ALFA155TS16V とは

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NO.001 ALFA155 誕生!!
NO.002 ツインスパーク16Vユニット
NO.003 155デザイン


◆NO.001 ALFA155 誕生!! [INDEX]へ
アルファ155がデビューしたのは、92年1月の事である。
それより以前の87年には、アルファロメオはフィアットの傘下に入っており、155はこのアルファ新体制の中で開発された第一弾のアルファであり、アルファ75の後を受け継ぐミドルセダンである。

●カタログスペック●

長X全幅X全高(mm) 4445X1730X1425
ホイールベース(mm) 2540
トレッド(mm) F:1500 R:1430
車両重量(kg) 1320
エンジン型式 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
ボアXストローク(mm) 83.0X91.0
総排気量(cc) 1969
キャブレーション 電子制御燃料噴射装置
最高出力(ps/rpm) 150/6200
最大トルク(kbm/rpm) 19.0/4000
トランスミッション 5MT
サスペンション F:マクファーソンストラット
R:トレーリングアーム式コイル
ブレーキ F:ベンチレーテッドディスク
R:ディスク
タイヤ 205/45ZR16


◆NO.002 ツインスパーク16Vユニット [INDEX]へ
デビュー当初は、アルファ75から移植されたツインスパークユニットとフィアット・ランチャ系のターボユニットが搭載されていたが、95年にツインスパークユニットは、8バルブからスーパーファイア16バルブへと移行し、その後にV6ユニットを搭載したモデルも追加されている。
この16バルブ仕様のツインスパークユニット(以降TS16V)は、その名のとおり気筒あたり2本のスパークプラグを備えている事が特徴である。これは、通常と同径のプラグを中央に、それよりやや細身のプラグを燃焼室中央に、それよりやや細身のプラグをオフセット配置し、ミスファイアを防ぎ燃焼効率を向上させるものである。
このツインスパークであるが、以前の8バルブユニットと同じ名前が与えられ、同じ2プラグシステムを持っているがまったく異なったユニットである。
それは単なるヘッドのマルチバルブ化でなく、フィアットの傘下に入った事に起因するのだが、エンジンブロックがアルファ伝統のアルミ製から新世代フィアットと共通の鋳鉄製に変更されている。

しかしながらヘッド周りの設計はトリノでなくミラノ、つまりアルファ独自の手のものであり、エンジン随所にアルファチューニングを施す事でアルファらしさを主張している。
TS16Vユニットには、75TS以来お馴染みであるインテーク側のヘリカルスプラインを用いた可変バルブタイミングシステムが引き継がれ、2500回転で最大トルクの90%以上を発生し、トップエンドまでほぼフラットなトルクを発生する等、パワーの向上にも貢献している。
また8バルブ時代に比べるとエンジンのスムーズさに関しても、ランチャのみに許されていた、クランクシャフトの振動を打ち消すバランサーシャフトが投入された事もあり、従来までの荒々しさは影を潜め、その向上したフィーリングは現在は156へも引き継がれている。

◆証言1
まあいろいろと、能書きをタラタラたれてみたが、やっぱり3500回転を超えたところから聞こえてくる、あの『シュイ〜ン』というか『シュパ〜ン』という吸気音素晴らしいですね!これが官能的なサウンドなのかという事をつくづく感じました。
あとはやっぱりウエッジシェイプといわれるあのスタイル、DTMやBTCCで活躍していたイメージ!!う〜んこれは155でしか味わえる事の出来ない醍醐味といえましょう。車はカッコよくないといけません!!

あと悪い所というか、私自信があ〜あ・・・という所でいうとエンジンの腰下が伝統のアルミブロックでないという所です。
この点が唯一興醒めしてしまいますが、まっそんなものは見えないのでこの際よしとしておきましょう。(^_^;)


NO.003 155デザイン [INDEX]へ
155のデザインを担当したのは、SZやTZ、Junior Zのデザイナーで有名なエルコーレ・スパーダ氏である。スパーダ氏が155をデザインしたのは、I・DE・A在籍の時であり当時ティーポシャシーを使用した一連のモデルを担当していたといわれている。

▽エルコーレ・スパーダ氏とは
長きに渡り、カロッツェリア・ザガートでデザインを手掛けて、その後フォードやBMWを経てI・DE・Aに在籍し、現在は独自に活動を行っており、最近(99/3)にはO.S.C.A.doromos(オスカドロモス)を発表している。
代表作には、アルファロメオTZ、TZ2、ジュニアザガート、155、O.S.C.A.1600GT等が挙げられる。

155のデザインは、フォルムとしての力強さを出す為に、全体に強めのウェッジシェイプとし、フロントのオーバーハングをやや長くし、テールエンドは高めにデザインされている。
そして、アルファの各モデルが共通してもつファミリーフィーリングを織り込む為に、サイドには164と同様のエッジを入れ、そのCピラーには、細いパネルを取り付けて、75のCピラーと同じ様なニュアンスを与え、当時75や164がそうであった様に、直線的なライン構成でデザインされたのである。


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