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この度入稿を終えた14巻、冊子化は来年8日の予定。
前々回にもお伝えした通り、制作中もスガアマは中毒のように
パン作りを続けていた。写真上はシュトーレン作りの様子。
中毒が高じて遂にパン捏ね台を購入してしまった。
(でかすぎて一部、流しのほうへはみ出している)
以下、呆れるかと思うが成果をご紹介。

大平(栃木県)で収穫した枝豆を使ったリュスティック。
外はカリカリ中モッチリなフランスの菓子パン。

飯山での取材の際、少しでも食費を浮かそうとして
プンパニッケル(ライ麦100%に近いドイツパン)に似せた
黒ビールのライ麦パンでサンドイッチを作成。見た目は軽そうだが
これでも粉500グラム使用、ヘビーな食べごたえ!

家に余っていたおかずを利用して、チリコンカン入りの菓子パン
とかぼちゃあんパンを作成。

母の故郷、岩手から贈られてきたリンゴを甘く煮、それを
フィリングにロールちぎりパンを作成。大きさがまちまちだし、
ホイロ(二次発酵)の際は隙間だらけでホールケーキのような
形にできるか不安だった・・・。

12月、この季節ならではのパンをこさえたいなぁ…という訳で、
クリスマスにちなんでリースパンを作成。「魔女の宅急便」のパン屋
さんみたく、インテリアにしちゃった。感動〜。

関越道上里SAで噂を聞いて以来、お目にかかりたかった
黒フランス。実現する日を待てずに自分で作ってしまった。

はじめてのベーコンエピ。温度加減を間違えて焦がしてしまった。
けど味は絶品。フランスパン生地は焼きたてが美味しい♪

この歳になって初めて存在を知ったシュトーレン。クリスマスを待ちながら
薄切りして食べる、パウンドケーキのような日持ちする菓子パン。
入稿後にやっと作成が実現!写真ぐらいの大きさは店で買うと
¥4,000はするだろう。断然、ハウスメイドがお得である。

25日、リビングに飾ってたリースパンを解体し、シロップ漬けしたものに
生クリームやらアイスやらを合わせて適当に盛った”サバラン風ツリーパン”
朝の食事として、決して胃に優しくなかった・・・。
多分、これが今年最後の日記になるかと思うので〆の言葉を…。
2011年は何ともいえない程、各々大変な年だったと思います。
震災については自分自身、上手なコメントが見つかりません。
陸前高田へボランティアに行って、重機が土地を均している風景
を見て、少しづつ前へ進んでるんだなぁと思いつつ、復興と呼べる
までにまだまだ課題も山積みだし、時間もかかると予測してます。
が、我が「Deepred・・・」5巻で末継が述べたように、震災は
「単なる悲劇」ではないと思います。愛するものを失ったり、
いつもの生活を奪われる辛さは計り知れないものがあり、
想像するだけで胸が痛みます。こんな事、経験したくないし、
誰にも経験して欲しくない事ですが、決して悲しいだけではない
と思うのです。
”挫折”(なんて呼ぶのもおこがましいですが)はトラウマも
生じますが強くなるチャンスでもあります。そして、強くなる
鍵となるのが「人との繋がり」ではないかと思います。
丁度今、自分はそれを描いてますし、自分も取材に出かける
際、沢山の方々に支えられていると実感してます。机に向かう
のは自分ひとりですが、一人で描いてる気は全くしません。
ひとたび関わってしまったら後にはひけませんが、一人ひとり
の事を考えるだけで行動をおこす勇気が湧いてきます。
夢への実現、それは大抵悲劇から始まります。涙の海から
這い上がり、どんな困難にもめげず、何クソって頑張ってれば、
その姿はどこかで必ず誰かの目に止まります。
だから自分も夢の実現を信じてこれからも頑張ります。
例え即売会で売上ゼロになろうが決して諦めません。
プロ経験もない、アシスタント経験もない、何の取り柄もない、
絵も上手く描けないアラフォーのダメダメ漫画描きでも、
その気になれば大衆を喜ばせることができるって証明
してやる事で、世の中全てのダメダメ人間にとっての
”希望”になれたら嬉しいです。
という訳で頑張ってるあなた、よかったら跳人共々、
一緒に頑張らせて下さい!来年も、すが間敦子と
「Deepredの鎖」をよろしくお願いします。
では、有意義なお年を。
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