2001年1月1日号
2000年12月22日
小矢部市長
大家啓一殿
日本共産党小矢部市委員会
委員長・市議会議員 砂田喜昭
市政策委員長 萩沢邦夫
県政対策委員長 上田ゆみ子
2001年度小矢部市予算編成にあたっての要望書
貴職におかれては、日頃から市政伸展にご尽力のことと拝察申し上げます。
自公保・森政権の下で、社会保障の連続改悪、消費税増税のたくらみなど、国民いじめの政治が続いています。
国の政治がひどい今こそ、小矢部市は地方自治法にしめされているように、『住民の福祉、健康、安全の保持』に力を尽くすべきです。小矢部市としても予算編成にあたって、公共事業の見なおしをすすめ、新たな都市開発についても住民の合意をえているか、よく検討すべきです。また、これ以上借金残高を増やさない範囲に、年間の公共事業費の総額を抑制すべきです。その立場から、以下、具体的に予算編成に当たっての要望を提出します。
I.
市政運営の基本に住民本位、全体の奉仕者の立場を貫いてください
1.
市役所職員の市民への対応に苦情がたくさん寄せられています。研修に当たっては、特に市の幹部を先頭に、憲法の精神を徹底することを基本に、公務員は全体の奉仕者との立場を徹底してください。
2.
苦情処理のマニュアルを作成し、親切で、また、行政の専門家として市民にわかりやすい対応をするように徹底してください。
3.
毎日の苦情を受け付けたら、受付簿に記入し、担当課で朝礼の際に対応を具体的に検討するとともに、市長、助役、総務部長にまでそれを提出し、全体の教訓にすべきものは、その都度全庁に徹底してください。
4.
縦割り行政の弊害を改め、各課ごとの横の連絡を密にし、効率的な運営を心がけてください。
5.
行政情報をすすんで公開し、開かれた市政を目指してください。
II.
安心できる老後をおくれるように
6.
特別養護老人ホームの増設、デイサービスセンターの増設をすすめてください。デイサービスなどは、施設が不足して週1日の利用に手控えなければならない現状があります。早急に改善してください。
7.
ホームヘルパー手数料の無料制度好評です。しかし、利用料負担が重く、介護サービスを限度額いっぱい利用できない現実もあります。住民税非課税の人の保険料、利用料を軽減する制度を実現してください。
8.
市営バスが運行されることになり、市民の皆さんも喜んでいます。今後さらに充実させる立場から、生きがいセンター経由のバス路線、第2あけぼの作業所経由の路線、クロスランドで大きな行事があるときには土日でも臨時便の運行を検討してください。
9.
空気を運ぶくらいなら65歳以上に無料パスを導入してください。既存の加越能バス路線に対する運賃補助制度も導入し、市内均一料金、高齢者無料パスの導入に努力してください。
III.
子育て支援を
10. 保育料の軽減、特に第3子以降の無料化については市長の約束でもあり、ただちに実施してください。
11. 延長保育、土曜保育を充実してください。土曜日はできるだけ家庭で保育してほしいという「協力保育」の呼びかけは止めて、必要な体制をとるようにしてください。
12. 乳幼児・就学前児童医療費の無料制度を就学前まで年齢を引き上げ、入院に伴う一部負担金を廃止してください。窓口無料化を実施してください。
13. 空き教室を利用するなど各小学校ごとに学童保育を実施する方向で充実を図ってください。
14. 学童保育を夏休みも実施してください。
15. 保育所職員保母を正規職員で充実してください。定数管理にあたって、小数点以下一位で四捨五入しているものを切り上げとするように改善してください。
16. 正得保育所にも乳児室を設置してください。希望のあるところには年次的に乳児室を設置する方向で努力してください。
IV.
