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世田谷区の地域情報

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世田谷区の地域情報

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(1)沿革
世田谷区は東京23 区の南西端に位置し、南西部多摩川沿いの国分寺崖線を境に東部の台地と西部の低地からなる。面積は58.08kuで、23 区中、大田区に次いで第2位である。江戸時代までは郊外農村地帯であったが、明治以降、所属、区域がめまぐるしく変遷し、関東大震災後の下町住民の移住による人口の急増を経て住宅地へと変貌し、昭和7 年に世田ヶ谷町・駒沢町・玉川村・松沢村の2 町2 村で「世田谷区」が誕生した。更に昭和11 年には千歳村・砧村の2 村が編入され、現在の区域面積となった。現在は都内有数の高級住宅地があり、城南エリアの住宅地として人気が高い。

( 2 ) 人口の状態
昭和11年当時210,701 人であった当区の人口は、第二次大戦後から昭和40年代にかけて急増し、昭和62 年には794,639人に達した。その後平成7 年頃まで微減傾向で推移したが、平成8年から再び微増に転じ、平成23年5月1日現在では人口838,909 人、世帯数437,283 世帯(いずれも都内最大)となっている。各前年比+0.51%、+0.49%と堅調であるが、単身世帯の増加、人口の高齢化等が問題となっている。

( 3 ) 交通施設の状態
鉄道は小田急小田原線、京王本線・井の頭線、東急田園都市線・東横線・目黒線・大井町線・世田谷線の私鉄3 社8 路線があり、都心、郊外への通勤・通学の便は良好である。ただし、区内の南北の交通は、東急、小田急、京王、関東、都交通局のバス(約70 路線)に頼っている。このため、区では環状8 号線の沿線6 区を結ぶ環状鉄道「エイトライナー」の早期実現を国に要望している。また、区では踏切による交通渋滞を解消するために連続立体交差化を進めており、このうち小田急線については、世田谷代田駅〜喜多見駅間は、平成14 年度に高架化、平成16 年度に高架複々線化が完成し、東北沢駅〜世田谷代田駅間は、平成16 年度に地下化事業に着手した(平成25 年完了予定)。

( 4 ) 道路整備の状態
幹線道路としては都心部から放射状に「目黒通り」・「玉川通り(国道246 号)」・「甲州街道(国道20 号)」、また環状道路として「環七通り」・「環八通り」がある。この他に地区幹線の「世田谷通り」、「駒沢通り」等27 の補助線街路が区内の幹線道路網を形成している。また高速道路は、首都高速3 号渋谷線、4 号新宿線及び東名高速道路、中央自動車道が通る。また東京外環自動車道も平成19年4月都市計画変更決定(地下方式)後、平成21年5月に事業化された。一方で生活道路は狭隘な道路が多く、区では幹線道路、主要生活道路について、平成21 年から3 年間の「道路整備方針の調整計画」を策定、優先整備路線、促進路線等を定めている。地先道路についても平成11 年に「地域地先道路整備計画」を策定し道路整備を推進している。なお、平成20 年4 月1 日現在、区内の道路(公道)総延長は約1,166km、道路率は13.4%、舗装率は約99%である。

( 5 ) 上下水道ガス等の整備の状態
上水道の普及率は100%、下水道の普及率も100%に達している。都市ガスは喜多見地区等未整備地区が若干残されているが、ほぼ整備済みである。

( 6 ) 商業施設の状態
私鉄沿線の各駅前と、国道20 号、246 号等の各幹線道路沿いに商業施設の集積が見られる。背後の良質な住宅地の需要に裏付けられ、店舗等の集積度が高い商業エリアは、下北沢駅前、三軒茶屋駅前、二子玉川駅前の3 地区である。区内商業施設の特徴として大規模店舗の割合が低いが、「玉川高島屋SC」は大規模小売店舗立地法による届出面積57,600 uで区内最大規模となっている。なお、高架化・地下式工事に伴い駅周辺が整備された小田急線沿線の駅前商業地では、南北交通の円滑化により環境が一変しており、通行量の増加に伴う収益性の向上が期待されている。

( 7 ) 商圏及び顧客の状態
背後の住宅地には所得階層の高い住民が多いものの、当区は都心・副都心へのアクセスが良好であり、購買力の区外流出が見られ、他地区からの流入は少ない。古くからの商店街も多いが、小規模店舗が多く、商店街の多くは日用品を中心とする近隣商業型である。比較的広域の商圏を持つのは、上記の3 地区である。二子玉川駅前は、日本初の郊外型ショッピングセンター「玉川高島屋SC」を核としたエリアで、ファッショナブルな生活文化を構築し、当区を中心として、広く田園都市線・大井町線沿線等を商圏としている。平成15 年9 月に新南館リニューアルオープンにより、更なる商圏の拡がりをみせている。また平成23 年3 月「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」がオープンした。下北沢駅前は、小規模劇場が集積しており、若者の街として学生等の若年層に人気があり、商圏は小田急線沿線を中心に都外へも拡がっている。三軒茶屋駅前は「キャロットタワー」内の東急ストアーと西友三軒茶屋店の2 つの大規模小売店舗を核としているが、商圏の拡がり自体は小さい。

( 8 ) 将来の動向その他
当区では平成7 年に全面改正された「世田谷区街づくり条例」に基づき、「街づくり誘導地区」(平成22 年4 月1 日現在、73 地区)、「街づくり推進地区」(同、14 地区)が
指定された。条例は平成22 年9 月に再度改正され平成23 年4 月より施行。街づくりに関する自主的なルールを区民同士で自由に考え「区民街づくり協定」として区に登録できるようになった。現在、土地区画整理事業を喜多見東、宇奈根東部等で施行しており、市街地再開発事業が二子玉川東地区で施行中である。また、三軒茶屋二丁目地区で市街地再開発計画が進行中。下北沢駅周辺再開発では地区計画が平成18 年11 月に決定された。その他では@低層住宅地の環境保全、A戸建住宅と集合住宅の共存、B大規模敷地における土地利用の転換を主眼として、平成16 年6 月に都市計画が変更された(敷地面積の最低限度、絶対高さの指定)。また、平成17 年度に今後10 年間の新たな指針として「世田谷区基本計画」が策定され、魅力あふれる安全で安心なまちづくりを推進している。なお、世田谷区の住宅地は従来から根強い需要があるが、最近は宅地の小規模化が進む反面、大規模新築マンションも多数供給されている。「東京テラス」(千歳台6 丁目)平成18 年6 月、全1,036 戸、「エルザ世田谷」(北烏山6 丁目)平成18 年2 月、全366 戸、「グランドヒルズ三軒茶屋」(太子堂3 丁目)平成20 年3 月、全311 戸等のほか、二子玉川地区の再開発エリアでは、総戸数約1,000 戸の超高層棟を含む複数棟のマンション「二子玉川ライズタワー&レジデンス」が、平成22 年5 月完成した。