評価方法はそれぞれの金融機関によって異なりますが、基本的にはその金融機関が算出した不動産評価額のおよそ6割から8割が担保評価額となる傾向にあります。
不動産評価額がまるまる担保評価額になるというわけではないため、その点には注意しましょう。

 担保不動産の評価額は自分で調べることができる

不動産の価値については、不動産担保ローンを契約した金融機関によって鑑定・評価が行われることになります。
しかしその前に自分自身で評価額をある程度認識しておくことは大切です。そうすることで、その不動産を担保とした場合に受けられるおおよその融資額の目安となり、計画が立てやすくなります。
とはいえ、担保評価額は一定のものではなく、土地の価格変動などに伴って大幅に変わることがあるため注意が必要です。担保評価額を調べる際には、あくまでもその時点での評価額になるということを十分に認識しておきましょう。
また、担保評価額を算出する際に最も重要となるのが、その不動産の土地の価格です。土地の価格は「公示地価」を見ればおおよその金額を知ることができます。公示地価とは国土交通省が毎年3月に公表しているデータで、土地売買の基準となるように設定されているものです。
その他にも、都道府県が毎年9月に公表している「基準地価格」というデータも合わせてチェックしてみましょう。そうすることで、近隣の土地価格の相場を大まかに把握することができ、自分の所有する土地の相場も予想しやすくなります。
さらに、国税庁によって毎年7月に公表されている「路線価」というデータも、担保評価額を知る上で重要な情報です。路線価は主に土地の相続が行われる際に、土地価格の計算の基礎となる値です。これは平均的に公示地価の8割程度となっています。
これらの公的なデータを参考にしながら担保評価額を算出してみましょう。もちろん具体的な数字を確定するのは難しいですが、ある程度の目安としては調べる価値はあります。

依頼する金融機関によって評価額が変わる？
担保評価額というものは、不動産担保ローンを申し込む金融機関によって評価額に差が出る場合があります。
評価価額の内容によって借入限度額決まってくるため、可能であれば複数の金融機関に見積もり依頼をして比較検討することをおすすめします。また、金融機関の評価が妥当なものか不安な場合は、不動産鑑定士に不動産の鑑定を依頼する手も有効です。

 

おわりに

このように、担保不動産の評価は自分自身でも大まかな内容を知ることができます。

もちろん不動産担保ローンを利用する場合には、金融機関で正確な鑑定評価を受ける必要があります。

契約前に自分の所有している不動産の価値が知りたいという方は、上記の方法で調べるもしくは不動産鑑定士に相談してみてください。