子どもの自立を助け、基礎学力、市民道徳を身につける教育を
17. 30人以下学級を実現するよう、国、県に働きかけるとともに、小矢部市としても毎年1学年ずつ30人以下学級の実現をするよう独自の努力をしてください。小学校の多人数学級への支援講師派遣については、講師が1年を通じて同じ先生で、勤務時間を延長し、校外行事にも参加できるものに改善をしてください。
18. 学校図書館に専任の司書職員の配置をしてください。
19. 学校給食に地元の農産物、コシヒカリの新米を供給してください。
20. 中学校にプールを計画的につくってください。
21. 児童生徒の県外スポーツ大会派遣費用の父母負担を全廃してください。
22. 教育予算を大幅に拡充し、学校管理運営費をPTA、教育振興会に頼ることをただちにやめてください。
V.
社会教育・スポーツの振興に力を
23. 石動公民館の土日開館、総合会館の日曜夕方の使用再開をしてください。
24. 東蟹谷公民館前広場は地域住民に利用されており、市民の貴重な財産です。売却しないでください。
25. 砺波女子高校が単位制定時制の生涯学習高校に改編されます。教授陣の充実、交通アクセスの改善など、市民の期待に答えられるものになるよう、努力してください。
26. 公民館指導員の報酬削減を元に戻し、公民館活動に対する財政負担を市の責任で行い、地元負担を軽減するよう、努力してください。
27. 正得公民館の改築を含む大規模改修を進めてください。
28. 桜町遺跡の調査態勢の強化につとめてください。大量に出土した木製品の保存処理施設は不可欠です。そのための保存処理専門員の配置は、今後の調査体制の強化にとっても重要な課題です。国、県とも協議しながら、早急な対応を求めます。
29. 曵山会館を建設してください。
VI.
中小企業、地場産業支援に全庁あげた取り組みを
30. 市内の中小企業、商店などの実態調査を市役所の部課長全員で行い、中小企業政策を充実させてください。
31. 実態調査の成果を、市内にどういう業種の事業所があってどんなものが得意なのかなどの情報をパンフレットにまとめ、必要とする事業者が活用できるようにしてください。この努力の積み重ねが小矢部市に中小企業支援センターを作っていく土台になります。
32. 地元企業が進出できる小さな区画での工業団地計画を進めてください。
33. 大型店の出店を規制するとともに、地元商店街との共存共栄を図るために、街づくり条例を作ってください。
34. 商店街が発行する商品券に助成するなど商店街育成に努力してください。
35. 石動商店街に駐車禁止の解除、パーキングメーターの設置など駐車場対策を進めてください。
36. 空き店舗対策として、市が空き店舗を借り上げ、改装して、市民団体、ボランティア団体に貸し出すやり方を検討してください。
VII.
家族経営を守り農業の育成を
37. 農業公社をつくって、有機肥料の水田への還元、農業機械の共同利用、農作業のオペレーターの派遣などをすすめてください。
38. 最近の米価値下がりと減反の拡大で、規模拡大農家ほど資金繰りに困っています。運転資金の手当てに万全を期してください。
39. WTO協定の再交渉によって、米の関税化を受け入れないようにするよう、国に働きかけてください。義務輸入米(ミニマムアクセス米)を海外援助に回し、減反の強制はしないでください。野菜の緊急輸入制限(セーフガード)の発動を国に求めてください。
40. 農産物の価格保障制度を確立してください。60キロ2万円で政府買い入れ数量を300万トンにするよう国に要求をしてください。
41. 野菜など主要な転作作物の価格安定制度を作り、小矢部市の特産品育てるようにしてください。
42. 低農薬、有機栽培米を奨励してください。
VIII.
