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"HYSTERIC 13 HARA MIKIKO "
写真 : 原美樹子
出版 : ヒステリックグラマー
発行 : 2005年7月
サイズ : 26×23cm

2005-10-09


写真集

ページをめくると、わたしの写真集には、"136"と刻印されている。

原美樹子さんのはじめての写真集は限定500部で、わたしのそれは136番目のものなんですね。限定ものっていいすですよね。わたしはミノルタのGロッコール28mm限定2000本の一本を持ってます。どうでもいいことですが重要なことです。しかしなんで限定なんでしょうかね。こういう写真集はいつもあんまり売れないんでしょうか。きっとそうなんだろうと思います。残念極まりないです。まあそれはさておきですが、原美樹子です。わたしが初めて知ったのは、前世紀にアサヒカメラで取り上げられたからだと思います。グラビアページだったと思います。筋金いりのストリートスナッパーだと見ました。彼女の写真に写る人々はいつもなんだか中途半端に半開きの眼で写ってたりします。いつもなんだか絶妙な瞬間を捉えてるのです。で、今回の写真集ですが、たぶん、おそらく、ですが、今まで撮った中からも結構出されているようです。「あ!これこれ」って感じで感動しております。ストリートスナップってある種難しいジャンルだと思います。わたしはストリートスナップ大好きなので、全然理解できるのですが、世の中ではなかなか理解してくれない人もいてるようで、隠し撮りとか盗撮だとかでネガチブに受け取られがちです。知らない外国の写真なら見れるのにね。わたしも家族などに「こんなん撮ってええのん?」ってよく言われます。大勢の人が写ってたり、特定の人を写そうと言う意図が無い限り、肖像権侵害にはならないのよといつも説明しますが、なかなかそれでも半信半疑なんです。ま、そんなことはどうでもいいです。原美樹子のストリートスナップはなんか不思議な空間と時間が写ってます。だからなんだかまるで、劇場やドラマのように演出された空間を見てるかのような錯覚を覚えます。そしてそのスナップに織りまぜられる風景スナップなどは、なんだかちょい死のイメージを感じます。プリントはだからちょっと暗めの感じですね。もっと露出オーバーなんかなと思ってました。川内倫子とはそういう意味でも全然雰囲気が違いますね。
今回はなんだか懐かしさも感じながら写真を見てました。彼女の新作が見たいです。彼女のテーマをもっと知りたいと思いました。単なるストリートスナッパーではなさそう。それが今回の写真集ではじめて感じました。
そんな感じです。以上







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