本文へスキップ

文京区の地域情報

電話でのお問い合わせは042-486-3443

〒182-0007 東京都調布市菊野台1-46-7-101

文京区都内の不動産鑑定評価ならお任せ下さい

文京区の地域情報

当事務所は都内を中心に営業する不動産鑑定事務所です。

(1)沿革
◆文京区は区部(23区)のほぼ中心部、千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区の都心5区の北側に位置する。面積は約11.29kuで大きさは23区中20番目である。武蔵野台地の東縁部にあたり、山の手と下町の接点に位置するため、起伏に富んだ地形が形成されている。◆江戸時代には小石川・本郷周辺に大名屋敷等が多く置かれ(水戸藩徳川家上屋敷:現小石川後楽園・東京ドームシティ、加賀藩前田家上屋敷:現東京大学本郷キャンパス、備後福山藩阿部家中屋敷:現西片一丁目・二丁目等)、区内の大半が武家地で占められていた。明治になってこれらの広大な武家屋敷跡に多くの官立・私立大学等が設立されたほか、宅地開発が進んで「文教と住宅のまち」と呼ばる礎が築かれた。◆昭和22年3月15日に旧小石川区と本郷区が合併して現在の文京区が誕生した。◆東京大学を始めとする多くの教育機関(高校・大学の総数は38校で、世田谷に次いで23区中第2位:文部科学省平成28年度学校基本調査を元に東京都が作成した統計)、著名な日本庭園(六義園:元は大和郡山藩柳沢家下屋敷、小石川後楽園:元は水戸徳川家の江戸中屋敷(後に上屋敷)、小石川植物園:東京大学大学院理学系研究科附属植物園・元は江戸幕府によって開園された小石川御薬園、須藤公園:元は加賀前田藩の支藩大聖寺藩主松平備後守の屋敷等)や、由緒ある神社仏閣(根津神社、湯島天神、湯島聖堂、護国寺、傳通院、吉祥寺等)が多く所在する。

(2)人口の状態
◆昭和38年に戦後最高の25.3万人となった人口はその後減少を続け、平成10年には約16.6万人まで減った。しかし、良好な居住環境・教育環境や治安の良さが見直されて、平成11年から増加に転じてからは現在まで微増傾向で推移している。◆平成29年5月1日現在の人口は、215,408人(日本人と外国人住民の合計、外国人登録者数を含む前年同月比+1.5%)、世帯数は115,867世帯(前年同月比+1.6%)で、人口・世帯数とも増加している。全国的に共通の特徴である核家族、老齢化が文京区においても進行しているが、65歳以上の総人口に占める高齢化率は、東京都並びに23区の平均よりも低い率となっている。

(3)交通施設の状態
◆区内にはJRの駅はないが、区外周部を山手線及び中央線・総武緩行線が走行しており、一部地域ではJRの駅が利用できる。また、地下鉄の6路線(東京メトロ丸ノ内線・千代田線・有楽町線・南北線、都営三田線・大江戸線)が走行しており、通勤通学の重要な足となっている。◆都バスが区内の幹線道路を中心に区内全域を運行するほか、区が運営する区内循環小型バス「B−ぐる」運行されており、お年寄りを中心とした移動手段として活用されている。

(4)道路整備の状態
◆主要幹線道路は、本郷通り・春日通り・白山通り・外堀通り・不忍通り等で、区道と共に舗装率は100%である。◆「第四次事業化計画」優先整備路線は、放射8号線・都道・春日通り(湯島天神下交差点付近〜本郷三丁目交差点付近及び湯島天神下交差点付近〜台東四丁目交差点付近)、環状4号線・都道・不忍通り(護国寺前〜大塚三丁目交差点付近、千石三丁目交差点付近〜千石四丁目付近、道灌山下交差点付近)、補助94号線・都道・不忍通り(道灌山交差点付近〜千駄木二丁目交差点付近)となっている。

