[1] 魔法の概念  

 現在使われている魔法は魔法時代の麗安の女王アマテラスが確立したもので、主に呪法と呼ばれています。現在ではほとんどの呪法が法律で使用を規制されており、呪法を習得するために免許が必要となります。免許には段階があり、使用しても周囲に被害を及ぼさないものを第3種、使用した場合、周囲に被害を及ぼす可能性がある呪法を第2種。使用した場合周囲に被害を及ぼす呪法を第1種としています。これら、免許を取得して使用できる呪法を法術と呼び、いかなる場合でも使用が禁止されている呪法を禁呪と呼びます。  免許を持たないものが呪法を使用した。もしくは取得している免許では使えない呪法を使用した。禁呪を使用したなどの規則を破った場合は主の以下の罰則が適用されます。

@免許を取得していない者が第3種の呪法を使用した場合、本人の意思に関わらず、第三種免許の強制取得および50,000クレジット以内の罰金。

A免許を取得していない者、もしくは第3種免許保持者が第2種の呪法を使用した場合、10年以内の懲役、もしくは10,000,000クレジット以内の罰金

B第1種免許を取得していない者が第1種の呪法を使用した場合、50年以内の懲役、もしくは5,000,000,000クレジット以内の罰金

C禁呪を使用した場合、終身刑、又は死刑(条件によっては現場での刑執行も許可される。)  

 呪法には約10秒で呪文の詠唱が終了する簡易魔法と何らかの儀式が必要となる儀式魔法に別れています。呪文の詠唱はエノク語を使います。呪文を身につけるためにはエノク語のほかに、カバラ,ヘルメス学を習得して天使を召喚します。最初に召喚した天使は生涯のパートナーとなり、また召喚者の分身となります。天使を召喚できるようになるまでは個人差がありますが最低でも3年は必要とされています。召喚される天使は7階級に分かれており、術者の技量によって呼び出せる天使の階級が違ってきます。術者が1番最初に召喚する天使は第7階級の天使で猫やインコなどの小動物の姿をしています。階級は数字が小さいほど高くなり、階級が高い天使ほど呪文を行使する力が大きくなります。  簡易魔法を行使する場合、術者はアエメトの大印章と呼ばれる紋章を身につけ、エノク語の呪文を唱えて天使を召喚します。天使の命令で異界の門が開かれ、精霊を使役して呪文を行使します。精霊は5元素の土,水,風,火,エーテル(純エネルギー)の属性があり、同じ元素の精霊は互いに打ち消しあう特性を持っています。


[2]呪文の使用方法  

 呪文は魔法理論もしくは魔術師の技能(魔法理論と魔術師を合わせて魔法技能と呼びます。)を持つ者のみが使うことができます。成功判定をする場合は通常の判定方法と変わりありません。

(魔法技能の判定値)個のダイスを振った中の4以上の出目の数 +魔法技能の基準値=成功レベル

 

@ 魔法の発動のしかた。

 魔法の判定を行う場合、最初に天使を召喚します。召還できる天使のレベルは呪法を使うキャラクターの魔法技能のレベルにより違います。このとき行動力を消費しますが、行動力の消費量は下の表のようになっています。

天使の階級 必要技能レベル 必要基本行動力
11
15
14 21
20 27
35 42
50 57

熟練した呪術師ほど消費する行動力は少なくなります。消費する行動力は必要基本行動力から必要技能レベルを引いた値となります。

必要基本行動力−必要技能レベル=(呪魔法を発動するときに消費する行動力)

 天使を召還して呪文の名前を告げると天使が呪文を実行し、通常の成功判定を行います。魔法の種別の範囲が個体になっている場合は、その個体がもっている達成値を越える場合(かける相手がPCやNPCの場合は相手の成功レベルを上回った場合にのみ効果が発動します。

 種別が拡大となっている呪文は天使の階級を上げることによって1回に発動できる呪文の数を増やすことが出来ます。階級が13の呪文を拡大する場合、階級を12にすることによって2つの目標に対して、11にすることによって3つの目標に対して呪文をかけることが出来ます。つまり召還する天使のの階級を1つずつ上げることのよって、呪文をかける目標も1つずつ増やすことができます。また、種別に効果時間がある場合はおなじように天使の階級を上げることによって効果時間を伸ばすことが出来ます。効果時間が10ラウンドの魔法は天使の階級を1つ上げると20ラウンド、2つ上げると30ラウンドとなります。

 呪文は、儀式を行う正式な魔法と10秒(1ラウンド)で発動できる簡易魔法があります。簡易魔法は主に戦闘中に使うことのできる魔法が多く、儀式魔法は呪いをかける。蘇生を行うなどの魔法に使われます。  呪文の効果範囲は術者の視界の範囲です。つまり、テレビカメラを通して見えるものや望遠鏡で見たものなどにも術は及びます。  呪文は行動力の上限を削って行使します。  消費した行動力は5時間以上寝ると回復します。  呪文をかけられた場合、魔法技能判定、もしくは魔導力の半分(端数切り上げ)の数だけダイスをふって、抵抗することができます。抵抗に成功した場合は呪文は効果を発することができません。

簡易魔法
呪文  天使の階級  種別  精霊  効果  必要免許 
理力破 拡大,一瞬  エーテル  1つの目標の耐久力に1/2D6のダメージ  第1種
治癒 拡大,一瞬 1つの目標の耐久力を1/2D6の回復 第3種
透視 1時間 エーテル,水 1つの目標の内部を見ることができる。 第2種
火炎球 拡大,一瞬 1つの目標に対してD6+2のダメージ 第1種
麻痺 拡大,1R 1つの目標を10秒間麻痺させることができます。  第2種
瞬間移動  一瞬 1つの目標を一瞬で目的地に移動させる。 第3種
精霊砲 拡大,一瞬 5元素 1つの目標に100D6+1000のダメージ 第1種

                     

儀式魔法
呪文  天使の階級  種別  時間  効果  必要免許 
降雨  1時間  5分  術者中心に直径1キロメートルの範囲で雨を降らせることが出来る  第2種 
蘇生 永遠 3日 1つの目標を生き返らせることが出来る。 第1種

      


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