新居取得計画

ゆうたきんの誕生を機に計画を始めた新居取得計画についてご紹介します。


ことの成り行き

現在の住居
おじいちゃんの家

ゆうたきんが誕生しました。今の住居は2DKの民間アパートです。この先、ゆうたきんが成長するまで今の住居に住み続けるわけにもいきません。まして、子供が増えればことさらです。

かといって、お父さんはアマチュアゴルファーの片手間にサラリーマンをやっており、土地を買って家を建てるほど収入は期待できません(T^T)。マンションも条件のよい場所となると一戸建てと変わらない値段であることから踏ん切りがつきません。

そこで、築20年以上経っているおじいちゃん、おばあちゃんの家を建て替えて、二世帯住宅を建築することを考えました。


住宅メーカー選び

ゆうたきんが誕生する前から住宅展示場などに足を運び、いくつかの住宅メーカーに目星を付けました。どこも木造軸組みの在来工法(とはいっても、今はまったくの軸組みということはありませんが)の住宅メーカーです。

その中で、特におじいちゃんが気に入ったのが、三栄ハウスでした。最近の木造メーカーのほとんどが構造材に集成材を用いる中、このメーカーは無垢の桧を使用するのが特徴です。柱の太さも通常は3.5寸のところ4寸を用いており、構造に自信を持っているそうです。


間取り

家を建てる場所は60坪ほどで、最近の建て売り住宅が30坪などというのから考えれば面積的には十分な広さです。

しかし、土地用途が第一種低層住宅地で建ぺい率40%、容積率80%、風致地区、土地形状が四角でないなど、二世帯住宅を建築するには設計士泣かせの条件が揃っています。

二世帯住宅で難しいのは、たいては若い世帯が二階に住むことになりますが、その世帯のライフスタイルがまだ確定していない(子供は成長する、人数は増えるかもしれないなど)ことがあります。

60坪の土地だと、健ぺい、容積率から二階の面積は24坪程度。これだと真四角なマンションなどと違って、せいぜい2LDKがいいところです。子供が増えたら部屋が足りません。

また、子育てを考えると間取りは重要になります。子供が小さいうちは親子一緒に寝るでしょう。子供が独立した部屋を欲しがれば与えて独立心を養わなければなりません。かといって、部屋に閉じこもるようでは家族の和が失われます。

そこで、面積的な制約と今後の家族のあり方を考えて、2階の間取りを次のようにすることにしました。
2階の間取り図

  • 廊下のない間取り
    無駄なスペースを極力なくすため
  • 階段の上をリビングに
    すべての居室をリビングを通っていくことで、家族が顔を合わせる機会を増やすため
  • 大きな部屋を作る
    将来、二部屋に仕切って独立した子供部屋を確保するため
この方針を取り入れた、各階の間取りを紹介しましょう。

2階の間取り

2階は設計の方針で立てたものを最大限に取り入れてもらいました。

階段を上がるとLDKに入りますので各居室に行くにはLDKを通ることになります。洋室Bは10帖以上あり、狭いながらも、将来2部屋にすることが可能です。
1階の間取り図

残念な点は、LDKを広く取るために対面式キッチンを実現できなかったこと、トイレがLDKから丸見えなところ(^_^;)でしょうか。

その他、収納が少ないなどの不満はありますが、生活様式で何とか解決していければと考えています。

1階の間取り

1階の間取りも紹介しておきます。

1階の間取りの特徴は和室を2部屋取ったことです。三栄ハウスは木造軸組み工法ですので和室の作りが綺麗です。また、LDKにポツンと大黒柱が立っています。7寸角の太い柱なのですが邪魔にならないか心配です(^_^;)。

残念な点は、トイレが階段下に位置するところです。奥に行くほど天井が下がるので、奥一杯に便器を置けないので狭くなってしまいます。また、階段下を収納として利用できないのも困ります。


ネットワーク化

LANの構成図

お父さんはアマチュアゴルファーの傍ら、仕方なくサラリーマンをやっていますが、仕事はコンピュータ関係です。そこで、新築を機会に家にネットワークを引くことを考えています。

具体的にはISDNとルータを設置して家庭内LANを実現するつもりですが、以下の図のようにネットワークの口を各居室に用意しようと考えています。

リビングを含めたすべての居室にLANの口を用意します。そうすればTELは必要なところに口があればあとは子機で対応できると考えています。下の居室にも二階からの線を引ければルータの内線機能も使えますし、LANの口も用意しておければ、全居室でのLANが構築できます。

