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新宿区の地域情報

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(1)沿革
当区は、東京23区のほぼ中央に位置し、面積18.23kuで23区中13番目の広さである。江戸時代の甲州街道「内藤新宿」が区名の由来である。明治18年に日本鉄道(現JR山手線)、22年に甲武鉄道(現JR中央線)の開通、大正4年の京王線の開通等によって都心と郊外を結ぶ要衝として発展し、大正12年の関東大震災を契機に更に都市化が進行した。昭和22年に旧四谷・牛込・淀橋の3区が合併して「新宿区」が誕生した。その後は急速な戦後復興を遂げ、昭和40年以降は淀橋浄水場跡地の造成、西口立体広場の整備、京王プラザその他の超高層ビルの建設等が進み、平成3年には都庁が西新宿2丁目に移転して「新都心」としての機能を発揮するようになった。

(2)人口の状態
平成29年7月1日現在、人口は341,330人(対前年比+1.2%)、うち外国人は41,986人(対前年比+5.5%)、世帯数は216,243世帯(対前年比+1.6%、外国人含む)で、23区中で最も外国人が多く約11%程度で2桁の割合は当区だけで、そのうち中国、韓国、台湾が全体の約6割を占める。外国者登録者数は平成18年以降増加の一途を辿っていたが、東北大震災後一時的に減少したものの、現在は再び増加傾向にある。人口の推移(国勢調査、各年10月1日現在)は、昭和40年の413,910人をピークに減少し、平成7年の279,048人を底に増加に転じ、平成22年に326,309人、平成27年は333,560人となり平成22年から5年間で約7000人増加したが、増加幅は縮小している。
当区の人口構成の特徴として、単独世帯数が全世帯数の約64.9%(平成27年10月1日国勢調査)と多く、昼間人口が夜間人口の約2.3倍(平成22年10月1日国勢調査)であること、少子・高齢化は全国や特別区よりはやや緩やかに進行している (15歳未満8.3%、65歳以上20.1%:平成27年10月1日国勢調査)現在の住民基本台帳、外国人を含む)、人口・世帯の流動(転出入)が激しいこと等が挙げられる。

(3)交通施設の状態
鉄道は、乗降客数日本一の新宿駅を有し、区内はJR中央本線・中央線・総武線・山手線・埼京線・成田エクスプレス・湘南新宿ライン、小田急線、京王線・京王新線、西武新宿線・都電荒川線のほか、地下鉄は東京メトロ丸ノ内線・東西線・南北線・副都心線、都営地下鉄大江戸線・新宿線が走行している。平成9年12月には都営大江戸線の放射部(練馬〜新宿間)が、平成12年12月に都営大江戸線の環状部(新宿〜麻布方面)が全面開通し、各ターミナルとの連絡が飛躍的に改善された。平成20年6月には東京メトロ副都心線が、池袋〜新宿〜渋谷間 (8.9km)で開業し、これにより東武東上線、西武有楽町線・池袋線と相互直通運転が行われ、さらに平成25年3月16日より東京メトロ副都心線と東急東横線との相互直通運転が開始された。
バス路線は、都営バス、関東バス、京王バス、西武バス、小田急バス等が区内・都内及び全国各地の主要都市を運行しているほか、平成21年秋より新宿駅周辺の約5kmを巡る循環型バス「新宿WEバス」が運行中である。また、平成28年4月に「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環として、新宿駅南口に新宿西口の9ヶ所に点在していた高速バス乗り場とタクシー乗降場を集約したバスタ新宿が開業した。

(4)道路整備の状態
区内の道路は、平成28年4月1日現在、区道295,182m、都道51,076m、国道4,257m、自動車専用道路5,230mであり、私道を除いた舗装率は100%である。主要道路としては西に目白通り・早稲田通り・大久保通り・靖国通り(青梅街道)・新宿通り(甲州街道)、南北に外堀通り(環状2号)・外苑東通り(環状3号)・外苑西通り(環状4号)・明治通り(環状5号)・山手通り(環状6号)等がある。首都高は4号・5号のほか中央環状線が区内を通り、中央環状線については、平成19年12月に西新宿JCT〜熊野町JCT間が開通、平成22年3月には西新宿JCT〜大橋JCT間が開通し、平成27年3月には中央環状品川線開通により中央環状線全線開通した。尚、計画道路としては環状街路で3号・4号・5号等、放射街路で6号・25号等、補助街路で26号・72号、環状5-1号等が事業中である。

(5)上・下水道、ガス等の整備の状況
上水道・下水道・都市ガス等は区内全域に整備され、普及率は100%である。区内に存する公園は、児童遊園等を含む区立公園185ケ所(370,635.63u)、これに都立公園2ケ所(戸山公園、明治公園:215,617.44u)、区内一部所在で他区管理の公園2ケ所(外濠公園、哲学堂公園:16,505.38u)・国民公園1ケ所(新宿御苑:583,061.13u)・都市計画公園1ケ所(神宮外苑の一部:209,110.20u)で、公園面積率は約6.39%、区民1人当たり公園面積は約3.52uとなる(平成26.4.1現在)。

