レイディバグとはなにか
ロマサガ1関連サイトでよく話題になる「レイディバグ」というバグがあります。
レイディバグ誘発の方法
・主人公ホークの初期イベントで、「レイディラック号でウェイプの港に入ると追い返される場面」の直前でセーブする。
・追い返されつつも、ウェイプに連続して何度も入る。
・連続して10回目にウェイプに入った瞬間から、普通とは違った事が起こりはじめる。
……というものです。
これを応用すれば、あんなことやこんなこともできるようになります。ただし、セーブデータ破壊、セーブ領域そのものの破壊(正常にセーブができない)の危険性がつきまといます。
詳しくは、サルーイン二世さんのサイトで解説されていますので、そちらをご覧ください。のりおすくりゅう〜の過去ログにも素敵なネタが満載です。
で、ここで私が語りたいのは、「レイディバグでナニができるか」ではなく、「レイディバグはナゼ起こるか」です。
ファイナルファンタジー3の攻略で現在最先端のサイト、バハムートの仮小屋というのがあります。そこでおもしろい情報を得ることができました。
以下、許可を得て引用しています。
サスーン城50回出入りバグ by タマネギ炒め さん
サスーン城のある部屋で50回くらい出入りを繰り返していると、突然、フロア切り替えが行われなくなる。
(階段や扉に重なっても何も起きない)
その状態で正面出入り口から出ようとしたり、テレポ等で脱出しようとすると、フリーズする。
では、なぜこのような事が起こるか?
FF3では階層移動(階段を昇り降りした時や扉を開けて中に入った時等)した時に2つの効果音が使われている。
ひとつ目は、主にダンジョンや街の出入り口から遠ざかっていく時に使われる音(下がり音)。
ふたつ目は、逆に出入り口に近づく時に使われる音(上がり音)。
下がり音が流れると、現在いる階層が+1、上がり音が流れると、-1されるようだ。
フィールドマップからサスーン城に入る。この時下がり音が流れる。
そして正面にある部屋に入る。下がり音が流れる。
次に部屋から出る。本来上がり音が流れるべきところで、なぜかもう一度下がり音が流れる。
もう一度部屋に入る。下がり音が流れる。
またまた部屋から出る。やっぱり下がり音が流れる。
試しに左右にある塔に入ってみる。
こちらは、入った時・下がり音。出た時・上がり音になっている。
つまり、正面の部屋で出入りを繰り返すと、現在いる階層数がどんどん下がって行くわけである。
FF3には「デジョン」という階層移動魔法がある。
この魔法を使うと、その街・ダンジョン内のすでに訪れたフロアに、「XX階層前」と指定して戻ることができる。
そしてデジョンの最大階層移動数は「45」。
おそらくこれが、プログラム上想定されている階層の最大数なのだろう。
というわけで、階層数が最大値を越えて、45以上になった時にバグが発生するのだ。
つまり、タイトルは正確には「45回出入りバグ」となる。
(なぜ「45」という中途半端な数字なのかは不明)
このフロア数は、フィールドマップに出るとリセットされる。
クリスタルタワーでも、このバグを誘発することができる。
なお、階層数を40数階にした状態で敵とエンカウントすると、フリーズする。
どうでしょう。これをふまえて、考えてみましょう。
ロマサガ1でも、同様のことが言えるのではないでしょうか?
ウェイプに入って、強制的に退去させられたとき、「階層数が1増えるが、マップに出ただけではリセットされない」のではないでしょうか。
ウェイプに10回連続で入らないとレイディバグが発生しないのは、「ロマサガ1の想定最大階層数が10」で、「マップの他の地点に入るまで階層数がリセットされない」からではないでしょうか。
この仮説が正しいとすれば、なにもウェイプに限らず、強制フロア切り替えが行われるイベントや、あるいはFF3のサスーン城やクリスタルタワーのように、どこかのダンジョンでも、レイディバグと同様の事象を誘発できる可能性がある、と考えられます。
理論上はホーク以外の主人公でも可能です。
興味のある方は探してみましょう。