家庭内LANのページを新設しました。以降の様子はそちらでどうぞ。


地鎮祭(99/05/04)

99/05/04に地鎮祭を執り行いました。

予定の30分前に実家の仮住まい(建築地のすぐ近く)に到着しましたが、既に神主さんは到着していて、準備万端(^_^;)。

天気予報では一日中雨の予報だったのですが、式次第の最中はむしろ曇りから小雨程度で済みました(日頃のおこないの良いせいでしょうかv^_^)。

鍬入れは威勢よくとまではいきませんが、「えいっ、えいっ」と掛け声をかけてやりました(^_^;)。


地盤補強(99/06/02)

地鎮祭から1ヶ月、やっと工事が始まりました。時間が掛かったのは、建築許可を得るのに手間取ったためです。

建築地は地盤はそれほど悪くはないものの、傾斜地のため地盤補強が必要となりました。方法は鋼管杭を岩盤まで打ち込んで補強するものです。普通は一般の住宅建築でここまですることはないそうですが、一番安全な方法とのことでおこなうことになりました。


基礎工事(99/06/05)

地盤補強に続いて、基礎工事が始まりました。

梅雨に入ってからの工事開始だったので大変心配しましたが、基礎工事に入ってから雨が降ったのは数えるほどで、まったく影響が出なかったので助かりました。

6/22に基礎工事もほぼ完了しました。右の画像は基礎工事の終盤に撮影したものです。普通、基礎だけの状態だと狭く見えるといわれます。しかし、さすがに二世帯だけあって基礎だけの状態でも大きく見えます。

これで、養生期間を終えれば、上棟式を経て家が出来上がっていきます。


上棟式(99/07/02)

基礎の養生が終わり、梅雨の合間を縫って建て前をおこないました。

天気などの関係で、日取りが行ったり来たりしていましたが、さまざまな条件からこの日に決まったのは、その週の初めのことでした。

それでも、前日の天気予報では曇りがちとのことでしたが、何とか無事に上棟式を終えることができました。

それにしても、昨日まで基礎しかなかったところに、たった一日で屋根の形まで出来てしまったのには驚きました。

上棟式の日だけでは屋根の下地まで完成しなかったのですが、それが済めば屋根瓦が載って更に家らしくなっていきます。

ちなみに、基礎のボルトとそれにのせられた土台の位置は寸分違わず締められていたのには感心させられました。家を建てることになってから結構建築現場を見ていますが、たいていいくつかのボルトと締め付け位置はずれているもので、そういうものなのかと思っていただけに、これだけでメーカーさんに対する信頼感を深めることができました。


屋根が葺き上がりました(99/08/16)

屋根瓦が葺き上がり、既に窓も入っていることもあり、大分家らしくなってきました。

内部はまだ柱だけが目立つがらんとした空間で、階段も出来上がっていないので2階に上がるのも大変です。

少ない予算の中で唯一凝ったのが、屋根瓦の種類です。最近の家はスレートが多いのですが、おじいちゃんの強い希望もあり、当初から瓦にすることに決めていました。

和瓦で色彩を凝るのか、洋瓦で形態を凝るのか色々と悩みました。その末に決めた、煉瓦色のS字瓦なので満足しています。


木工事が完了しました(99/09/23)

上棟式が7/2ですから、それから3ヶ月弱で木工事が完了しました。

その間、1-3週間に1度の割合で現場に足を運びました(おじいちゃんは近所に仮住まいなのでもう少し頻繁に足を運んでいたと思う)が内部の写真はあまり撮る機会がありませんでした。

本当なら他の建築系のホームページのように木工事の細かい画像を載せたいところですが、ここでは断念しました。なぜなら、内部の様子を撮るのは大工さんの仕事を監視しているようで嫌だなと思って撮れなかったというのが理由です。もっとも、頻繁に足を運んで内部を見ているので、大工さんにとっては同じことかもしれませんが(^_^;)。

