タラール族の行方

他の主人公の場合は、たいして面白くもない、単なるアイテム入手イベント。

しかしアイシャが主人公の場合は、今の世界の興りの核心に迫る、非常に重要なイベントである。


 ばらく冒険してステップに戻ると、村には誰もいない。取り乱すアイシャを、仲間が落ちつかせる。

 この後、主人公アイシャがパブでバーバラに会うと、隠しイベント的な会話を聞くことができる。

 冒険を続けるうちに、タイニィフェザーから、タラール族が砂漠の流砂にのまれて消えたことを聞かされる。

 カクラム砂漠の北西部にある椰子の木の間から流砂に流されると、地下のダンジョンに入ることができる。ダンジョンの最下層には、地底人の町があるが、この時点では相手にしてもらえない。そして別ルートで表層に上ると、そこにはタラール族の人々がいた。

 ニーサの祭壇で祈ると、ニーサの声が聞こえる。「わが子らよ・・・サルーインが帰ってきます。そのトパーズを持ち、全ての生き物のチャンピオンとして、サルーインを阻止しなさい。あなたにできなければ、できる人を探しなさい」こうして”トパーズ”を得られる。

 

 人公がアイシャの場合、ここで真相が語られる。

 タラール族は、いわゆる人間ではない。三邪神との戦いより遙かに昔、神々の抗争があったとき、ニーサに導かれて地底に逃れ、生き延びた、今で言うところの”古代人”である。大戦のあと、エロールとニーサは、何もかも失われ荒廃した大地に、古代人に似た姿の”人間”をつくり、それはやがて繁栄するようになった。

 生き残った古代人の間で、地上に戻るべきか、このまま地底で生きて行くか、論争があった。結果、半数はこのまま地底に残り、半数は地上に戻ることになった。このとき地底に残ったものが、ダンジョンの最下層に町を持つ地底人であり、地上に戻ったものが、タラール族である。そのときに、地底人とタラール族は決別していたため、今も2つの部族が相容れることはないのだ。

 タラール族の長老ニザムは、「再び大戦が来る。アイシャよ、お前はここにのこれ」と言う。アイシャは、自分にはやらねばならないことがあるとして、これを辞す。

 なお、選択肢「ここにのこる」を選んだ場合、仲間が1人消える。その状態で冒険を続けることもできる。

 

 パーズを得て、地底人の町のジェフティメスのもとへ行くと、「おお、ニーサの戦士よ」という言葉に続き、目的を尋ねられる。「サルーインを阻止する」と答えると、”大地の剣”を得られる。町の隅にある宝箱から、”ガーラルシューズ”と金が得られる。

 「サルーインを叩き殺す」と答えると、ジェフティメスの逆鱗に触れ、以降一切相手にしてもらえない。

 

 のイベントにより、アイシャたちは、今の人類のルーツと、サルーインの復活が真に迫っていることを知るのである。


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