(5)上下水道ガス等の整備の状態
上下水道、都市ガスは全区域に供給されており、普及率は100%である。

(6)商業施設の状態
◆文京区の商業地は、文京シビックセンターを中心とした春日・後楽園地区、大学病院や医療機器関連業が集積する本郷・湯島地区、上野広小路に近く飲食店舗の集積する湯島地区等に代表される。それ以外は、幹線又は準幹線道路沿いに形成された商業地が大半で、都心5区に比べてオフィスアドレスとして劣位にあること、他方で文教都市として住宅需要が特に強いこと等から、幹線道路沿いの商業地であっても、マンション利用が多いという特性を有する。◆東京ドームシティは、東京ドーム・東京ドームシティアトラクションズ(旧後楽園ゆうえんち)・後楽園ホール・ラクーア・東京ドームホテルなどの施設で構成される都市型総合アミューズメントパークで、平成26年7月に宇宙ミュージアムTeNQがオープンした。◆大型店舗は、ディスカウントショップ「ドン・キホーテ上野店(湯島3丁目)」、「ドン・キホーテ後楽園店(本郷1丁目)等◆大型ホテルは、東京ドームホテル(1,006室)、フォーシーズンズホテル椿山荘東京(283室)、東京ガーデンパレス(213室)等がある。平成26年8月にリッチモンドホテル東京水道橋(198室)(本郷1丁目)」がオープンした。◆スポーツ関連施設は、野球の東京ドーム、柔道の講道館、日本サーカー協会(JFAハウス、日本サッカーミュージアム併設)等が立地している。

(7)商圏及び顧客の状態
◆東京ドームシティ(東京ドーム、東京ドームホテル、東京ドームシティアトラクションズ、ラクーア等)は多くの来場者(H28.2〜H29.1→38,474千人・前年比+0.07%、H27.2〜H28.1→38,446千人)を数える都市型複合商業施設で顧客は全国に及ぶ。◆区内の産業は、後楽・小石川・白山・水道・関口地区等で大手から中小まで印刷・製本関連業が盛んで、区内製造品出荷額等の8割以上を印刷・製本関連業種が占めている。◆区内には医療機関(東京大学・東京医科歯科大学・順天堂大学・日本医科大学の各附属病院、都立駒込病院等)が多いことから、本郷・湯島地区に多くの医療機器関連業が集積している。また、秋葉原に近いことから、湯島地区を中心として情報通信関連業の進出も多くなっている。

(8)将来の動向その他
◆まちづくりの方針は、「豊かに住まい、生き生きと働くことのできるまち」として、まちづくりが進められている。文京シビックセンター周辺はにぎわいのある区民生活・文化のシンボル拠点とし、根津駅・千駄木駅周辺は庶民文化の拠点とし、教育の森公園周辺は若者を主体とした緑豊かな活力のある文化のシンボル拠点とし、江戸川橋駅周辺は都市的商業と地域に密着した商業が併存する生活拠点として位置づけられている。◆春日・後楽園駅前地区(約2.4ha、H21.6都市計画決定)、地上22階・40階・13階/地下3階・2階・1階、延べ面積3棟合計約179,800u、住宅約740戸・事務所・店舗。現在既存建物地上部の解体工事と埋蔵文化財調査が完了し、西街区が平成30年9月、北街区が平成32年7月、南街区が平成33年11月に竣工の予定である。◆平成20年3月に「文京区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例」が制定され、同年7月から施行されている。◆国の取り組みなども踏まえ、平成21年には「文京区観光ビジョン」が提示され、観光まちづくりに向けた施策の準備が進められている。平成22年には、地方自治法による行政計画として、文京区の10年後の将来都市像を「歴史と文化と緑に育まれた、みんなが主役のまち『文の京(ふみのみやこ)』」と定める基本構想が区議会の議決を経て策定された。■区では都市マスタープランに示された「建築物の高さに関する市街地の区分」を実現する有効な手法により、良好な秩序ある市街地を形成するため、平成26年3月17日に「絶対高さ制限を定める高度地区の指定」について都市計画を決定し、告示・施行を行った。