賃貸の場合の鑑定評価
賃料値下げ交渉のための評価：御依頼者の経営方針に共感
| 古くからの団地内にある大手ス−パーの賃料値下げ交渉のための鑑定評価です。 団地は駅から徒歩圏外の丘陵地に開発された老朽化した団地で空室も多く見られ、少子高齢化の影響もあり団地内は高齢化が 進んでいます。現況では居住者の購買力の低下は顕著で、スーパーが利益を出すのは物理的に不可能な状況です。本来なら撤退すべきですが、周辺には店舗は無く、もしスーパーが撤退したなら団地に住む住人は買い物難民になってしまため、これを危惧して撤退しないということ。これは経営者の経営方針であると御担当者が仰っていました。損得抜きの信念のある経営方針に私は感動致しました。こんな時こそ、僅かながらであっても鑑定評価を通じて社会貢献出来る時です。 評価に当たっては鑑定評価基準に則った手法のみならず、各種のデーターを収集、分析し基準に則った手法を補強し、また異なる視点からの家賃を算出し多角的、多面的に検討する事によって現況の厳しい情勢を十分反映出来るように最大限の努力を払いました。 後日、御担当者から他店舗の賃料評価を御依頼いただくと共に将来の展望のお話もお聞きする事が出来大変勉強になりました。鑑定評価業務を通じて少しでもお手伝い出来たことに望外の喜びを感じた一件でした。 |