その代わりに、木工事の進捗具合を文章で表現してみます。

  • 初期
    上棟式の後しばらくは柱と屋根下地だけで閑散とした状態でした。ただし、柱が太いので頑丈そうに見えました。雨が降り続いたりして、防蟻処理等の作業が難航しました。床下地が出来ても階段がないので2階に上がるには梯子を登らなければならないのが大変でした。
  • 中期
    屋根瓦が葺き上がり、外壁も下地が張られて、外観上は家らしくなってきました。内部的にも階段が出来て2階に上がるのが楽になりましたv(^_^)。太い柱に筋交いがしっかり固定されている様子を内部から見ると、さらに頑丈さが伝わってきました。
  • 完了期
    ドアや物入れの枠が付けられ、部屋の仕切りもはっきりしてきました。各スペースの造作も出来てきて、図面だけでは想像できなかった部分が分かるようになりました。

細かい問題点は沢山ありましたが、これは注文住宅の宿命と逐次解決していきました。

木工事を通じて、構造的な頑丈さを感じることができ、大変満足しています。木造軸組みは他の工法に比べ、構造的に劣るといわれることもあり、やり方によってはそれは本当のことだと思います。しかし、これだけの材料と作り込みであるならば、他の工法と比べても木造軸組み工法が構造的に劣ることはないと感じさせられました。

実際、家を建てることになって建築現場を覗くことが習慣になりましたが(^_^;)危なっかしい基礎に脆弱な木造軸組み工法の現場などを見ると家を建てるのが怖くなりました。
# 危なっかしい基礎の場合、どんな工法の家でも怖いのですが。

それに比べて、今回の作業は細かい点では不満足な部分もありますが、今回の建築は基礎工事を初め構造の頑強さは素人が見ても分かるほどのものであると感じています。

ただし、柱が太いということは、それによって作られる空間が狭くなるという点は、気が付きにくいことなので注意が必要です。

拙い文章で、皆さんの理解を妨げて申し訳ありません(_O_)。


竣工立ち会い検査(99/10/11)

引き渡しまでに不具合を修正する部分を施主自らが指摘するのが竣工立ち会い検査です

各種キズ、建具の建て付けなどが主なチェック内容ですが、我が家の場合は細かいキズとキッチンの扉の建て付けを指摘しました。また、これは竣工立ち会い検査の際ではないのですが、2階の洗濯機置き場に防水パンを設置する予定だったのですが、それが未だにないので指摘したところ、すっかり忘れられていたようです(^_^;)。引き渡しまでに設置してもらうよう手配しました。

また、この日初めて、引き渡しの日までに融資の契約(正確には火災保険の契約)を済ませておいてほしい旨伝えられました。サラリーマンゆえ平日の予定は詰まっていたのですが、後日何とか都合をつけて行ってきましたが、そういうことは事前に案内がほしかったところです。

外構を除いた建物部分はほぼ完成しており、いよいよ一週間後に引き渡しとなります。


引き渡し(99/10/17)

大安ということで、10/17(日)に引き渡しとなりました。

竣工立ち会い検査にて指摘した事項について、修正されていたり、これで精一杯という個所があったりしましたが、おおむね納得のいく対応がなされていました。

キッチン、お風呂等の各設備の説明、保証書類、各ドアの鍵を渡されました。

2月に契約、4月末に旧家屋の取り壊しを経て、やっと引き渡しとなりました。

外構の玄関部分が間に合うかどうかわかりませんが、次週は我々子世帯の引越しです。


引越し(99/10/23)

引越しのための段ボール類は10月の初めに持ってきてもらっていました。

最初は住んでいるのが2DKのアパートなので、そんなに段ボールを使うのか疑問でしたが、やってみれば引越し間近には山ほどの段ボールに囲まれて生活していました(^_^;)。

それでも、引越し荷物としては少なく、引越し当日、朝の9時から始めた引越し作業は予定の12時よりもかなり早い11時にはアパートを出発、不動産屋さんの立ち会いが11時半からあったため、我々は12時に出発。新居には既にトラックが待機しており、我々の指示に従って次々と荷物が運び込まれます。

大きな洋服ダンスが室内ドアを通れないため、窓から吊り上げて入れました。
# 子世帯の居室はすべて2階

何とか暗くなる前に作業は終了、いよいよ新居での生活が始まります。

もっとも、その日はまだ寝る場所の確保だけで精一杯で、夕食はまだ仮住まいに住んでいる親世帯のお世話になったのは言うまでもありません(^_^;)。


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