八重垣姫について

  八重垣姫は歌舞伎の演目「本朝廿四孝」の中の「十種香」と「奥庭」に登場する姫。

「本朝廿四孝」は浄瑠璃作家、 近松半二の作。近松門左衛門の「信州川中島合戦」

をベースに作られたという。「鎌倉三代記」の時姫、「祇園祭礼信仰記」の雪姫と並んで

歌舞伎 の三姫の一人に数えられる。武田信玄の四女で、上杉景勝夫人となった菊姫が

モデルと されるが実在の人物ではない。
 
 歴史上では武田勝頼は天目山の戦いで織田軍に 追いつめられ自害し、武田家は滅亡する。

この歌舞伎物語では自害したのは別人で勝頼は実は生き残り、
花造箕作と して上杉に仕官する。

勝頼の婚約者であった上杉家の娘、 八重垣姫は死ん だはずの恋しい勝頼と再会する。

勝頼は姫に武田家伝来の 「諏訪法性の兜」を盗み出ように頼む。姫は、諏訪明神に祈願して

奪取に成功、  諏訪湖の上を狐火に 守られながら渡り、勝頼に届けるというお話。

 一方、今、NHK大河ドラマで話題の勝頼の母、諏訪御
人は武田に滅ぼされた諏訪頼重の娘。

井上靖の 「風林火山」の由布姫、新田次郎の「武田信玄」の湖衣姫として 登場する実在の姫。

 地元諏訪でも、両者がイメージとして何となくゴッチャになってしまうのは、

八重垣姫も諏訪御
人も武田と諏訪の再興を願う立場にあった

悲劇の姫として共通するからかも知れない。

 現在、諏訪湖石彫公園前の湖中には八重垣姫の像がある。諏訪法性の兜は

下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館に展示されている。兜は甲冑師の 明珍作といわれる。

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