陣形を極める
画像提供:夜叉さん
ロマサガ1の戦闘では、敵シンボルとのエンカウント方向(正面・背面・右舷・左舷)によりパーティキャラの戦闘配置が変わります。
配置場所(前列・中列・後列)によって、武器攻撃(敵の攻撃も含む)の届く範囲が制限されます。
すなわちエンカウント方向によって、戦闘の難易度が天と地ほどの差になることもあります。
クリアまでに通常1000回以上の戦闘を繰り返すこのゲームにおいて、スムーズな戦闘の消化は最重要課題です。
そのためには、戦闘初期配置をプレイヤーが自由に設定できる陣形システムを理解し活用することが肝要です。
以下のようなパーティがあると仮定します。
1 | アルベルト | 2 | シフ | ||||
3 | ホーク | 4 | バーバラ | ||||
5 | ジャミル | 6 | アイシャ | ||||
余談ですが、デスへの生け贄は何人パーティであろうと、2の位置にあたるキャラで固定です。
オブシダン譲渡でサルーインがマネしてくるのは、番号がいちばん大きい生存者の行動です。
ゲーム開始時から並び替えをせずに、単純に仲間を増やすと、以下のような並びになります。
右舷 |
|||||||||||
正面 |
|
背面 | |||||||||
左舷 |
戦闘の初期配置は、以下のようになります。
正面エンカウント | 右舷から | 左舷から | 背面から | |||||||||||||
初ターン攻撃できるキャラ | 剣 | 剣 | 剣 | 剣 | ||||||||||||
>6人 | 剣 | >3人 | 剣 | >3人 | 剣 | >3人 | 剣 | |||||||||
敵 |
剣 | 敵 |
剣 | 敵 |
剣 | 敵 |
剣 | |||||||||
槍 | 槍 | 槍 | 槍 | |||||||||||||
槍 | 槍 | 槍 | 槍 | |||||||||||||
槍 | 槍 | 槍 | 槍 |
たとえば、正面エンカウントでの攻撃力だけを重視して、アルベルト・シフ・ホークの3人に剣、バーバラ・ジャミル・アイシャに槍を装備させていたとします。
シフは、正面以外のエンカウントでは常に中列に配置され、前列に出すのに1ターン消費し、攻撃は2ターン目からになります。これは大きなロスになります。
アルベルトとホークは、左右エンカウントでそれぞれ後列になってしまいます。並び替えに2ターンもかかり、攻撃はなんと3ターン目からになります。これまた大きなロスです。
1ターン目に攻撃できるキャラは左から6/3/3/3人、2ターン目には6/5/5/6人となります。
以上の配列では、背面エンカウントより左右エンカウントの方が無駄が多いと言えます。
その主な理由は、通常2列構成のパーティが3列にばらけてしまうことにあります。
エンカウント頻度が最も高いのは、もちろん正面です。次に右舷・左舷が同率でかなりの頻度です。背面からのエンカウントはまれです。比率にして5:2:2:1くらいでしょう。
ならば、右舷・左舷エンカウントでの乱れを無くすことを重視して陣形を組んだほうが効率が良いことになります。
そこで、ならびかえ画面で、以下のように配置します。
右舷 |
|||||||||||
正面 |
|
背面 | |||||||||
左舷 |
すると戦闘の初期配置は、以下のようになります。
正面エンカウント | 右舷から | 左舷から | 背面から | ||||||||||||||||
初ターン攻撃できるキャラ | 剣 | 剣 | 剣 | 剣 | |||||||||||||||
>6人 | 槍 | >5人 | 槍 | >5人 | 槍 | >4人 | 槍 | ||||||||||||
敵 |
弓 | 敵 |
弓 | 敵 |
弓 | 敵 |
弓 | ||||||||||||
剣 | 剣 | 剣 | 剣 | ||||||||||||||||
槍 | 槍 | 槍 | 槍 | ||||||||||||||||
弓 | 弓 | 弓 | 弓 |
アルベルトとバーバラに剣、シフとジャミルに槍、ホークとアイシャに弓を装備させます。
剣を減らし弓を配置することにより、通常3列配置で、左右エンカウントで2列に収束するという不思議な陣形を構成できます。
すると、剣装備のアルベルトとバーバラが、左右エンカウントで2ターン目から攻撃開始できるようになります。
さらに、シフとホークとジャミルとアイシャの4人は、常にならびかえの必要が無くなります。
1ターン目に攻撃できるキャラは左から6/5/5/4人、2ターン目は6/6/6/4人になります。
初期状態に比べて、左右エンカウント時の攻撃可能キャラ数が大幅に増えています。1戦闘でのロスが1キャラ分しかないので、コマンド入力の省力化とプレイ時間削減に驚異的に効きます。
反面、背面エンカウントではやや遅れをとるように見えます。しかし実際は背面エンカウントの確率自体がかなり低く、しかも1ターン目に、初期状態より1人多い4人が攻撃できるため、デメリットを感じることはまずありません。
以上のように、陣形を的確に操作することによって、戦闘を、そしてゲーム進行をより快適にすることができます。
そうやって浮いた時間で、もう1プレイしてみてはいかがでしょうか?