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はじめに

土地や建物など不動産の財産分与の際、不動産の適正価格を知りたい場合は、不動産鑑定を行うことをおすすめします。 不動産鑑定とは、不動産の専門家である「不動産鑑定士」が、国土交通省の定める「不動産鑑定評価基準」に基づき、依頼を受けた不動産の適正価格を評価することです。 今回は財産分与と不動産鑑定に関する基礎知識についてご紹介します。

財産分与と不動産鑑定

財産分与とは、婚姻生活中に夫婦の協力によって得られた財産を、離婚時に分配することです。財産分与の対象となる財産が決定した後は、それぞれの寄与度に応じ財産分与することになります。
現金や上場株式、貯蓄性の保険等、金額がわかりやすく、換金性の高い財産であればスムーズな分与が可能です。しかし、不動産のように価格が分かりづらく、なおかつ価値も大きい財産分与は、しばしばトラブルの対象となります

財産分与に不動産鑑定を利用するメリット

財産分与を行う際は、財産を2分の1ずつ分けることが一般的ですが、当事者間で合意すればどのような価格でも法的な問題はありません。つまり、当事者間の合意がある場合は、不動産の正しい適性価格を知らずに財産分与を行っても何ら問題ないのです。しかし、正しい不動産の適正価格を知らないまま財産分与を行った場合、どちらか一方が大きな不利益を被る可能性があります。そのような状況を避けるためにも、不動産鑑定士に不動産の査定を依頼しましょう。
不動産の価値を知るためには、不動産鑑定士に鑑定を依頼する方法以外にも、不動産業者に査定を依頼する方法や、固定資産税評価額を参考にする方法などがあります。しかし、不動産業者の査定はあくまで仲介業を行うための手段です。不動産業者は不動産の価格を評価する専門家ではありません。また、固定資産税評価額を参考にする方法は全く不動産の知識がない人にとっては難しいと思います。不動産鑑定を行う際は、不動産の価値を評価する専門家である不動産鑑定士に依頼してください。

不動産鑑定を依頼する際のポイント
不動産鑑定を依頼する際の最も重要なポイントは、信頼のおける不動産鑑定士を見つけることです。不動産は非常に大きな財産です。したがって、その鑑定を安心して任せることのできる信頼できる鑑定士に依頼する必要があります。

信頼できる不動産鑑定士を見つける方法のひとつとして、知り合いに紹介してもらう方法があります。信頼できる人からの紹介であれば、安心して任せることができるでしょう。ただし、紹介の場合、自分で比較検討してから鑑定士を決めることができません。そのため、「依頼したら鑑定金額が高額で困った」というケースもあるようです。
紹介ではなく自分で見極めて鑑定士を選びたい方には、インターネットか電話帳で不動産鑑定士を探しましょう。当鑑定所では、納品までの実例や料金表をサイトに掲載しています。ぜひ、参考にしてください。

おわりに
財産分与の一環として、夫所有の不動産の所有権を妻に移転する場合などは、原則として譲渡所得税や登記費用、移転後の不動産取得税などの税金や手続き費用等が掛かります。その際、特別控除が適用され、税金の控除が受けられるという場合もあります。
遺産相続や財産分与など正確な不動産鑑定評価が必要な場合は、不動産鑑定事務所に依頼をしましょう。当鑑定所では、お電話およびサイト内のフォームにてお問い合わせを承っております。不動産鑑定における疑問点やお悩みなどがございましたら、お気軽にご相談ください。