タシュクルガン

タシュクルガンは、新彊の西の果てに位置する国境の町です。この町は、カシュガル地区に含まれ人口は3万人で面積は日本の北海道の約70%に相当する5万2300I
もあります。町は、海抜3100mの高度に位置します。町の名前は、突厥語で「石の城」を意味しています。ホテルの窓から見た町の写真ですが殺風景そのままです。

この町へは、パキスタンのクンジェラブ峠を通って入りました。ガイドはグリさんで馬さんとも知り合いです。


この町の唯一の文化遺産として「石頭城 せきとうじょう」が有ります。城は1300m四方の大きさで城壁の高さは6m、城壁の幅は上部でも1ないし3mも有ります。
建設された時期は唐の時代と推定されています。城からは、タシュクルガンの町やタジク人が放牧したり生活する草原を見る事が出来ます。


上の写真は、石頭城の遠望。かなり崩壊が進んでおり、早く保全処置が行われないと遺跡が瓦礫に帰してしまうことが懸念されます。

城壁は、日干しレンガを積んで作られています。この付近は、年間降水量が60mm程と少ないため1000年以上経過しても姿形を現在迄留める事が出来ました。
日干しレンガをよく見るとレンガが土に藁を混ぜて固めたものであることが判ります。


石頭城からタジク族の人々が放牧生活をする平原を見た風景。この風景は、新彊の北部のバインブルグ平原に似ています。
降水量が少ないのに湿原が広がっていますが、周辺にそびえるカラコルム山脈からの雪解け水が流れて来てこの湿原を形作
っています。

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