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台東区の地域情報

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台東区の地域情報


(1)沿革
当区は、昭和22年に旧下谷区と旧浅草区が合併し、誕生した。地理的には、23区のほぼ中央に位置し、南は千代田区と神田川を隔てて中央区に接し、西は上野台地で文京区、北は荒川区、東は隅田川を境にして墨田区に隣接する。面積は10.08kuと23区の中において最小で、地勢は、武蔵野台地の東端と隅田川を臨む沖積低地、いわゆる下町低地から成り立っている。
また、江戸時代より商工業の中心地の一つとして、人口と産業が高度に集積し、上野や浅草をはじめ、歴史や伝統、文化などに育まれた多彩なまちとして、時代の変化に対応しながら発展してきた。

(2)人口の状態
住民基本台帳によれば、平成29年7月1日現在における人口(外国人を含む)は、195,340人(男100,007人、女95,333人)、世帯数は115,417世帯となっており、人口・世帯数とも、平成11年以降増加基調にある。また、老年人口(65歳以上、日本人のみ)は、23.3%(平成29年1月1日現在)と都内23区中4番目の水準であり、人口増のための子育て世帯の定住支援だけでなく、高齢者や障害者への定住支援も求められている。

(3)交通施設の状態
当区は、JR「上野」駅を中心とするJR東北本線・上越線・信越線・高崎線・常磐線・山手線、東北・上越新幹線をはじめ、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)、京成本線・つくばエクスプレス線等の各私鉄、東京メトロ銀座線・日比谷線・千代田線、都営地下鉄浅草線・大江戸線が東西南北に通じ、バス便が縦横に走って充実している。さらに、鉄道駅から離れた交通空白地域の解消を主たる目的として導入された区の運営するコミュニティバス「めぐりん」が、3系統走っている。

(4)道路整備の状態
区内を南北に走る昭和通り・清洲橋通り・江戸通り及び東西に走る蔵前橋通り・春日通り・浅草通り・言問通り等の主要幹線道路とともに、街区道路も戦後の区画整理によりほぼ整然と配置されているが、古くからの住宅街は狭隘な道路が多く見受けられる。区内の道路総延長は平成27年4月1日現在約256km(首都高速道路及び認定外道路を含まず。)で、このうち特別区道が約89%を占めている。道路舗装率はほぼ100%である。

(5)上下水道・ガス等の整備の状態
上下水道、都市ガスは、区内全域に供給されており、普及率は100%である。

(6)商業施設の状態
上野の中心となる中央通りには商業ビル、昭和通りにはオフィスビルが建ち並び、上野2丁目は歓楽街を形成している。区の特徴的な商店街及び地場産業としては、JR上野駅から御徒町駅間のアメ横商店街、伝法院通り・仲見世の浅草地区、人形玩具の浅草橋・蔵前地区、厨房器具の合羽橋地区、貴金属の上野3丁目、神仏具の田原町、履物・皮革製品の花川戸・東浅草等の小売、製造及び卸売業がある。古くからの地場産業としての事業所は、零細ないし小規模なものが多い。
上野・御徒町地区では大規模な建て替えや再開発が進んでおり、近年では、平成26年5月にJR御徒町駅前の老舗食料品店「吉池」本店が建て替えられ、専門店を含む店舗ビルとなり、平成27年12月には東上野2丁目昭和通り沿い(タカラホテル跡地)に大規模なホテル兼事務所ビル(上野イーストタワー)が完成した。
浅草地区では平成27年3月にROX3が、12月に地域情報の総合拠点である「まるごとにっぽん」、ホテル等の入居する東京楽天地浅草ビルが完成した。

(7)商圏及び顧客の状態
充実した鉄道路線や観光スポットがあることにより、上野・御徒町地区や浅草地区については、広域的な商圏を有している。また、近年では谷中地区も下町風情が残るエリアとして人気が高い。それ以外の地域は地元住民を主な顧客としている。一方、JR東日本の上野駅発着の東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線が東京駅に乗り入れ、東海道線と相互直通運転する上野東京ラインが平成27年3月に開業した。上野駅が通過駅となることにより、観光客や買い物客減少の懸念の声があったものの、逆に東京駅以南からの顧客流入が認められる。

(8)将来の動向その他
都市計画マスタープランにおいて、区内における商業・業務、産業の集積状況等を考慮し、「広域総合拠点」、「広域拠点」、「地域拠点」を位置づけ、貴重な自然空間として都市の中にうるおいを与える空間を「水とみどりの拠点」として、まちづくりを進める方針を定めている。
このうち広域総合拠点については、上野・御徒町地区、浅草地区、秋葉原駅周辺を当該拠点と位置づけた上で、以下のとおり地区計画を定め、総合的なまちづくりが進められている。
@御徒町駅周辺地区地区計画 上野3〜6丁目ほか 約6.4ha H3.11計画決定、H23.12計画変更
A浅草六区地区地区計画 秋葉原、上野5丁目ほか 約2.3ha H10.12計画決定
B秋葉原地区地区計画 浅草1〜2丁目 約3.4ha H23.3計画決定
御徒町駅周辺地区地区計画区域内では、駅前広場の整備等が完了しているが、松坂屋南館跡において超高層複合ビル(映画館、店舗、事務所)の建設が進められており、平成29年秋に完成する予定である。
また、浅草六区地区地区計画区域内では、比較的大規模なものとして「マルハン松竹六区タワー」(劇場、遊戯施設、飲食店舗等、延約9,900u)の建設計画がある。しかしながら、当初平成26年12月に開業予定だったものの未だ更地のままで、平成30年に竣工予定時期が変更されている。