サルーインを手駒に取る(オブシダン譲渡)
以前、まだ経験が浅い頃、初めてアイスソードを購入してさらに最終試練に行ったプレイでの現象です。
強い武器がたくさんあったので、オブシダンソードは迷わずミニオンに渡しました。その後どんな展開になるのか見てみたかったのです。結局、ストーリー的にはなんの変化もありませんでした。
その後万全の体制でサルーインに臨んだのですが、サルーインが不動剣やら冷凍剣やらを連発してきて、一瞬で全滅させられてしまいました。
当時はまだこのゲームについてよくわかっていなかったので、きっとパーティにあわせてサルーインが強くなるんだなどと勝手に解釈して、そのデータはそれ以上追求しませんでした。ただ、凍った城でオブシダンソードをミニオンに渡したことだけが気にかかっていて、あとで確認しようと心に留めておきました。
その後、別ロードで「ミニオンにオブシダンソードを渡すか渡さないか」で確認したところ、ミニオンにオブシダンソードを渡したときに限って、サルーインの行動パターンが変化するということがわかりました。さらに、サルーインの行動パターンも決まっていることに気がつきました。
で、実際にどう変わるかというと、
・サルーインがこちらのあらゆる行動を1ターンに1回まねしてくる。それはサルーインの行動になる。
・まねするのはパーティ最後(戦闘画面いちばん下)の生存キャラの行動。パーティキャラの行動は、全て入力どおり。
・サルーイン独自の行動はしない。
となります。
たとえば、アルベルト、シフ、ジャミルの3人パーティの場合、サルーインはまずジャミルの行動をまねしてきます。ジャミルが倒れると、次はシフ。シフが倒れるとさらにアルベルトと変わります。
まねしてくる行動は全て。技なら技名とグラフィックがきちんと出ます。ダメージも、不動剣なら3000とか喰らいます。幻体戦士術や、回復術もしっかりかかります。回復術はサルーインでも完全回復します。5ケタの回復は、一見の価値があります。
これを逆手にとって、サルーインをノーダメージで倒すことも可能です。いちばん下のキャラに力の水やダイヤモンドウェポンなどを使わせて、サルーインに攻撃および回復をさせなければよいのです。「にげる」「前へ出る」「後ろへ下がる」でもOK(全て無効な行動になります)。
理論上、どんな弱小パーティでもサルーインを倒すことができます。
この技を応用すれば、「サルーインのHP」「最高ダメージ」などの検証作業もラクに行えます。おもしろいので、ぜひ一度試してみてください。
ただし、一度この状態にしてしまうと、二度ともとの状態には戻せませんので、凍った城に行く前のセーブデータは残しておきましょう。
おまけ
オブシダンを譲渡すると、なんとサルーインが持っている剣の色が変わります。通常はくすんだ黒ですが、この場合透明感のある青になります。剣の色だけが違うといっても、サルーインの姿が2種類用意されているということは、この技はバグではなく、正規にプログラムされたもののようです。
というわけで、今後この技を「オブシダン譲渡」と呼称し、正規技として扱うことにします。この情報の転載は制限しませんが、その際かならず「オブシダン譲渡」という名称を使用してください。
さらにおまけ
オブシダンを装備して攻撃すると、装備キャラがそのターンに受けるダメージを半減できます。<情報提供:Hitomi さん>
通常攻撃用の武器としてはかなり注目に値する機能なのでは。
より強烈なオマケ
一番下のキャラが「戻す」を使い、他のキャラが適当に攻撃すれば、サルーインを初ターンで簡単確実に倒せます。(「戻す」に関してはロマサガ1攻略サイト集>虎の巣>「戻す」簡単入手を参照のこと)
またこのときサルーインの防御力は0になるので(戦闘直前にロードした場合)、限界最大ダメージの追求に使えそうです。
技術的考察
おそらく、制作者の意図は「サルーインがパーティキャラの誰かの行動をランダムにマネしてくる」というものだったと思われます。
しかし、そもそもの発生条件が特殊なため、デバッグ部隊も異常に気づかなかったのではないでしょうか(笑)