街づくりの基本に住民の暮らしやすさを
43. 住民参加で都市計画マスタープランの抜本的な見直し作業に着手してください。
44. 都市計画道路社内上野本線の道路拡幅については、拡幅しないことも選択肢の一つに、住民との話し合いを進めてください。
45. 北陸中央病院移転後の現在の敷地を市民のために有効に活用できるよう努力してください。市民参加で「活用を考える会」を催してください。
46. ケーブルテレビの導入は慎重にすべきです。となみ衛星通信テレビへの出資の執行を当面、凍結し、行政情報の公開、市民との双方向での対話の手段として何が良いか、十分な検討をするよう求めます。そのための情報収集と住民や議会への公開、さらに全世帯に「負担金を支払い月々の使用料を払うことになってもケーブルテレビに加入するか」希望を問うアンケートを実施してください。
47. 地球環境にやさしい街づくりを進めるため、積極的にソーラーシステムを公共建築物に導入してください。
48. フル規格の新幹線早期建設は、莫大な財政負担による日本経済への足かせとなることに加え、在来線のJRからの分離、地元負担、貨物輸送の分断など難問が山積しています。北陸新幹線の建設に伴う在来線のJRからの切り離し・地元負担に反対し、国、県に働きかけてください。
49. 石動町部の排水対策を抜本的に見直し、浸水対策に万全を期してください。
50. 国道359号線の末友〜五郎丸間の歩道設置を促進してください。
51. 吉和台の幹線道路に消雪工事を実施するとともに、機械除雪を徹底してください。
52. 千歩島線の歩道ががたがたであり、高齢者が歩きやすいものに改良するとともに、街灯を設置してください。また、島分橋の松沢側にある歩道の段差を解消してください。また、そこからクロスランドまでに歩道を設置してください。
53. 千歩島線の消雪水で道が川のようになり、歩行者が歩けないとの苦情が寄せられています。改善を図るようにしてください。
54. 低料金で利用できる温水プールを作ってください。
55. 加越トンネル跡地に地震観測機器の設置を働きかけてください。
56. 小矢部斎場横の敷地の有効活用について、早急に検討してください。
57. 工事後の舗装の復旧を早く、きちんとしてください。自転車での通行に危険です。
58. 大谷小学校、大谷中学校の通学道路となっている藤森〜岡線の野寺交差点付近をはじめ、学校近辺の歩道の設置を早急に進めてください。
59. 主要地方道砺波・小矢部線西中地内で福光・福岡線との交差点(三差路)の交通量が多く砺波高校へ自転車通学する生徒がなかなか渡れないので、信号機を設置してください。
IX.
市民の暮らしを支える市政を
60. 地下水調査に一般細菌などの検査項目を加え、おいしい地下水を安心して飲みつづけられるようにしてください。
61. 県との受水協定を見直し、責任水量制をやめ使った分だけの料金を県に支払うように改め、水道料金を引き下げてください。
62. 合併処理浄化槽の設置工事に対する補助制度を充実させ、希望にこたえられるようにしてください。また維持管理をきちんと進めるためにも、維持管理費が公共下水道並みの負担ですむように、新たな補助制度を作ってください。
63. 街灯の電気料の地元負担を全廃してください。街灯を増やして、町を明るくしてください。特に石動市街地の旧8号線、千歩島線が暗いという声が寄せられています。クロスランドタワーや学校のライトアップをするくらいなら、もっと町を明るくするようにしてください。
64. 固定資産税の税率を段階的に標準税率にまで引き下げてください。
65. 市債の低利への借り換え、繰り上げ償還にいっそうの努力をしてください。
66. 制限付き一般競争入札の対象工事を広げ、指名に当たっても、半数ずつ指名し郵送による入札も組み合わせ、談合を防ぐ手立てをとってください。
67. 浪費を削減するため食料費の節減、公用車の共用化、市長車、議長車の買い替えを控えることなど、引き続き努力してください。
68. 海外との交流、海外視察についてはこれまでの実態を市民に明らかにし、根本的に見直してください。特に、市幹部が恒例の年中行事のように出かける海外視察は再検討が必要です。これらは真に行政目的に必要なものに限るべきです。
69. 消防職員の増員で、日常業務(防火査察など)を非番員の動員で行う事態を解消してください。
70. 法定外繰入を増やし、国保税を引き下げてください。
71. 高額医療費受領委任払い制度を実施しください。
72. 国民健康保険にも傷病休業手当を創設してください。
73. 病院給食に公費助成をしてください。
74. 難病患者に対する福祉手当てを創設してください。
75. 赤い羽根募金の使途を具体的に公表し、本当に困っている人に役立つように改善する見直しを進めてください。
X.
21世紀に平和な日本を
76. 核兵器の緊急廃絶を訴える非核平和宣言を行い、被爆地への児童生徒の派遣など、平和行政を推進してください。市で原爆の写真を購入し、市役所ロビー、学校での展示を計画してください。被爆者の体験を聞く会を開いてください。
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