市議会での発言のページ
2001年6月15日


市の独自性を発揮した使用料にすべき
ケーブルテレビ設置、管理条例に反対

6月議会最終日での、私の反対討論原稿です。使用料、加入金など市民がどれだけ負担するかを決める条例です

私は、議案第38号ケーブルテレビネットワーク施設の設置及び管理に関する条例に反対するものです。

こんどのケーブルテレビネットワーク施設条例についての最大の問題は、当局が「走りながら考える」と言っていたように、小矢部市がとなみ衛星通信とどのようなかかわりを持つのか、この条例で提案されている使用料が妥当なのかどうか、こういう基本的な問題が何も見えないまま、条例制定だけが先行しているということです。

私は、使用料について、ホームターミナルを設置せず、1チャンネルから12チャンネルだけを見たいという世帯には、月額500円程度にすることをかねてから提案してきました。これはかつて砺波広域圏が小矢部市と同じようなやり方で、散居村にケーブルを税金で張り巡らせ、ケーブルテレビの加入者を一気に増やす手段として検討していたものでした。砺波広域圏の場合結論としては、同じ砺波市民でありながら、先に加入した人が高い料金で、後で加入する人には安い料金体系を選択できるというのでは、市民の間の公平の原則に反するということで見送られたようです。

しかし、小矢部市の場合は、別の自治体です。市民の税金を使ってケーブルテレビを整備するのですから、砺波広域圏の場合とは経過も、お金の出所も全く違うのです。多チャンネルを望んでいない人には、別の料金体系を作るべきです。6月議会の議論の中でも、障害者については補助金対応ということですが、実質的な別料金の検討もするようです。したがって、もっと市の独自性を発揮して、二本立て料金を実現するよう努力すべきです。条例制定はその後のことです。加入金は、初年度だけは特別料金としてゼロ円に設定したわけですから、使用料金の二本立てもできないことはないと思います。他のケーブルテレビ会社では割安の使用料を設定している場合も、現にあります。小矢部市が15億円近くの税金でケーブルを市内全域に張り巡らせても、市が独自の判断で使用料の設定ができず、TSTの言いなりにならなければならないということでは、納得できません。

以上、反対討論とします。



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