(6)商業施設の状態
新宿駅を核に、新宿3丁目付近はデパート・大型専門店・飲食店、歌舞伎町には大歓楽街、地下街には飲食店・小売店が集積しており、南口は平成8年の高島屋新宿店開店以降、フラッグスビル・新宿サザンテラス等の商業施設が相次いでオープンした。その他各駅や主要道路沿いに100を超える商店街があり、区内の事業所数は40,717で、 (平成26年平成26年商業統計表(立地環境特性別統計編))である。また、平成26年商業統計調査によれば、小売業年間販売額は1,082,407百万円(平成19.6.1現在)となっており前回調査から△7.6%と減少傾向にある。新宿駅周辺では平成18年に伊勢丹新宿店が地下階リニューアル、平成19年に高島屋新宿店、小田急百貨店新宿店が全面改装、旧マルイシティ新宿がマルイ本館として建替えリニューアル、「バルト9」が入居する「新宿三丁目イーストビル」が新築され、平成20年に新宿ピカデリーがシネコンとして再生し、京王百貨店も平成24年まで段階的に全面改装するなど集客力のある商業施設の開発・再生が続いた。平成21年〜22年にかけては「H&M」「フォーエバー21」「トップショップ」などのアパレル大型店舗の進出が続いた。家電量販店最大手ヤマダ電機が、平成22年4月に新宿東口館、翌年7月に新宿西口館を続けて出店したほか、平成24年3月末に営業を終了した新宿三越アルコット店跡地では、平成24年9月にユニクロとビッグカメラのコラボ店としてビックロビックカメラ新宿東口店が出店し、新宿西口のヨドバシカメラ新宿西口本店とビッグカメラ西口ハルク店と併せて大型電気店街を形成している。平成25年3月に伊勢丹新宿本店がリニューアルオープンした。新宿6丁目の日テレ跡地では平成23年に「パークハビオ新宿イーストサイドタワー」が竣工し、平成24年に「新宿イーストサイドスクエア」が竣工し、グランドオープンした。また、日本最大の歓楽街・歌舞伎町では安全でクリーンな街づくりを目指しており、平成27年4月にコマ劇場跡地に「新宿東宝ビル」(ホテル、映画館、飲食・物販売店、パチンコ店)、同年9月にアパホテル新宿歌舞伎町タワーがオープンし、国内外の観光客やビジネスマンに利用されている。平成28年4月に「新宿駅南口地区基盤整備事業」による新宿ミライナタワー(オフィス、商業施設、文化施設)が開業し、新宿南口の繁華性が向上した。平成29年7月には、大和ハウス工業により「Dタワー西新宿」が着工し、平成32年3月の完成を目指している(地上29階地下2階、延床面積3万9460u、オフィス・サービスアパートメント)

(7)商圏及び顧客の状態
新宿は、新宿駅周辺及び新宿三丁目を中心にデパートや大型家電量販店のほか大中小規模の商業施設・飲食店等が集積し、都内や周辺県のみならず全国的な商圏を誇る日本有数の高度商業地が形成されている。西新宿では、平成3年に進出した都庁を始め西口の高層ビル群がオフィス街を形成している。新宿南口では、平成8年に高島屋新宿店が出店し繁華性が高まったが、平成28年4月の新宿ミライナタワー、バスタ新宿の開業により、繁華性が一層向上した。新宿は、都営大江戸線の開業、東京メトロ副都心線と東急東横線の相互直通運転の開始及びバスタ新宿の開業による交通利便性向上に加え、ホテルグレイスリー(新宿東宝ビル)、アパタワー、ホテル東急ステイ等のホテル開業が相次ぎ、集客力が向上しており、商圏はさらに拡大化する傾向にある。

(8)将来の動向・その他
@市街地再開発事業:区内では既に昭和56年〜平成19年にかけて13地区(うち1地区は工事完了・組合未解散)の事業が完了しており、平成23年12月には西新宿六丁目西第6地区、平成26年12月に西新宿八丁目成子地区、平成27年9月に西富久地区の事業が完了した(一部道路を除く)。現在、 西新宿五丁目中央北地区(約1.5ha)、四谷駅前地区(約2.4ha)、西新宿五丁目北地区(防災街区整備事業・約2.4ha)の3地区が事業中のほか、西新宿五丁目中央南地区(約0.8ha)、西新宿三丁目西地区(約4.6ha)、2地区が都市計画決定に向けて活動している。
A新宿駅東西自由通路の整備:JR東日本は、新宿駅の東西が鉄道により分断されている現状を解消し、歩行者の回遊性向上させるため、平成32年の使用開始を目指し、平成24年より工事中である。
Bヨドバシカメラ西口本店:ヨドバシカメラは、平成22年に取得したMY新宿第2ビルと既存店舗を解体し、跡地に日本最大規模の店舗を建設する予定である。