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2000年8月6日号


l県展入賞作品展 大好評
はじめて小矢部市で開催 クロスランド
県下三会場で最も多い入場者
「わあ でっかい絵や」 「来てよかったね」

本年度県展の入賞作品巡回展が、7月22日から30日までクロスランドおやべのメインホールで開かれました。

これは、小矢部市芸術文化連盟はじめ関係市民の要望が強かったため、一昨年2月の市議会民生文教常任委員会で砂田議員が取り上げ、今回初めて小矢部市で実現したものです。

同展は、滑川市、新湊市、小矢部市の三会場で順次開かれたもので、小矢部市が本年度最後の開催地となりました。

この巡回展では、第55回県展(県民会館で6月3日〜9日の1週間開催)の日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、6部門で「大賞」、「県展賞」、「奨励賞」、「新人賞」、「会員大賞」を受賞した作品と、地元小矢部市関係者の「入選」作品との80点が展示されました。

小矢部市ではじめて開いたl県展巡回展わざわざ富山市にある県民会館へ出向かなくとも、身近かな市内で見ごたえのある美術作品を鑑賞できるとあって大勢の市民が観覧しました。

毎年、3日間の会期で開かれる「市展」の場合、ほぼ1500名の入場者。今回は9日間の会期とはいえ、全県規模の出品で初めての催しなので、関係者は、馴染みで身近の「市展」並みの入場者数に近づくよう市報に紹介するなど宣伝に取り組みました。期間中の入場者は1445名となり、三会場を通して最も多くなりました。

また、市内在住や小矢部市ゆかりの作家の作品にも触れることができる好企画だと好評でした。

期間中は夏休み入り早々でもあり、家族子ども連れでにぎわいました。「わあ、僕の背よりでっかい絵やあ」「すっごくきれいやけど、よくわからん」などと驚きながら見入る子もいて、子どもたちにとって日ごろできない美術鑑賞のよい機会となりました。エプロン姿の二人づれの婦人は、自分なりの解釈を披露し合い、談笑しながら隣の作品へと足を進め、「来てよかったね」と満足げでした。

今後の文化行政に 

           要望 

小矢部市芸術文化連盟のある担当者の話では、「今回の会場は専門の展示場ではないので、平面作品の展示は移動パネルを使うことになった。今後の課題として、ハコものづくりへの批判が大きい時勢ではあるが、近い将来、小矢部市にも「美術館」の建設が必要になってきた」とのこと。

今回の県展巡回展開催を機に、小矢部市の行政として諸文化活動にいっそう光を当てていくことが望まれます。

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